- Amazon.co.jp ・電子書籍 (611ページ)
感想・レビュー・書評
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巨大な総合病院で臨死体験者に聞き取り調査を行っていたジョアンナは神経内科医に誘われて共同プロジェクトに参加し自らが臨死体験をすることになる。
上下巻で1200頁を超えるボリュームで、余計な寄り道とか無駄な雑談とか多いのに、全てが楽しく読める。
型に嵌ったキャラクタ、ストーリー展開でも作者の筆力次第でいくらでも面白くなるというのがよく分かる。
コニーさんの長編は本当に長いので手に取るのを躊躇してしまうけど、読み始めたら止まらないよ。
本当に面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
twitterのタイムラインで流れてたので、作者についても作品についても予備知識が無かったのですがKindleでポチって読んでみました。
臨死体験をテーマにしたプチSFというかミステリー。上巻はちょっと展開がタルいというか、話の展開とあんまり関係なさそうな些末な出来事が割と詳細に記述されていて、本筋のストーリーがなかなか進まない感がアリアリです。それでも、「これ何かの伏線なんだろうな」とか「これはあれのヒントなんじゃあるまいか」とかなり頭を使いながら読みました。
描写がちょっと映画的というか、読んでると頭の中に映像が浮かびます。肝心なところで邪魔が入ったりする、映画的な場面もちらほら。
上巻の終わり方は個人的にプチどんでん返しで、結構なサプライズでした。下巻を早く読みたくる終わり方です。 -
下巻にて。
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この作者は、読者をがっかりさせません。長くて、とっかかりが難しいけれど、読了後は脱力感さえ感じます。
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上下巻あわせてけっこうな分量あるけれど、ストーリー展開、キャラの造形、コメディタッチな会話劇や描写も含めて、ぐいぐい読ませまくる。
訳者あとがきにもあったけれど、登場人物の役どころはかなりベタベタではあるが、その使い方が非常に巧みで、全然読んでいて飽きることがない。
テーマは「臨死体験」。
人が死に直面したときに何を見るのか、あるいは体験するのか。
ちょっと聞くとオカルトっぽい話ではあるけれど、この本を読み終えるとそんな印象は全然抱かない。
いくつかちりばめられた謎を解くミステリー要素もあり、まさかのどんでん返しもあり、そして、感動も訪れる。
感覚としては、ものすごい面白い海外ドラマを見ているような感じで読み進めることができるので、小難しいことを考えずにガンガン頁をめくるはず。