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- / ISBN・EAN: 4988101175116
感想・レビュー・書評
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最後のシーン、ママはテレビでなく、息子を見てたよね。分かってたのかな。
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ラストの病室のシーンのアレックスとお母さんの表情に切なくて優しくて、暴力的な崩壊と再生ではなく、冬から春に季節が巡るように世界が変わることを望んだアレックスの優しさに泣いてしまう。
アレックスの行動は無茶だけど、彼のモノローグが全編通して語られることで感情移入しやすいし、言葉が抒情的で美しい。
そして東ドイツ風のなにもかもが好み過ぎてあの部屋に住みたい。。。 -
登録日:2016年01月07日 03時24分34秒 2016/01/07
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見て損はない
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ベルリンの壁崩壊のときの映画。母親を想って嘘をつく息子。ララがとっても可愛いから、この子に憧れて看護師になったって言おうかなと思った。
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良かれと思い、嘘をつくことから始まるドラマ。映画の古典的なストーリー展開ではある。親子のドラマ。家族崩壊と政治の崩壊<>再生の物語。人は何によって生きることが幸せなのか。お母さんは何の象徴なのか。最後に死んでしまい、滅び行く社会主義国がノスタルジックに戯画化され、ただのトリックスターのように扱われていたような気がしてしまった。
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東ドイツの熱烈な教師だった母が意識不明の間に、ベルリンの壁が崩壊。様変わりした社会に母を驚かせないよう、息子アレックスは東ドイツが存続しているかのように画策を始めることにした…。
嘘が嘘を重ねて、もうバレるだろ!ってところでまたごまかして、見てるほうはヒヤヒヤ。
これは本当に母を思う行動だったのかな、とも思うけれど、わかりません。
何と言ってよいかわからないけれど、切ないような綺麗なような、観た後に残るものがある作品でした。 -
東ドイツへの西側文化の流入は、とてつもなく短時間でおこったんだなと。
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2015/08/02
設定がとてもおもしろい映画。
誰より愛する母への優しい嘘。 -
GOOD BYE LENIN!
2003年 ドイツ
監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール/カトリーン・ザース
東西がまだ統合される前の東ドイツで、愛国主義者のお母さんが昏睡状態になってしまい、ベルリンの壁が壊されたあと目覚めた彼女にショックを与えないために、その事実を隠そうと奔走する息子のおはなし。
家具や食料品まで統合前のものを探してきて徹底的に偽装しようとする彼の空回りっぷりが微笑ましくも涙を誘います。この子、ちょっとユアン・マクレガー似でした(笑)
ずっと騙され続けているお母さんが、実は子供たちにもっと重大な嘘をついていたこととか、最後の最後で実はすでに真実を知っていたお母さんが騙されたふりをしたまま死んでしまうところとか、ビッグフィッシュに近い印象。
(2004.09.02) -
東西ドイツの統一という時代の波に翻弄される人々の悲喜劇を笑いと涙で綴ったファミリー・ドラマ。東ベルリンを舞台に、昏睡中に東西ドイツが統一され、意識を取り戻した母が再びショックを受けないよう、消滅前の東ドイツを必死に見せ続ける息子の奮闘をユーモラスに描く。ベルリン国際映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞受賞。
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社会主義の崩壊がもたらしたもの。
長い夢を見せようと画策する息子、歴史は勝者だけが作るものではない、そんな気持ちにさせてくれる作品でした。 -
"ドイツ国内では、東西ドイツ統一そのものは肯定的に捉えられているが、統一を急ぎすぎたことにより生じた東西の経済格差や雇用格差などが社会問題となった。本作品の「急激な西側文化の流入が母の心臓発作を引き起こす」という設定は、統一に対する社会的評価が投影されたものであった。"
なるほど。本国ドイツの観客にも考えるところがあったことでしょう。
音楽は『アメリ』のヤン・ティルセン。主人公の心の動きを見事に表現しています。 -
僕はママが大好きだ。
家族と祖国は永遠だと思っていた。だけどベルリンの壁は崩壊した。
僕がママと家族と祖国を守ってみせる。
痛々しい程に純粋な青年の成長と、祖国を失った人々の心の有り様を、優しく切なく、ユーモアたっぷりに描くヒューマン・ドラマ。
ベルリンの壁崩壊後、余命僅かな母の為、アレックスは部屋の中に東独をでっち上げる。しかしエスカレートする嘘は母の為にならないと思い、恋人と姉は彼を責める。
若いアレックスは母の為にと夢中だが、無意識に母と祖国、つまり自分のアイデンティティも守りたかったのだ。
アレックスの祖国は東ドイツ以外になく、社会主義が崩壊しようが、それは真実であり自由だ。
いよいよ母の余命が僅かとなったとき、彼は遂に事実を受容れ、最後の嘘を付く。
母は総てを知ったうえで、若く純粋だが、素晴らしい理想「人々にとって本当に幸せな社会」を語る息子を満足そうに見詰めた。
もはや誰がアレックスを責められようか。
90年サッカーワールドカップが東西ドイツの亀裂を埋めたように、この映画もひと役買ったのだろうか。東ドイツ出身の人に聞いてみたい。
”暗い中にも青空が見える曲”ヤン・ティルセンの音楽が心の琴線に響きます。
〔080621鑑賞〕