純潔のマリア コミック 1-3巻セット (アフタヌーン)

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著者 : 石川雅之
  • 講談社 (2013年10月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ

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純潔のマリア コミック 1-3巻セット (アフタヌーン)の感想・レビュー・書評

  • 百年戦争時代のフランスが舞台。魔女、夢魔、ゴーレム、キリスト教会、天使など、この時代ならではオカルトが盛りだくさん。面白そうな材料はたくさんそろってんだけど、お勉強して描いた感があってちょっとイマイチかな。もうちょっとよく寝かせて熟成させてから描いてほしかった。

  •  3巻で終わっちゃうのか。と、ちょっと拍子抜けだったが、話のテーマははっきり打ち出しているから、むやみに引き延ばさないのが心意気だ。
     テーマのひとつは遠藤周作『沈黙』と一緒。つまり神はなぜ応えないのか。
     聖職者なら神の「沈黙」に悩み、信仰が揺らぎ……となるのだが、魔女マリアは神がやらないなら、自分がやる。

     中世、フランスとイギリス間の百年戦争の時代、そして魔女狩りの時代、魔女たちは教会から悪とされながらも、人々に医療を施したり、戦争にちょっかい出したりしている。まだ少女といっていい歳の魔女マリアは戦争が大嫌い、使い魔と魔法を使って戦闘を妨害し続けている。マリアは教会も大嫌い。立派なこと言っても、ちっとも人々の幸せに貢献しないから。同じように、人々の不幸を見守るだけの神様も。
     強大な魔力でもって人の世の理に介入してはいけないというのが神の摂理。派手に戦闘を止め続けるマリアは天の怒りを買う。大天使ミカエルは、人前で魔力を使わないことと、純潔を失えば魔力も失うという制約を課す。あらゆる人を幸せにすることと、結婚して子をなすという自分の幸せを天秤にかけさせるのだ。これがもうひとつのテーマ。
     ミカエルはお目付役として、鳩のエゼキエルを置いていく。

     しかし、ミカエルに何といわれようと、マリアはやめようとしない。エゼキエルに見えないように、あるいは見えなかったことにさせて、人助けに魔法を使い続ける。当然、ミカエルが気づかないはずはない。

     魔女狩りは堕胎の技術を含む医術を持っていた魔女たちを殺すことで、ペストにより激減した人口を盛り返し、余剰な人口を生んで、大航海時代を準備したという指摘を思い出しながら読むのも面白い。あるいは市民運動やボランティアの非力を思い浮かべてもいい。運動が大きなうねりを生み出して、マリアがゴーレムを召喚して戦争をやめさせてしまうような規模になると、権力が介入してくるんだから。

     いやいや、深読みすることもない。純潔のマリアとは処女マリアということであり、聖母を暗喩するところもあるわけだが、話の中では純にして潔いマリアが周囲の人望を集めていくところが小気味いいのだ。アシスタントを使わず、自ら書き込んでいるという絵の細部も見物。

     3巻で終わって潔い。なんていっちゃって、巻末に『純潔のマリア exhibition』が2015年刊行予定という広告入り。

  • アニメが結構面白いので、原作も読んでみた。しかし、原作はもう一つだった、作者自身もこの物語のテーマを咀嚼しきれているのか疑わしい。アニメはかなりストーリー展開が違い、もう少しまともな話になる可能性が高そうだ。それに最近原作よりアニメーターの方が絵も上手いようだ、日本の漫画界の将来に危惧を覚える。

  • テンポが良く、3冊で言いたい事が纏められてる印象を受けました。マリア可愛い。3巻のラストあたりで少しうるうるしました。

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純潔のマリア コミック 1-3巻セット (アフタヌーン)はこんなマンガです

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