ジャンゴ 繋がれざる者 [DVD]

監督 : クエンティン・タランティーノ 

出演 : ジェイミー・フォックス  クリストフ・ヴァルツ  レオナルド・ディカプリオ  ケリー・ワシントン 

• ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

感想・レビュー・書評

[kta0atkさんの感想 · 2021年6月3日]

人々は君を南部一の早撃ちと呼ぶだろう。
あいつは一体何者だ？
「ジャンゴ 」 繋がれざる者

南北戦争の二年前。アメリカ南部。
テキサス、ミシシッピ。
賞金稼ぎシュルツに買われた黒人奴隷ジャンゴが
腕を見込まれ賞金稼ぎの相棒となり、
やがて売り飛ばされた妻の救出に向かいます。
傲慢な南部支配者達の非道な所業も描かれます。
最後は大爆発でスカッと爽快カタルシス！です。

ニヒルで暴力的な主人公がいて、
周りの人物もアウトロー、壮絶な拷問シーン、
高潔な人物は殺されるといった
正調マカロニ・ウエスタンでした。
音楽はマカロニ・ウエスタンの巨匠、
エンリオ・モリコーネの楽曲が多く使われます。

往年のハリウッドは無論のこと、
アメリカのアメリカン・ニューシネマ、
日本の任侠映画、香港のカンフー映画、
イタリアのマカロニ・ウエスタン...
タランティーノは本当に世界中の娯楽映画を
よく知ってるわ～。
たくさん、たくさん、たくさん観て、
アイデア、ネタがたっぷり、たっぷりあって、
そして自分が好きなことを娯楽作品として表現し
作品化できて本当にスゴいなと感心します。
映画好き人の最高峰の一人でしょうね。

ドイツ人歯医者の賞金稼ぎDr.キング・シュルツ。
クリストフ・ヴァルツが演じます。
前作イングロリアス・バスターズでは
身勝手で狡猾、笑顔の下に冷徹な凄みを
感じさせるナチ親衛隊大佐を演じて
物語全般を通じて主役級の存在感を示しました。

本作では、歯医者崩れの早撃ち賞金稼ぎで、
仕事としてお尋ね者には情け容赦ありませんが、
善良な人には人種問わず敬意を払う紳士を演じます。
紳士ですが非人道が過ぎる相手にはカッとなり
後先考えず撃ち殺す一面もある複雑な役でした。
縁あって主人公のジャンゴを奴隷から解放し、
銃を手解きしジャンゴの妻救出に一肌脱ぎます。
本作では前作とは全く異なる人物像でしたが、
やはり主役級の存在感を示していました。
サミュエル・L・ジャクソン同様、
高い演技力と存在感を持ってタランティーノの
お気に入り俳優のひとりかも知れませんね。
本作品のヴァルツは、
ちょっとデ・ニーロに似ています。

外見は黒人、中身は白人。
農場主キャンディ家に長年勤める
黒人老僕スティーブンを
サミュエル・L・ジャクソンが怪演。
今までの役とは風貌も人物像も異なる役でしたが
相変わらずの存在感でした。

