マリアビートル (角川文庫) [Kindle]

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著者 : 伊坂幸太郎
  • KADOKAWA / 角川書店 (2013年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (362ページ)

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マリアビートル (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 伊坂節って感じです。
    シリアスかつ荒唐無稽。
    ちゃんとオチがあるのがよい。

  • 個性的な殺し屋たちのバトルロイヤル的なお話だった「グラスホッパー」の続編。
    疾走する東北新幹線の中で、またまた個性的過ぎる殺し屋たちが能力全開でバトる。前作よりもさらに会話も展開もスリリングで、あっという間に読み終わってました。
    この展開、もっと読みたいかも!シリーズ化熱望な一冊でした。

  • 20170913読了
    東北新幹線でのあれこれ。引き込まれた。
    お年寄りの凄さとか、人を殺してはいけない理由とか。

  • グラスホッパーの続編。
    王子にゾワッとしながらも他のキャラクターがよく、個人的には好きな作品。
    軽快な雰囲気でさくさく読み進めることができる。

  • 息子をデパートの屋上から突き落とされた男が、満を持して犯人に仇討ちをしかけるという出だしで始まる。犯人の王子は大人を見下し、人の心理を巧みに操って犯行を重ねていた。
    この”王子”という少年の存在が、いかにも現代にいそうなサイコパスで嫌悪感を抱いた。
    教師を試したり、友人を自殺に追いやったり、AEDを殺人の道具に利用しようとしたり。仲間に恐怖心を植え付けて操っていた。
    中学生とは思えないほどぶっとんでいる。だが、こんな異常な少年に、妙にリアリティを覚えた。
    筆者のフィクションは、現代の社会問題を巧みに織り込んで進行するので面白い。ついつい読まされてしまう。
    そんな王子とは対照的な存在の主人公で息子を病院送りにされた”木村”は、何か大きな力を隠し持っているのかと思ったら、最期までヘタレでちょっと幻滅。
    檸檬、蜜柑、七尾、鈴木、スズメバチというキャラクター豊かなメンバーと、最後に登場する頼もしい祖父母たちに、終始ハラハラさせられた。
    筆者が描く犯罪は、フィクション作品に収まらない現実味がある。それは、現実の社会問題を巧みに織り込んでいるのと、彼の作り出すキャラクター一人一人の言葉、行動に、現代人が共感する部分があるからだ。
    ただ、今回の話は主人公たちが殺し屋なので(業者と呼ぶ)、境遇や行動にかんしてはあまり共感できる部分はなかったが。
    あと、筆者の引用好きは相変わらず。蜜柑の口を借りて様々な本の言葉が出てきた。薀蓄が長いと冗漫になるが、筆者の引用は程よい量で知識欲を刺激される。
    小説家の読書量に感嘆するばかり。いつか彼の本棚を観てみたい。そういう企画が既にないかな?
    同時多発的に数人の主人公が入り乱れて物語を繰り広げる手法は彼の得意技。書評を読んで、「巻き込み型エンターテイメント」と名づけられていることを知った。
    他の作家でこの手法を用いているものもあるが、話の進行のスピード、読者を巻き込んでいく手腕は筆者が一番うまいと思う。退屈する暇が一切ない。
    彼の作品を全部読んだわけではないが、初作の「オーデュボンの祈り」に垣間見えた作風の幼さが消え、最近は構成、進行ともに冴えわたった内容を描いている。



    *この本は「グラスホッパー」を読了してから読むといい(今作に前作の鈴木が出ているから)けど、知らずに本書から読んでしまった。でも十分楽しめた。

  • 通勤帰宅の電車で読んでいたら、読み終わるのに結構時間がかかってしまったな。
    とにかく出てくるキャラクターがホントいいキャラばかりだな。
    グラスホッパーの時もそうだが、まだまだ別の作品で活きそうないいキャラがどんどん死んじゃうのがもったいないくらい。
    他の方のレビューでは王子がかなり胸くそ悪いように描かれているが、アタクシはそこまでじゃない。
    まだまだガキだなーという感じだったかな。
    それにしても、木村の両親の正体がわかった時が驚きだった。
    ホントよい作品。
    殺し屋シリーズもっと読みたいわ。

