キッチン [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
3.96
  • (100)
  • (125)
  • (66)
  • (15)
  • (6)
本棚登録 : 1642
感想 : 108
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (165ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 詩を読んでる清らかな気持ちにさせてくれた
    どこか女性の為のエッセイのような文の強さがあり植物を育てる多さで表されてるところとか自分と照らし合わしてそう感じた
    生は死と常に隣あわせ、大切な人がいなくなることもある、悩み心が不安定に時間は止まてくれず目に見える物はグレー映る。本当にそう思う。でも気づいて欲しいんだと、温かく美味しいご飯、他人の優しい心、その日が辛い1日だったとしても1つ何かしら幸せだったことあるでしょと。まあまだ先は長いから先ずはキッチンに行きなさいと解釈した、ちかちゃんみたいな方法も人によってはあるかもですとも解釈
    ある程度乗り越えてきた今の自分だから読んでよかったと思えたかも知れない

    好きなフレーズ引用
    本当にひとり立ちしたい人はなにかを育てるといいのよね
    人は状況や外からの力に屈するんじゃない内から負けこんでくるんだわ
    私とカツ丼を乗せて
    運命はその時一段もはずせないハシゴだった
    それでも突然息が楽になる瞬間ぎ確実にあるということのすごさが私をときめかせる 度々 ときめかせる

  •  大切な人を失って、それを乗り越えたい時とか、乗り越えた直後に読んだら、また違った印象を抱くと思うし、何か心に残るものがあるんだと思う。

     今は、まだ、その時期じゃないから、ふといつか、また手に取れたらいいかな。耳に響く重低音の悪夢を見ることが、今の自分には辛かった。形を変えようとしていたものが、元に戻ってしまうみたいで。

  • 小説も映画も同様かもしれませんが、パートナーを(作者が)殺して、悲しみを誘うストーリーは個人的に好きではありません。戦国時代の話なら理解できますが、今のご時世、ましてや近しい人が連続して、しかもそれぞれ別の原因で亡くなるというのは、都合が良すぎます。短編集3本で全部バッタバッタとパートナーが死んでいくのにはげんなりしました。
    ただ、設定のご都合主義に目を瞑れば(自分は瞑れない)、非常に心地よい、綺麗な文章です。

  • 寝る前に読みました。
    しっとりと心地よく眠れました。

  • 「実力派の母親」好きな表現。

  • うーん、良いなあと感じるところもあるけど、うーん、なんかしっくりこないなあとも感じる時があった

  • 近しい人の死と向き合い続ける人々の悲しみと再生の物語。
    人を好きになるといつでも考えてしまう、この人が死んだら私どうなっちゃうかしら、という思いを早朝の涼しさと共に優しく包み込んでくれるような作品。自分のことのように泣いてしまう。素敵な一冊。

  • 小ざっぱりしている性格だけど、何度も大切な人の死を経験している主人公を、独特のタッチで書かれている文章が心地良かった。

  • ずっと読みたかった本。わたしは落ち着ける場所も人も、絶対にこの人だと一生思えるような相手も、いないから何ともいえない。ムーンライトシャドウがすごく好きだったかもしれない。あとね、キッチンでまさかのお母さん死んだときヒッてなった

  • # キッチン

    繊細な描写と、死を乗り越えて前向きになっていくストーリー、身近な人を亡くして滅入っている人にとても受け入れられそうだし、あとがきにもそんな意味合いのことが書かれている。

    ただあまり共感できないというか、表現はわかるんだけどあまりイメージ出来ないし、登場人物に感情移入できない。

    大切な人との別れがあったり、人生に悩んでいたりするとこの本の捉え方も変わってくるのだろうけど、いま読むべき本ではなかった。逆説的に自分の今は順調であると認識できたのかな。

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本ばななの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘミングウェイ
三島由紀夫
ヘルマン ヘッセ
よしもと ばなな
三浦 しをん
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×