前作はブラッド・ピットが主演、
本作ではレオナルド・ディカプリオが出演。
なんかスゴいな。

タランティーノも出演。
ダイナマイトで吹き飛びました。
ちょっと間抜けな人買屋で派手に殺されました。

南北戦争直前のアメリカ南部での
ドイツ人賞金稼ぎと黒人奴隷の敬意と友情を軸に
横暴で残虐非道の者達が退治される
マカロニウエスタンでした。

ブルームヒルダは王女だった。
彼女は王の言い付けに背き、
周りを地獄の業火で囲まれた竜の住む山へ
閉じ込められた。
そこへ彼女を救う英雄ジークフリートが現れた。
彼は山を登る。恐れを知らぬからだ。
そして竜を殺す。恐れを知らぬからだ。
そして地獄の業火を越える。
彼女にその価値があるからだ。
その気持ちよく判るよ。
私も君の気持ちが判ってきたよ。
さて、いいかねジャンゴ。
君はいつか必ず愛する女性を奪い返すだろう。
しかし君だけミシシッピに行かすのは危険過ぎる
冬の間、私と組まないか？
賞金の三分の一をやろう。
春になったら一緒に奥さんを捜しにいこう。
そこまで俺のために...
なんで妻を捜してくれる？
正直...誰かに自由を与えたのは初めてなんだ。
自由を与えた以上は多少の責任を感じている。
しかもドイツ人が本物のジークフリートに
出会えたのだ。
ドイツ人としても
君の愛するブルームヒルダの奪還を
手伝いたいんだよ。

アウフヴィーダーゼン（また会おう）

このいたずら娘め。
そっちこそ、いたずら小僧。
さぁ行こうぜ。

「君は南部一の早撃ちと呼ばれるだろう。」
「...なんなの...？あいつ。」

[モモ☆さんの感想 · 2017年12月15日]

2012年アメリカ
ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ


おもしれ～～
予想外に面白かった♪　おまけで★５つにしたかったほど♪

以前に観たタランティーノ監督と言えばキルビルなんですが、面白くなかったんですよね～～
だから、本作も全く期待してなかったんですが、デカプリオが悪役を頑張ってるってことで観てみました。
結果、、裏切られて、、面白かった！！

よく言われるタランティーノの特色
流血とかが過激、、、せりふが面白くてキャラが生きてる、、、ユーモアがちりばめられてる

らしいが、全て網羅してますね。
ここまでエグイ表現せんでもよろしいやん、、、っていうくらい皆さん過激な死に方でしたし。
ユーモアがそこここにちりばめられてて、思わず笑ってしまうシーンあり。
タランティーノが突然吹っ飛んだところと、ラストのミス．ララがジャンゴに撃たれて吹っ飛ぶシーンも笑ってしまいました。

そんなユーモアを散りばめながらも残忍な人間を人間として扱わない奴隷制度を「これでもか」ってほど残忍に描くところに彼の問題提起を感じさせます。
それでいて、やっぱり中心はジャンゴ（ジェイミー・フォックス）と妻ブルームヒルダ（ケリー・ワシントン）のピュアのラブストーリーであり、ラストのお茶目な2人の表情でむごい銃撃シーンを少し和ませてくれます。
でも、少しですね。やっぱり血が多すぎ、、、、目を覆いたくなる。

ディカプリオは
やっぱり上手いよね～～♪　悪役も出来るんだ、、、いい具合に年齢を重ねてきたので、これからも活躍できるでしょうネ♪
黒人執事のスティーブンもかなりいい味出してましたね♪

[m.saruwatariさんの感想 · 2017年9月29日]

やっぱりタラちゃんの映画は面白い!!
ジャンゴがドクター・シュルツに銃の腕を見込まれ賞金稼ぎになるのが良いですね～。
この黒人＝奴隷の時代に自由人ジャンゴかっこよすぎます!
レオくんも久しぶりに見たのですが、やっぱり上手ですね。
嫌な奴を好演してます。そしてやたらと頭の中で「仮面の男」が浮かびました・・なんで?
サミュエル・L・ジャクソンさんもめちゃめちゃいい味出してるし♪
終盤の銃撃戦も最高すぎてしびれました。
3時間近くあるので長い作品ですが、時間を気にせず楽しめました。

[エイジさんの感想 · 2014年12月30日]

クエティン•タランティーノの
映画だな〜って思う。
血飛ぶし(笑)

ホント、一人で乗り込む系
好きだよな〜(笑)

でも、ジェイミー•フォックスの
魅力が炸裂してて良かった(^o^)/

おもろかった(^o^)/

[uri58さんの感想 · 2014年5月12日]