  • 登場人物の個性が非常に光っているのはさすがとしか言いようがない。

    話の方は……まぁ、好き嫌い分かれそう。

  • 再読。憎むべき脇役の王子。こいつがいると考えるだけで、再読するのが億劫になる。きっと多くの読者はこいつがひどい目に合うラストを期待するんだろうなあ。再読なのに恐るべき老夫婦をすっかり忘れていて、新幹線に乗り込んできたあたりでラストを思い出した。しかし、山のような殺し屋が新幹線にみんなで乗り込んでくるという設定はぶっとんでる。しかも結構死んじゃうし。「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問を、人を殺してばかりいる人たちに投げかけるのはシュール。

  • 「グラスホッパー」の続編。
    新幹線の中という密室空間で繰り広げられる殺し屋たちのやり取りが面白いです。
    「グラスホッパー」もそうなのですが、登場人物が個性的で魅力的な人達ばかりでキャラに重きを置く私としては嬉しい限りなのですが、その分退場者も多いのでいつ誰がいなくなるのかハラハラしました。

  • 伊坂幸太郎の面白さが詰まった小説です。
     
    伊坂小説は初めから最後まで
    ドキドキが止まらない
    まさに『ノンストップ』な
    サスペンスドラマです。
     
    1つの電車の中に、これだけの人数の
    『殺し屋』が乗っている異常事態。
     
    キャラクター設定も面白く、
     
    機関車トーマスが大好きな『檸檬』、
    どんな簡単な仕事も運の悪さで大事にする『天道虫』、
    人を殺すことを何とも思わない中学生『王子』。

    その他にもたくさんの、
    どこか間の抜けた人間らしい『殺し屋』
    たちが繰り広げる騒動が
    面白すきます。
     
    伊坂ワールドを存分に
    楽しめる1冊です。

  • グラスホッパーの続編。
    自分は大人だからかもしれないけど、「王子」のセリフにはいちいち痛いところを突かれたな。
    そのセリフには少し反省しないとなとも思った。
    ただ、結果的には王子は木村の父母に痛めつけられたんだと思う。最終的には大人が一枚上手でよかった。ちょっと今までの王子のやり方は行き過ぎ。
    あそこまで人の心を読んで、人間を絶望へと追い込むのはうーん。
    誰も人を信じていないわけだし。

    文章自体は、テンポがよく登場人物それぞれの目線で描写されているのは、新鮮で読みやすかった。

  • 最初から最後まで新幹線の中で終わるとは!
    妙に達観した中学生が、いつ出し抜かれるんだろうかと、
    そればかり気になってしまった。
    グラスホッパーを読んでいなくても十分楽しめる。
    こちらのほうが面白かった。

  • 『グラスホッパー』を綺麗さっぱり忘れていたけどまあ楽しく読めた。丁度東北新幹線で大宮-青森間を移動中に佳境だったのも良かった。運の悪い殺し屋七尾くんが良かった。王子その他どうなったか含みを持たせるエンディングは、いかにも伊坂節(余り好きではない)。

  • 「なぜ人を殺してはいけないのか」この質問が頻繁に出てきます。

    パッと出てくる自分なりの答えは「自分がされたら嫌だと思うことを人にするのは良くない」ですかね。これに続けて「なぜ自分がされたら嫌だと思うことを人にしてはいけないのか」と聞かれると、答えに窮してしまいます。最後は「ダメなものはダメ」で終わってしまいそうな気がします。

    本書で一番納得のいった答えは「国家の存続のため」です。これを鵜呑みにせず、自分で納得のいく答えを探してみたいと思います。

  • 前半全く物語に引き込まれなくて読み進むのが遅く、伊坂作品も受け付けなくなってきたかと残念な気持ちになっていたけど、後半は一気に読めた。
    スッキリはしたけど、なんか最強な人が最後に出てきて全部解決ってストーリーは予想通りすぎたなあ。
    物語そのものより伏線とその回収に気を取られがちなのは楽しみでもあり、ちょっとつかれるところでもある。
    あと蜜柑と檸檬はいいキャラだったのに残念。

  • 東京から盛岡に向かう新幹線の中で、殺し屋たちが繰り広げるドタバタ劇といった感じでした。

    で、この小説は、「グラスホッパー」に続く小説なんですが、共通の登場人物がいたりするんですが、でも、内容自体は、「グラスホッパー」とはまた違ったタイプの小説だなあとか思ったりしました。

