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- / ISBN・EAN: 4988105067981
感想・レビュー・書評
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しっとり静かな映画。
戦争映画と言うジャンルでは少し異色かもしれない。
戦争が終わった後のアメリカの気持ち、日本の気持ち。双方それぞれの考え方があって、簡単に歩み寄ることは出来ない。理解し合うことが出来ない。
そんな場面を観て凄くもどかしかった。
だからこそ、ラストのマッカーサー元帥と昭和天皇が並んで写真を撮る場面が生きるのだなぁと思った。
これが真実と言う訳ではないけれど、この映画のような葛藤があったことを知ることが出来て良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Tommy Lee Jonesがマッカーサー(…)。
観る前から複雑な思いを感じながら終盤まで見守った。(元帥ご本人と色々マッチしてなくてやはり微妙やった)
専攻じゃなかったけど一応近現代史もかじったから、政治色を含んだ場面もまぁまぁ飲み込めた。
あとA級戦犯として事情聴取した中で木戸幸一を取り上げていたのには少々驚いた。『木戸幸一日記』の執筆者で有名だけど、A級戦犯でパッと出てくる人物ではない。伊武さんのキャスティングも良く合ってる。
日本を舞台にした海外の作品特有のひどい違和感も今回は無く、キーマン(⁉︎)となる昭和天皇役の片岡さんも見事な”Emperor”を演じてはった。
(終戦直後の昭和天皇を役者に演じさせること自体、色々と不安だったけど)
GHQが天皇制を理解するにあたり日本古来の精神まで遡るあたりも興味深い。(途中で『武士道』を読んでる気分になった笑)
「日本人は無私の民だ。限りなく献身的になれる。」
確かに誰の中にもそれは入ってる。でもどこか受け入れ難い。
一体日本人って何だか。 -
悪くはないです。やたら長い訳でもなく、出演者も好演です。でも、友人に薦めるほどでもないし、もう一度見たいというものでもないです。昭和天皇と戦争責任に関心のある方は、見てみるのもよいかもしれません。
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敗戦後の日本の運命を決めた天皇の、その戦争責任問題。
曖昧な日本人。軍国主義が満ちていた戦時の日本において、神として崇められていながらなに一つ権力や自由を持たない天皇が、御前会議で勇気ある降伏受諾を決めた。天皇に罪があるのか、ディボーションという言葉で国民が妄信していく様を表現。海外の人がこの映画を見たら、やっぱり日本はめんどくさい国だと思うだろうなぁ。 -
B。
先日見たねこばんにでてた伊武雅刀が侯爵。
マッカーサーはここでも大統領選のことをいわれてた。オペレーションクロマイトでも。
映像がきれいだった。けど架空の人物であるアヤの描き方。留学してる設定だと進歩的なのか。いらないエピソードだとおもう。でもでれでれしてるマシューフォックスは好き。 -
戦争映画と言うよりも太平洋戦争終結後の戦いを描いた作品。これを見終わった後にまず検索をかけたのはどの作家さんなんだろうかと?トミーリージョンズがいるということは親日だからの出演なのかと思いきや作家さんアメリカ人?すごいなぁ~
正直これを書けること自体の驚きを感じます。
「終戦のエンペラー」
https://www.youtube.com/watch?v=HNli51tGCPA
銃撃戦や戦闘シーンは無いものの気迫は十分に伝わってくる。の本の役者さんたちはきれいに演じすぎのような気がしますが、いい作品に思えます。
天皇を戦犯にするかしないかの微妙な境界線。できるならマッカーサーの真に迫ってもらいたかった。フィリピンでの部下殺しと言うよりも見殺しにし、コネだけの男として評価の下がった元帥のその後の政界進出の野望のためにこの占領地での裁決をどこまでという感情が欲しく感じたのだが、その元帥のもと奮闘する部下を中心に描いている。
個人的な意見なのですが、やはり夏八木さんは大好きですね~亡くなる1年前の作品。忍びながらじっくりと鑑賞させていただきました -
まぁアリです
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もともと大してここら辺の歴史に関して詳しくもないスタンスで観る分には楽しかった。出演陣も豪華だったしストーリーもコンパクト。
多分この映画の一番凄いとこはこれをアメリカ側が監督して、お金を出してつくったってことなんだだろうね。それも戦争から時間が経ったからできるようになったんだろうか。今でも日本ではここまでの詳細でつくるのって難しいのかな。
特に印象に残ったのは昭和天皇役の空気感。人間離れした、神っぽさみたいなものが滲みでてた。神と祭り上げられ、自由のないなかで、特に最後のシーンでマッカーサーとの対峙した時の雰囲気とかすごくよかった。
友達に勧めるかっていったら多分進めないけど。そしてもう一回見るかと言われれば多分見ないけど。普通に面白いいい映画。 -
アメリカ映画であり、素直に史実ととらえることは危険。
「フィクション」ということを強く頭に残しておく必要がある。