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感想・レビュー・書評
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40歳の引きこもり妄想だめ男による独白。
第1部はとことん暗くクドい。第2部は15年前の思い出の回想。栄転する同級生の送別会に押し掛け乱入し、エゴ空回りの上でぶちこわそうとするが、同級生たちからは存在自体を無視される。そして、知り合った娼婦とのせっかくの心の交流を、自らぶちこわしにするまでの話。
ドストエフスキー自身の心がこじれてしまっているのか、それともこういう性格の人物の主観になりきって文章を書いているのかわからないが、いずれにしても文章のパワーは相当強い。(マイナスだけど)
読むだけで、他人の心を覗ける、という意味では興味深い。帝政ロシアのサンクトペデルブルグの街の様子がわかるのも面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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