25年目の弦楽四重奏 [DVD]

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監督 : ヤーロン・ジルバーマン 
出演 : フィリップ・シーモア・ホフマン  キャサリン・キーナー  クリストファー・ウォーケン  マーク・イヴァニール 
  • 角川書店 (2013年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111245311

25年目の弦楽四重奏 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 25年間続いてきたカルテットが終わりを迎える時の夫婦や家族、仲間との関係性の毀損と再構築が説得力を持って描かれていました。カルテットのメンバーは、この形態へのこだわりが独特で濃密ですね。ベートーヴェンの作品131を聴く時の意識が変わりました。それにしても、クリストファー・ウォーケンは松重豊とかぶりますね。

  • 日本は、邦題のセンスを早急になんとかすべきだと思います。切に。

    原題のA Late Quartetには弦楽四重奏の後期作品という意味と、ベテランのカルテットという意味、そしてLateには遅すぎた(つまり今まで軽視されていた)という意味も含められていて、この作品が内包するものがきちんと入っているのに、邦題だとただのハートフルドラマのようになってしまって勿体無い。

    演奏シーンと演奏の音はもちろんプロのカルテットが行っていますが、メインの4人はあらかじめ録画されていたカルテットの演奏シーンを見てから演技したとあって、目線の交わし方や楽器の構え方なんかがそれっぽく見えていてすごいです。

    クリストファー・ウォーケンが作品全体をチェリストのごとくどっしりと抱えている安心感の中、音楽家らしい葛藤が描かれるのですが、フィリップ・シーモア・ホフマンが圧巻的。第二ヴァイオリン特有の暖かさと控えめさ、相手を思いやり慈しむ瞬間と、常に引き立て役で自己犠牲的であらねばならない鬱屈を素晴らしく演じていて、この人、音楽学校出身だったのか?と思ったほど。

    個人的に大好きなエベーヌカルテットも第一と第二を交代させていることを思い出し、そういった結論に達するまでに色々とあったのだろうなあと思いを馳せたりしました。

    弦楽四重奏はクラシック音楽の室内楽フォーメーションの中でも「完璧な音色(ハーモニー)」を生み出すものとして有名ですが、それは逆に言えば、崖っぷちで雨風にさらされながらつま先立ちで立ち続けるようなもので、何か一つでも歯車が狂えば、すべてが海の藻屑になってしまうような危険性もあって、その芸術性や危うさ・脆さをも誠実に表していて、作り手がただのエンターテイメントとしてカルテットを選んだのではないと分かります。

    「彼って感情のない人ね(He has no heart)」
    「感情はヴァイオリンのためにとってあるだけさ(Oh, he's got plenty. He just reserves it for the violin)」
    という会話が粋でした。

  • ベートーベン作品131
    この曲は全楽章、途切れなく演奏され、休むことなく、アタッカで演奏しないとならない。
    演奏者は長いこと休みなく演奏を続けると調弦が狂ってくる。
    それぞれ違う形で演奏をやめるか。
    それとも調弦が狂ったまま最後まで互いにもがき続けるか。

    …以上、作中の台詞の抜粋ですが、まさにそのままの話。
    結論もなく、大団円にもほど遠い。人生そのもの。
    こういう話は地味に見る側の精神の成熟度が試されるなぁ、と思ってしまいました。

  • A Late Quartet(2012): R
    クリストファー・ウォーケン
    シリアス。

  • “ダニエル、ロバート、ジュリエット、ピーターから成る弦楽四重奏団は、結成25周年を迎えようとしていた。そんな折、チェリストのピーターがパーキンソン病を宣告され、引退を申し出たことで残されたメンバーは動揺する。それを機にライバル意識や家庭の不和など、それまでセーブされてきた感情や葛藤が噴出し……。”

    オーケストラやクラシックが好きなので視聴。
    純粋に演奏を楽しめられればもっと良かった。
    各キャストに少なくとも二人はコーチをつけて練習させたそうで、その割には演奏シーンが少なく勿体無い気もする。
    尚、ロバート役のフィリップ・シーモア・ホフマンのコーチは日本人バイオリニストのお二方だそう。
    この俳優さん45歳という若さで2014年に逝去されてる。
    死因は薬物の過剰摂取と見られている。

