専門家はウソをつく(小学館新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 衝撃的なタイトルですが、専門家のすべてを批判しているわけではなく、トンデモ専門家と優れた専門家をみわけるリテラシーを磨くことが大切と説いている素晴らしい本です。アメリカではクリティカルシンキング(批判的思考)は当たり前で、教育のなかでとても重視されていますが、日本人はどうもこれが苦手な人が多いようです。過去にも、メディアを鵜呑みにした視聴者が、納豆や白インゲンを買い求め、話題の商品が街のスーパーから消えるという現象が起きていますよね。

    お恥ずかしながら、かくいう私も、アメリカの大学で学ぶまでクリティカルシンキングの習慣はもっていませんでした。どちらかというと、テレビや雑誌で専門家が言っていることを鵜呑みにするタイプ。特に情報が溢れているこの時代、どれを信じるかは、自分の選択判断と責任なのですよね。そして”パラダイムはつねに変化し続けている”ということを肝に銘じて、専門家の意見を上手に取り入れていかなければならないのだと思わされる一冊でした。

著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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