ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [DVD]

監督 : アン・リー 
出演 : スラージ・シャルマ  イルファン・カーン  アディル・フセイン  タブー  レイフ・スポール  ジェラール・ドパルデュー 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.48
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本棚登録 : 396
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142966520

感想・レビュー・書評

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  • ものすごい映画だった

    まさに、今の私にぴったりの
    主人公に自分を完全に投影できる映画だった

    私の内臓の炎症の苦しみは、あのトラと同じで
    漂流の苦しみは、今の私の現状と同じ

    内臓の炎症に手を当てながら、炎症を感じながら観ていくと、あらゆるシーンで涙が止まらなかった

    神様に祈りながらも、なんでこんな目に自分があうんだと
    何も信じられない気持ちにもなっている
    信じられるけど信じられない

    人生も神様もπのように割り切れるものじゃない

    これはこうだと断言できるものは何もない

    そして、全てが根源の神様の夢なんだと言われたら、じゃあこの苦しみはなんなんだ
    何を私は体験しているんだ

    となる

    私は毎日、どうしたらここから救われるか、なんで自分がこんな目にあったのか
    どうしたらいいのか
    まるで獣のようになる自分を嘆きながら励ましながら
    否定しながら肯定しながら生きている

    そして、そこに意味を見出そうとしながらも、わかった気になってもそうじゃない
    予測もしなかったことが巻き起こる

    遭難の最中に主人公が
    「神様
    この身を捧げて全てを受け容れます
    死んだらどこに行くのですか
    教えて」
    と叫ぶ

    私も最初は毎日こうだった

    「大事なのは希望を失わないこと」
    これも途中で主人公はつぶやく
    私もそうだった

    後半にトラと別れたときのことを振り返って
    「結局
    生きることは手放すことだ
    1番切ないのは
    別れを言えずに終わることだ」

    というシーンがある

    切なかった


    私は信じて裏切られるのが怖かったから
    最近は、なかなか救われない現実が嫌になって、信じることをやめたくなっていた

    これから自分がどうなるかどうしたいかもわからない

    どうなっていくかわからないけど、
    絶対にいつか楽になる日はくる

    パイも最後は助かったし、本当の話なのかどうかもわからない
    私のこのストーリーも神様の夢なのかもしれない

    何が本当で何が嘘なんてことも断言できることなんてない

    ただ、全てを受け容れて越えていくしか人間には方法がないのかもしれない

    自分の認識が全てを作っている


    何かを信じるってどういうことなんだろう

    宗教や信仰ってなんだろう


    リチャード・パーカーとは
    エドガーアランポーの「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」
    でヨットの遭難で殺されて食べられる男

    1884年ミニョネット事件
    同じようにリチャードパーカーが食べられる事件あり

  • 乗っていた貨物船が嵐に遭遇したところから、俄然面白くなった。それまでは、結構退屈でならなかった。

    オランウータンが何か浮いているものに乗り、主人公が乗る救命ボートに近づいていくのが、まるでパロディーみたいで傑作だった(笑)

  • 限定された役者(?)と場所だけで、どんな物語ができるんだろう、どうせ映像美だけの映画じゃないの?と思いきや、宗教的でもあり、哲学的でもあり、考えさせられるお話でした。

  • どう考えても設定がヘンでしょ、と思って映画館には行かなかったけど、賞取り作品だしなぁと思って見てみた。

    パイという名前の由来から始まって、繊細で頭の良い、かといってひ弱な優等生でもないパイ君(パイさん)の語りにずるずると引き込まれてつつも  なっがぃわ ......
    海難モノって基本的に苦手だし ......
    動物気になるし ....
    映像はバリCGだし .....

    キゼツしそうだったが、救難ボートが嵐にあったあたりから、ん??これって .......と目が醒める。
    人喰い島だと??

    あれほど、全能の神を畏れ敬い、善を求めてやまなかったパイが、自分の中に潜むものにイヤというほど向き合わされた孤独の日々。。

    苦い映画でした。

  • 当時映画館で観たかった作品。なぜか観るまでにいつの間にか時が過ぎ去っていた。

    映像がきれいだったなぁ。

    哲学的なというか、宗教的なというか、無神論者だけど嫌いじゃない分野なのでおもしろかった。

    いろんな神を同時に信じることって可能なんだろうか。

    いつかまた観ると思う。とてもよかった。
    (160621)

  • 神々しいシーン、描写が多かった
    無神論者にはピンと来ない…かもな、と思った

    そしてわたしもリチャード・パーカーのあっさりとした最後はとてもとても悲しかったから☆3つ
    それにしても、パイ役の男の子の演技は瞠るものがあると思う

  • 映像の美しさ、映画館で観たら良かっただろうな。

  • 映像美。

    さいごの、で物語はさらなる深みへ。

  • 人間が虎と漂流するとか、そんなわけないんだよ。そんなわけないんだけど力一杯応援してしまうし、島に流れ着いた時には一瞬ポカーンとしたけど全く問題ない。面白い。

  • 何か夢を見ていて、いつか覚めるのかと思いながら見ていた。 不思議な物語。あるはずもないようなライオンとの漂流記、、不可思議な島、、
    これは劇場で観るべきだったかも、、

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