    最後の演奏会では号泣してしまった。
    続けたくてもやめざるを得ない無念さ
    楽譜を閉じて演奏するシーン
    凄く胸を締め付けられた。

  • サントラが素晴らしい。

    クラシックの音楽はもちろん、あいだあいだに挟まれるポストクラシカルな音楽もこの作品を引き締める。

    作品も四重奏の一人が欠けることになり、動揺しながらもそれを受け入れざるを得ないメンバーの葛藤が良く描かれている。

    ただ、4角関係の愛憎劇はイマイチ。

    もっと音楽と、四重奏の舞台に重きを置いて欲しかった。

  • 音の素晴らしさは、
    深淵を重ねてきた結果なのかなあ、

    そう思うと、ほんのり悲しくなった。

  • 予想以上にいい映画だった。

    登場人物一人一人の「苦悩」がきちんと表現されていた。
    誰かの苦しみと誰かの哀しみが交差するとき、
    何かしらの音楽が奏でられているのかもしれない。

  • ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番(op.131)は全7楽章を休みなく弾く曲だという。約40分のあいだ調弦ができないため次第にピッチが狂ってくる。音のずれた複数の楽器でどうやって音を調和させ曲をまとめるのか。人生もまた。

    音楽のあり方をめぐる深刻な問いと男女・家族の愛憎とを交叉させる物語。ソロでもなくオーケストラでもない四重奏団の魅力が「偉大な作曲家の魂を探るには四重奏団が一番なのだ」という言葉で表現される。

  • WOWOWにて視聴。
    あまりきちんとした評価とは言えませんが演奏シーンが少なく、感情移入しにくいキャラクターの多い作でした。
    実際の四重奏団をモデルにしたとのことでしたが、映画にするからにはもうちょっとポイントを絞ってほしかった。
    チェロ奏者が病気で引退せざるを得なくなり、衝撃的な交代劇をみせるシーンへの盛り上がりが、どうでもいい男女のイザコザを散々見せられた後なのでどうにも萎えました。
    クリストファー・ウォーケンが好きなだけにそういう意味でも彼にもっとテーマを絞って音楽と離れざるを得ない音楽家の葛藤を描いてほしかった。
    色々と残念な脚本・演出です。

  • 想像とは違った内容だった^^; こんなにドラブルが有るカルテットは嫌だ〜w

  • フィリップ・シーモア・ホフマン追悼
    最後の最後に出てくるニナがこわくてビビる

  • 音楽とクリストファー・ウォーケンに惹かれて手に取った。

    25年続けてきた弦楽四重奏団の一人が病気にかかった事で、4人を繋いでいた糸がホロホロとほつれていく。
    病気は崩壊の原因というよりも、きっかけのような感じ。
    思っていたよりもストーリーも暗く、モヤッとした作品だったので残念ながら★3つ。
    音楽家は難しいな。

    先日、フィリップ・シーモア・ホフマン氏が亡くなられた時は衝撃が走った。

  • 絶妙な均衡を保っていた四人の関係が崩れていく。完璧に見えるものの影には我慢があり、それがなくなると簡単に崩れていく。でも我慢が必要なのではなく崩れたあとに何を求めて何を築くかなのか?
    この映画が何を答えとしたのかは、私の耳ではまだわからないけれど、ベートーベンに詳しい人にはわかるのかな

  • ダニエル、ロバート、レイチェル、ピーターの4人のフーガ弦楽四重奏団は結成25周年を向かえていた。
    不調を感じたピーターが病院で診てもらった結果は初期のパーキンソン病だった。
    ピーターは他のメンバーに今期での引退する事をつげるが、
    それをきっかけにカルテットの関係が狂っていくのだった。

    予告編 http://youtu.be/R9L0g-TeRC4

    ロバート役は先日亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマン。
    ピーターの引退を機にこれまでメンバーが25年間心に留めていた感情が出てきて関係が変化していくのと、
    段々音程が狂っていくベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番が最後に演奏されるのがうまいな~。
    狂っていく関係が全てうまく収まらないまま演奏会を迎えるけれども、
    それはまた、新しい変化への兆しでもあるんだなぁ。

  • 25年間築いた絆がひとつのことで綻びが生じるのは、一人が欠けたら成立しない四重奏そのものということか

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