キッチン [Kindle]

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著者 : 吉本ばなな
  • 幻冬舎 (2013年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (59ページ)

キッチンの感想・レビュー・書評

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  • 大切な人の死を経て生きていく人たちの、さみしくて優しい小説でした。
    読んでいてため息が出るような文章の連続で、読み返すまでに時間がかかりそうです。
    どんなに大切な人でも突然いなくなるかもしれない現実をなぜだか人間は忘れてしまえるのだけど、そんな恐怖をいつも感じながら生きるのは大変で、だから忘れていられることにも意味があるのかなと思いました。
    印象に残った文章を抜粋しますが、1番刺さった文章はまだ読み返したくないなと思ったので、次に読んだときにしようかなと思います。

    満月-キッチン2
    「そうね……私に。」できることがあったら言ってね、と言うのをやめた。ただ、こういうとても明るいあたたかい場所で、向かい合って熱いおいしいお茶を飲んだ、その記憶の光る印象がわずかでも彼を救うといいと願う。
    言葉はいつもあからさますぎて、そういうかすかな光の大切さをすべて消してしまう。

  • “なぜ、人はこんなにも選べないのか。虫ケラのように負けまくっても、ごはんを作って食べて眠る。愛する人はみんな死んでゆく。それでも生きてゆかなくてはいけない。”

    “たとえば、今は昨日よりも少し楽に息ができる。また息もできない孤独な夜が来るに違いないことは確かに私をうんざりさせる。このくりかえしが人生だと思うとぞっとしてしまう。それでも、突然息が楽になる瞬間が確実にあるということのすごさが私をときめかせる。”

  • 愛の染みたキッチン

  • 今までなぜか手を出さなかった作家さん。
    今回Kindleセールのおかげでやっと購入^^;

    同時購入した「哀しい予感」をこないだの連休で読んだので、次の連休に読破すべく積んでます。

  • 突拍子のない設定と冷静な主人公と奇妙な人々と、そこにある慈しみがじんわりとしみこむいい小説だった。やさしい、と思った。

    えり子さんの死はちょっと突然のことすぎて、なんとなく設定としてわたしのなかで浮いてしまい、キッチン2は必要だったんだろうか?と考えてしまった。でも主人公が深夜にタクシーに乗って、雄一にカツ丼をどうしても届けようとするシーンはおかしくて、すごくいい、すごくいい展開だなと思った。あまりにも恋愛一色に染まらないでほしいと思いながら読み、主人公も雄一もそう思っているような気がした。人との関係を優しいままにしておくことはすごく難しいことなのかもしれない。

  • 読みやすいのに頭に入ってこなかったのが残念。

  • 切ない。胸が痛む。でも読んだ後はホッコリする。老若男女、誰にでもおすすめしたい。私の大切な1冊となりました。
    二つのエピソードがあって、その二つの主人公はどちらもかけがえのない大切な人を失ってしまうところから始まってしまうのだけれど、そこからくる悲しさ、胸の痛み、そして絶望感。それらを乗り越える過程には必ず新しい出会いがあり、その出会いはとても素晴らしく、またかけがえのないものだと思った。
    この本は何かしらの自分の原点(厳密に言うと具体的な場所や体験などは特に浮かばず言葉には言い表せない、でもすごく昔から持っている気持ちや感情)に戻れる気がします。泣きそうで、涙は出ない。その絶妙な切なさと孤独感と、微笑みたくなるそれぞれの主人公の行く末(ストーリー展開)。
    文庫版のあとがきで作者は触れているのだけれど、私は自分の近しい人たちの多くにこの本をおすすめしたい。
    だいすき。

  •  不器用で繊細な登場人物達が大切な人と別れ孤独感を感じる中、誰かとふれあい、自分の中で大切な人との別れを受け入れていくお話です。心にすっと染み込んでいく水のようなお話でした。
     この世界は私のためだけにあるわけではありません。世界は突如として無慈悲に私達の大切な人を奪っていきます。大切な人を失い、心にぽっかりと空いた穴はどのようにすれば埋めることができるのでしょうか。私は誰かと繋がることによって心の穴を埋めることができるのではないかと思います。では、どのようにしたら人と繋がることができるのでしょうか。私は何かに全力を尽くしているときに誰かと繋がることができると思います。このお話ではみかげさんが雄一くんにカツ丼を全力で届けようとしたことにより二人の間にあったあと少しの距離を埋めることができたのではないでしょうか。
     誰かを失った悲しみを埋めることができるのは別の誰かしかいないのかもしれません。

  • 人に薦められた本を読む第10冊目
    意外にも、男性の元先輩に薦められ。実は初めての吉本ばなな。唯一の肉親である祖母を亡くした主人公の女子大生が、初対面の男子学生の誘いに乗り、彼の家に転がり込む。彼の家には性転換した「母」もおり、台所を中心とした三人の奇妙な共同生活が始まるー。こういう、「一時間で読み終わりそうな、口語体で書かれた誰しもが共感できるちょっと感動する小説」は今であれば腐る程あるけれども、この小説が先駆けになったのだろうか。ただ矢張りそこら辺の現代小説よりも非日常の描写がとても日常的に描かれていて、あるあると共感させられる技術力はこの作者であればこそだと思った。

  • 3人が3人とも、孤独をもってるけど
    一緒に生きている感じがいいなあ

    文章の感じがすき。

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