    あと、映画化すると良いかも、と思ったりしました(というか、この小説の設定自体が映画っぽいというか、映画でありそうというか・・・)。

  • どっかの本で読んだんだけど、著者は新境地を開拓していたものの、その新境地がえらい不評で、
    「えーい、そんな言うんだったら徹底して昔のエンタテイメント書いてやるわい」
    てんで書いたのが本書だとか。なんだがサザンの『TSUNAMI』みたいな感じだな。

    で、『TSUNAMI』が名曲であるように、本書も名著。
    伊坂ワールド全開で、序盤からぐいっと引き込まれる。
    七尾のせいでいろんな人が死んだことのもやもやと、もうちょっと最後を丁寧に書いてほしかったなって不満はあるけれど、極上のエンタテイメントであることは間違いない。

    『グラスホッパー』再読したくなるな。

  • 以前読んだことのあった前作『グラスホッパー』を読み返し、準備万端で読みました。『マリアビートル』。
    前作の登場人物は粗方退場してしまったので、続編と言ってもどの程度の繋がりが?と思いながら読み始めました。結果として、こちら単体でも楽しめる作りだとは思いますが、併せて読んだ方がより楽しいおはなしだと感じました。読み返しておいて正解。
    で、段落(視点)が変わるたびにハンコでそれが表され(わざとナナメに捺された箇所もあって細かい!)、登場人物それぞれの行動が噛み合って物語が進んでゆく面白さは前作同様。今回はほぼ全員が新幹線車内という狭い環境にいたため、一般人の目をかいくぐり接触する業者たちがスリリングでした。
    おはなしが面白かったのは確かですが、キャラクターの魅力に重点を置いて読んだ人間としては、もやもやする一冊でもありました。というのも、今作では「檸檬」と「蜜柑」の二人がとてもお気に入りだったからです。
    視点が色々変わるとはいえ、今作の主人公は七尾君であると思います。七尾君も果物の二人も、大っぴらには言えないようなお仕事をしている、どちらかと言えば悪い人たちです。そして、物語の中でそれぞれが役割を持って活躍しています。それはよくわかった上で、私は、檸檬と蜜柑の最期が悲しくてなりませんでした。そこで死ぬのが彼らの役割だとわかっていても、七尾君なんて嫌いだ、と思いました。ちなみに前作では「蝉」が好きでした。彼も死んだ。辛い。
    王子のような、同情の余地のない悪役は清々しくていいですね。どこまでも醜悪な精神が素晴らしかったです。彼に貼られた意地悪なディーゼルのシールに蜜柑が気付く場面を思い出すと涙が溢れます。
    文句が多いような感想ですが、キャラクターに感情移入して泣いたり怒ったりさせられるのはいい作品だからですね。話の筋を忘れた頃にまた読みたいと思います。きっと読むたびに「七尾コノヤロー」と思うことでしょう。

  • 何故人を殺してはいけないのか?

    に対する答えが抜群に良い。
    これだけでも読んでよかったと思える。

  •  新幹線の中で起こる殺人。書き様によってはハードボイルドにさえなりそうなのに、可笑しすぎる。なんてとぼけた人達なんでしょう(テントウムシが意外に強いのでびっくり)。何がどこで繋がるのか、読んでいてワクワクします。
     読んで損はない、いやぜひ読んで欲しい。

  • 伊坂幸太郎といえば、アヒルと鴨のコインロッカー、チルドレンといった「最後にニヤッとさせる」ような温かい作品のイメージがありますが、実は別シリーズがあってそっちも相当面白いんです。

    本作は、グラスホッパーという、殺し屋たちが主人公の作品の続編。話は残酷ではあるものの、圧倒的な物語のスピード感によってその残虐性を全く感じさせない内容になっています。

    今回はそのいつもの爽快感だけではなく、登場人物の心理描写が多く、より緊迫感・ハラハラ感を持ちながら読むことができました。

    その中でも、頭が良く残忍な中学生である「王子」が、どのようにこの世の中を俯瞰していたかというあたりは見応えがあります。特に、自らの好奇心・自信をもって飛び込んだ危険な状況下においての心境変化は、この小説の中でも一番の見所だと思います。

    一度読み始めたら止まらない。読んでみると体感できると思います。ぜひ一冊読んでみてください。

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