恋歌 [Kindle]

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著者 : 朝井まかて
  • 講談社 (2013年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (204ページ)

恋歌の感想・レビュー・書評

  • 歌人・中島歌子の半生を綴った歴史小説。萩の舎の弟子が入院中の歌子に代わり元女中と家の整理に赴き、激動の半生を綴った手記を見つけ読むという、複層な構成になっている不思議な書き出しだが、結末まで読み進め、なるほどと膝を打つ。 語られる主なストーリーと、それを見つめる”今”の視点があるところが、いかにも昨今の流行りっぽい構成という感じも受けたが(「小さいおうち」や「永遠の0」的な)、まとめ方では本作が一番すっきり、落ち着きあるかもしれない。

    数ある和歌の中でも、崇徳院の”瀬をはやみ…”という判りやすい句を引用するなど、本書タイトルから安易に、時代に翻弄された歌子と夫の人生が、せめてあの世で、、、という想像を働かせつつ読み進むけど、それ以上の大きな意味を最後に持たせたところが素晴らし。

    辞世の句も多く登場し、日本人として和歌のひとつも読めないと恥ずかしいのではないかとさえ思えてくる。

  • ★3.8 歌の師匠の部屋の整理をしていて、書付を見つけた。そこには師匠が結婚してから今に至るまでの、人生がつづられていた。最終章を読み、それが目に付くところに置いてあったことの、意味に気づく

  • 第150回(2014年1月)直木賞受賞作。歌塾「萩の舎」を主宰し、樋口一葉の師でもあった中島歌子(=林登世)の個人史を通して幕末~明治史を描いている。幕末水戸藩の天狗党・諸生党の抗争など今まで詳しく知らなかった史実も多く、不勉強を反省。
    過酷な時代を命懸けで生きた人々が、命懸けで詠んだ詩歌や時世の句。31文字に凝縮された登場人物の想いに胸が詰まる。登世と林忠左衛門の恋愛を象徴する、崇徳院の歌も切ない。
    「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ」

  • #17 よかった、久しぶりの四つ星。ほんの150年くらい前のことか…

    瀬をはやみ岩にせかかる滝川の
    われても末に、逢はむとぞ思ふ

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