ルールを変える思考法 (角川EPUB選書) [Kindle]

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著者 : 川上量生
  • KADOKAWA / 中経出版 (2013年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (236ページ)

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ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)の感想・レビュー・書評

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  • 『ルールとは変えられるもの。競争に勝つには自分が有利なようにルールを変えることこそ、現代社会での競争の必勝法なのです』という川上さんの言葉は本質を捉えている。川上さんの言葉は分かりやすく、深いです。

  • ドワンゴ会長川上氏の、無類のゲーマーであるゆえの独自の経営観が詰まった一冊。深い洞察に裏付けられた納得的で刺激的な意見が多数散りばめられていて、激しく面白い。マジ頭いいなこの人。

    現実のビジネスは最もリアルな「ゲーム」であり、ゲームに勝つためには「ルールを変える」視点が重要。与えられたルールの中でパラメータの振り方を考えているだけでは勝てない。

    すべてのビジネスは、「時代性」と向き合い、常に覇権交代の危機に晒されていることを自覚すべき。Facebookのように実名ベースにするという方法は「やめにくくさせる」ための一つの手段として効果的と言える。

    ビジネスの世界で大切なのは、人を蹴落とすことではなく、自分が生き残ること。いたずらに戦うことを戒める孫子の兵法には一理あり。

    「競争相手が出てきたらそのビジネスからは撤退したい」
    サービスの運営と、それを完成させていく過程の全てをその相手に任せてしまって、自分はそのサービスを利用する側に回る方がラクだから。
    「うちがやめたら誰もやらないようなこと」だからこそ、競争なく楽しく仕事ができ、ビジネスとしての成功確率も上がる。

    ニコニコ動画の黎明期、ひろゆき氏から「ユーザーは『ネタ』を肴に盛り上がりたいだけでコンテンツの良し悪しは重要ではない」「違法動画を駆逐しても他の動画で盛り上がるだけなので問題ないだろう」というアドバイスを受け、「他の動画サイトでは見られる違法動画が、ニコ動では全く見れない」という状態に振り切ったという逸話。
    長期的な戦略としてコンテンツホルダーとの良好な関係を重要視していたためこのような決断ができた。そして結果的にひろゆき氏の言うとおりになった。

    日本は、日本語というローカルな言語が使われ、文化的にも特殊性が非常に強い国である。このため、日本独自のサービスが作りやすいというメリットがある一方で、海外展開が難しいというデメリットがある。この事実を見落とさず、サービスの性質を作り込むことが重要。

    日本には「教育水準の高いヒマ人が多い」「ネットに繋げられるヒマ人が多い」ことで、世界的に見ても特殊なエネルギーを持ったネット文化が形成されている。

    電子書籍は購入後にどんどんアップデートされていく(改版、加筆等)仕組みになっていくべき。「更新や変化を続けていくコンテンツ」には不正コピーも対応できない。

    ブロマガは、いきなり一般ユーザーに展開すれば「金儲け主義のサービスを作るな」的な批判を受けることが予想されたので、まずはコンテンツでお金を取っても当たり前と思われるような著名人に絞ってサービスを開始し、ユーザーから「どうしてプロにだけ稼がせて俺たちには使わせないんだ!」という声が出てきたところで一般解放した。上手い。

    MMOPRGで数百人のパーティーを仕切るような場合、「出現したレアアイテムは誰のものにするか」等の問題が発生する。これに対して、ドワンゴ社員のスーパーゲーマー佐野氏は「ゲームにおける貢献度」を数値化する仕組みを作り、新しい敵や難しい敵と戦うときには高い貢献度ポイントを用意するなどの工夫で「人の気持ちのマネジメント」を行ったそう。実際にこれで揉め事が全く起こらなくなったらしく、すごいの一言。
    実務のチームビルディングにも十分に応用できそう。

    我々はパソコンやスマホはバリバリ使いこなせても、洗濯機や炊飯器はほとんど基本機能しか知らなかったりする。逆に我々の母親のような世代は洗濯機や炊飯器にはとても詳しかったり。誰しも「自分のフィールド」の外に出てしまえば実はバカな人間になるもの。

    ひろゆき氏曰く、ネットサービスでは「如何にユーザーを囲い込むか」ではなく「人が入れ替わっていくこと」を前提に考えるべきとのこと。囲い込みで「常連ユーザー」が跋扈するようになれば、それはサービスの衰退の始まり。

