COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 12月号 [雑誌]
- 講談社 (2013年10月25日発売)
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感想・レビュー・書評
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この本は、自分の世界観をブラッシュアップするのに毎月楽しみに購読している。
お金の話の今回は、結構楽しく読めた。
各国で本当に考え方が違うし、移住したければその考え方に馴染む(折り合う)ことができなければならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精子バンクについて読み始める前は否定的でしたが、読み終わった後は良いじゃないかと考えが改まりました。
心底子供を望んでいる人に希望を与えられるからです。
又、決して提供した男性の名前が明かされない事。
明かされたら大変な事になりますからね。
そしてIntel schoolにも惹かれました。
矢張り子供の教育にはこの様な学校に通わせたいと強く感じました。
特にFrance学校に興味があります。 -
・家族の中が良すぎると、経済が成長しない。
・精子ドナー。匿名性が守られなくなったら、子供たちが殺到する。
・カタールは、67時間分の水の蓄えしかない。食料を輸入に頼る国は今後最も弱い国になる。
・インドのスラム、ダラヴィ。裏経済を握る。
・アメリカの、フックアップ。カジュアルなセフレを作る。
・クローンマンモス。日本人の祖先は、シベリアからマンモスを追ってきた。だからマンモスが好き(冗談)
・飲み過ぎにはスプライト。 -
面白かった記事メモ
1.佐藤優氏のコラム
英国のエリート文化の特徴とは。
エリートを再生産できる理由とは?
2.インターナショナルスクールのすごい授業。ここでしか養えない価値観→”バイカルチュラルレンズ”
3.インド式教育の秘密
インド人学校に通う在校生のインタビュー。(自ら転入しようと決めた日本人の子) -
全体的にどれも興味深いけれど、1つだけあげるとすればインドなど途上国で適切な同意取得を行わずに治験が行われているという記事。とてもこわいし、先進国の住人としては申し訳ないし、改善されなくてはならないと思った。
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フックアップって言葉を初めて知った。
わたしは裏社会や、貧困層とか、知らないことだらけ。知らないほうが良いこともあるだろうけど。
まあ、貧困層が少しでも減ってくれたらとは、思う。 -
スーパーリッチは、「ラックス」だけではなかった。「よーく考えよう、お金は大事だよ」というCMのように、お金は汚いものと避けるものではなく、向き合うもの。お金自体に色はついていないのだから。
貧富の格差というのは、そうとうなものだ。人生の分かれ目は一体どこにあるのかとふと思う。記事では、文字通り「スーパーリッチ」な生活を謳歌している人たちもいれば、その一方でその日暮らしの人たちの様子が載っている。お金は、天使にもなることが出来れば、悪魔にもなることができる。お金の扱いは難しいなあ。
経済発展が進めば職の変化もおまけでついてくる。インドと中国もその波が押し寄せている。中国とインドを毎回ひとつのテーマで読み解くクロス連載「龍」と「象」の比較学で、変化について述べている。西洋風の食事、特にファストフードの影響は大きい。
中国人は誕生日を知られることがタブーだと「日本猫ワタナベのニャンでも比較文化論」で取り上げられている。誕生日を祈祷師に頼んで呪いをかけるために悪用されると言ったことを避けるためとある。それに、中国人をほめる際には、一人をほめるだけではだめで、さらに「とても」を付けないとダメとある。なんでもベリー、ビッグなんて言いたがるアメリカ人のような気がした。
もう一つの特集がインターナショナルスクールだ。しかも日本国内にあるので、子供の教育にはお金に糸目を付けない「スーパーリッチ」なご両親には参考になる。日本の公立あるいは私立の学校プラス塾に通うのと、あるいは慶応の幼稚舎からエスカレーター方式で進むのとインターナショナルスクールのどれがお得なのか。語学力のみならず、考える力、フランス料理を通じて食に対する教養、インド式数学、コミュニケーション能力など、速攻で身につかない様々なスキルやマナーを身に付けられるのなら、インターナショナルスクールの方がお得か。さまざまな人種と触れ合うこともできるからなあ。
世の中には色々なものがあふれている金、知、食、性など。クーリエを読むとこれらの情報が凝縮されていて、毎回よくコンパクトにまとめているなあと思う。来月号は、2014年1月号なので、わくわくするような特集が取り上げられることを期待する。