黒人奴隷制を黒人視点で描いているのに白人との宥和が題材の目的ではない点が良い。黒人が銃を持ったらとりあえず白人は殺して黒人は助けて行く絶対性がある一方、完全に飼い慣らされた黒人は生かす価値がないと言いたげに見捨てて行く正義があるみたい。シュルツが握手を拒んだのは奴隷制を嫌悪する自身が奴隷のように命じられるのが我慢ならなかったからか、単に見せ場を作りたい痺れが切れたからか。にしても合法的に不意打ちするのにこんな手があったなんていいとこに目付けたなぁ。不意打ちは早撃ちのカッコ良さが活きるわ。

[ether-39movieさんの感想 · 2023年7月1日]

多少のやりすぎ感は感じるが、今作も面白かった。タランティーノの前作、イングロリアスバスターズでも際立っていましたが、ドイツ人賞金稼ぎ役のクリストフ・ヴァルツの演技が一級品。ディカプリオもサミュエル・L・ジャクソンも圧巻の存在感。元奴隷の黒人をマカロニウエスタン風ガンマンに仕立て上げる演出は痛烈にシニカルで、発想の勝利と言ってもいいと思う。個人的にはドンパチよりは心理的な駆け引きに惹かれる方なので、シュルツとキャンディの屋敷でのやりとりが最高にクールで楽しめた。

[michel723さんの感想 · 2023年2月23日]

西部劇好きなタランティーノが撮ると、
結局血みどろドンパチと爆発になるwww

まぁ、それが観たくてタランティーノ作品をみるようなものか。

[MykO3v3さんの感想 · 2023年1月31日]

差別とか奴隷制度の事ﾄｶ色々辛い映画だった…
ディカプリオが見事な悪役っぷりでちょっと印象がw

[daiyuuki24さんの感想 · 2023年1月2日]

1859年のアメリカ南部､奴隷だったジャンゴ（ジェイミー・フォックス）は､賞金稼ぎのキング･シュルツ（クリストフ・ヴァルツ）と手を組み､南部のお尋ね者たちを次々と捕まえていく｡
その目的は､離ればなれになってしまった妻ブルームヒルダを見つけて救い出す事だった｡
農園の領主で極悪人のキャンディ（レオナルド・ディカプリオ）の元にいるブルームヒルダを取り戻すためのジャンゴの壮絶な戦いがはじまる｡
クエンティン･タランティーノの『イングロリアス･バスターズ』以来3年ぶりの監督作は､ジェイミー･フォックスを主演に迎えた西部劇｡
妻を取り戻すため､賞金稼ぎとなった元奴隷のジャンゴが過酷な戦いに挑む姿を描く｡レオナルド･ディカプリオが悪徳農園主に扮するほか､サミュエル･L･ジャクソンほか多彩な顔ぶれが揃った｡

寡黙で地主に買われた妻を取り戻すために賞金稼ぎとなり修羅道を行くジャンゴをジェイミー・フォックスが、元歯医者で人種差別が嫌いな賞金稼ぎドクターシュルツをクリストフ・ヴァルツが、フランスかぶれで歪んだ骨相学を根拠に人種差別を正当化する冷酷非情な農場主をレオナルド・ディカプリオが、自分を白人と思い込んでいる農場主の奴隷頭をサミュエル・Ｌ・ジャクソンが演じて、一癖も二癖もあるキャラクターが腹の探り合いをしながら駆け引きする中でサスペンスが盛り上がって、タランティーノ独特の過激なバイオレンスが満載で、ジャンゴと奪われた妻との熱いラブストーリー色が強く、元奴隷の黒人ガンマンが白人の農場主に立ち向かうというタランティーノ独特のひねりの効いたストーリーが、アメリカの黒歴史をマカロニ・ウェスタンの世界で描いた異色の痛快マカロニ・ウェスタンになっています。

[ひかりびっとさんの感想 · 2022年12月11日]

黒人差別と奴隷制度への批判精神を持ちながらも描かれるのは徹底した暴力と多種多様な娯楽要素。そのグダグダさ加減なストーリー展開もいかにもタランティーノならではだ。