    Googleを始めインターネットが人の「外部記憶装置」となるという考え方は綻び始めているのではないか。実際のところ、現代人は「頭で考えること」すらもネットにアウトソースしてしまっていないか。

    人類は社会システムによって自らを守る生存戦略を取っているが、これが「自己家畜化」を引き起こしていると言われている。上記の、「人間の思考すらもインターネット上に流出している」という現状を見ても、もはや人間は社会システムの中の部品でしかなく、近年の文明の進化は人間の進化ではなく「人間の外にある社会システム」の進化でしかないのではないか。そしてその進化の速度はインターネットによって今まさに加速しているのではないか。

    歴史は繰り返すものだとするなら、アナログからデジタルへの転換など、古い世界が消えて新しい世界が生まれようとしている時には、むしろ古い世界をなぞるようにして同じことをやるのがいいはず。

    ----------

    追記

    「人々はネットを外部記憶装置として活用しているつもりが実際には記憶どころか思考すらもネットに流出していて、人間はほとんど社会システムの部品と化しているのではないか」という示唆に関連して。
    自分はGoogle、Apple、Amazonといった巨人に「支配」されることで生活が便利になるならそれで全く構わないというスタンスなのだけど、その根拠は単純に「ラクしたいから」であり、もしかして思考停止に陥って部品化している状態なのだろうかと少し悩んでみた。
    ただ、自分がラクをするために巨人に依存したいのはあくまで「ネットと実生活の『インタフェース』」であって、支配者であるネットを「逆利用」してやろうという気概はまだ保てている気がするので、今はまだ個人としてこのスタンスを無理に変える必要はないかなという結論に至った。

  • おもしろい。
    テレビゲームがルール与えられたままのため、人が介在せずルール変化の中での体感が伴わないことが致命的な問題であると喝破。
    確かに、頭をつかわなくなり反射神経だけになる。そういう意味ではインターネットも、テレビも皆頭を使わないで良くなっていく恐ろしいモノだ。ルールの変化や人とのコミュニケーションが介在しないなかでは人の脳力は下がる一方でその認識自体も低い。

  • 楽して儲ける、競合調査はしない、意味のない事に意味がある
    など川上さんらしい言葉。

    ゲームから経営、人生を学んでいる

  • 5/13 26冊目。

  • わかりそうで、わからないものに人は惹かれるのか。なるほど。

  • 「ニコニコ動画」の歴史、生まれた背景がよく分かる本。残念ながら、そこまで興味が持てなかったのであまり面白く感じなかった。けど、レイザーラモンRGとの「ルールを変える思考法」の共通項を見いだせた

  • ルールとは何か,コンテンツとは何かについての川上さんの考え方が語られていて,なるほどと思えることがたくさんあった.
    ニコ動を中心とした話になると,ニコ動を詳しく知らないのでちょっと着いていけなくなってしまったが,本書を通じて感じる「ルールというものに対してどう向き合うか」といった姿勢や,「コンテンツというものは何なのか」についての思考などは,(自分がそれを取り入れるかどうかは別として)大変勉強になった.

  • この人は、とかくユニークな発言が注目されがちだが(実際にユニークな言動なんだけれども)、実直で合理的な考え方をする人だと感じた。
    高学歴なヒマ人相手のサービスやイベントを企画・運営し、欧米の焼き直しでは無い日本独特のサービスを展開して来たのは、パソコン通信時代からのゲーマーとしての実体験に基づく皮膚感覚なのだろう。
    企画そのものよりそれをやりたがる人間を信じ、コンテンツの価値を誰かの人生を変えられるかどうかで推し量る。それは、浪花節の人情話ではなく、人間という不確定要素を含んだシステムを効果的に運用するためのメソッドなのだ。
    「ルール」に従うのが「ゲーム」であっても、そのルールを変えることは可能であり、変えられるだけの発想や力を着けた者が強い。やはり、この才能に投資したカドカワを改めて恐ろしいと感じる。

  • この本の軸としては、ゲーマーは仕事ができる、というところからニコニコがどこを目指しているのか。ざっくりというとそういう本です。

    個人的には、あまり内容は占めてないですがブロマガと電子書籍の関係性について語っている部分はとても興味深く読めました。

    なんとなく、印象としてはパッケージされたものと拡張されつづけていくもの、それをどうとらえるのかがかなり書かれていた気がしました。

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