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- / ISBN・EAN: 4571390734371
感想・レビュー・書評
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石井聰亙監督、石井岳龍に改名後の2本目の作品。人に寄生する花を描いたSFファンタジー映画。神戸芸工大で教授をされていて、大学も製作に関わっている。
先日『蜜のあわれ』を観ましたが、それよりは好きでした。が、『劇場版セーラームーンR』やエヴァやナウシカを連想するような内容で、いつも言うように私は『劇場版セーラームーンR』が大好きで、これよりも20年程前の作品なので、やってることがだいぶ遅いなとしか思えない。因みに脚本はじんのひろあきさんです。
ただ、コロナ禍の今観ると『天気の子』のような感じで、SF作品は未来の予言的なところがあるので、ラストのあたりは良いです。
花はそのまま性的な象徴なのだけど、黒木華が描いた絵がそのまますぎて爆笑した。面白くて良い。
恋愛の描き方が弱いため、全体的に面白くない。綾野剛&黒木華以外に、レズビアンもしっかり描けば良いのに!と思った。
すごいツッコミどころ。花の生態は研究されてないのかよ!ただし、「よくわからないものを利用する」ことは科学ではよくあることだと思うし、最終的に花がどういう存在なのかも示唆される。前提としての生態が示されないので、どんでん返し的な部分が弱い。作られた当時のことを考えると、原発事故に対する含みがあると思います。
もうひとつのツッコミどころ。種の扱いが雑すぎ!!
オルフェノク綾野剛と黒木華、どちらも特に興味がない俳優さん。このコンビだと『リップヴァンウィンクルの花嫁』が3年後の映画。
綾野剛はこの映画と同年にやってた松平容保がカッコよかったけど、今はあまり好きではないです。使い方によるのかなと思う。
山下リオは好きです。伊藤歩はまあまあ。だけどこの映画ではそんなに輝いてなかった。
それと、この映画ももう10分ほど短くて良かったと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間返してください
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出演陣は最高。
しかしながら最後まで理解できず。
うーん。ざんねん。 -
気になる女優の名だけで手にとってみた次第。「華」とかいて「はる」と発音。
彼女に遭遇したのは「舟を編む」にて。今どきのイラッとする女を見事に演じていたその人が気になり、そうこうしているうちになんだかエライものを受賞してしまったので自分の中でも「ほら、やっぱり。」とエラそうなリアクションをとっていた。前述の作品の中での彼女より実際の黒木華という人の方が透明感のある人のように感じ、今回は撮影後のインタビュー映像などを通してその普段の彼女をもう少しみることが出来た結果その「透明感」的感覚は更に裏打ちされた形となった。むしろこの人のどこから「岸辺みどり」が出てくるのかの方が不思議なのだ。
前述の国際賞において、過去の日本人女優受賞者四人のうちに田中絹代がいたが彼女が映画界の大女優であったことを一旦棚に上げていうと自分にとっては二人はかなり同じ分類に入る。今後の活躍に期待。肝心の受賞作も観なければ。
あともうひとつ。16年後の伊藤歩にいきなり会えてそちらはそちらで感動。綺麗なお姉さんになりはって、ホンマ。(笑) -
黒木華の初主演作にあたる、2013年公開作品。監督は石井岳龍(元・石井聰互)。
ごく一部の女性の胸にだけ、美しい花が咲くという不思議な現象が頻発する。「シャニダール」と名付けられたその花の満開時に抽出した成分は、画期的な新薬につながるとされ、億単位のカネで取り引きされていた。
製薬会社の研究所で、「シャニダールの花」の研究にあたる植物学者・大瀧(綾野剛)と、その助手となる響子(黒木華)が主人公。2人は、いつしか恋に落ちる。
だが、「シャニダールの花」提供者の急死が相次ぎ、2人は研究所が何かを隠蔽していることに気付く。やがて、響子の胸にも「シャニダールの花」が芽吹き……と、いうような話。
「中二病」的妄想をそのまま映画にしたようなストーリーである。
「シャニダール」とはイラク北部の、ネアンデルタール人の遺跡洞窟がある地名。
この洞窟から発掘された遺体の化石から花粉が検出されたため、「ネアンデルタール人も、花を手向けて死者を悼む心を持っていたのだ」と喧伝され、「シャニダール洞窟」の名は世界的に知られた。本作のタイトルと基本設定は、そのエピソードをふまえたものだ。
終盤、「ネアンデルタール人が死者を悼んで花を置いた? お笑いぐさだ。ネアンデルタール人は、死を招くシャニダールの花に寄生されて滅んだんだよ。花粉が検出されたのは、そのためだ」てな感じの“謎解き話”が出てくる(セリフはうろ覚えでテキトー)。この設定は大変面白いと思った。てゆーか、それ以外に面白い点は一つもない。
箸にも棒にもかからない映画だが、それでも黒木華は素晴らしくチャーミングだ。白衣に地味メガネをかけた清楚な「リケジョ・コスプレ」が、全編で全開! 彼女はやっぱりこういう地味めの役が似合う。
黒木華の魅力が堪能できたので、駄作でも許す(笑)。女子は綾野剛目当てで観ればよいと思う。 -
シュルレアリスムな芸術を鑑賞したような
無機質さ 人間味のなさ 空虚さ
というようなことを感じたような……
つかみどころがない映画だった
なんらかの意味があるのだろうと、妙に象徴的に出てくるイメージたちに、意味を求めて、意味の名前を探しながら見ていたけれど
その意味を探し考えた中で、たどったことが、この映画の意味なのかなと
わかったような、わからないようなこと言ってみる -
邦画のSFって期待値を低くして観るべきものだと思っていて、ずっと観たいと思っていた反面外れるものだと思って観ました。
世界観にしかり、画面が薄っぺらくならずにこれはなかなか…!
ただし、この手のラストの持っていき方はもちろん非常に難しいと思われるところだけど、終盤にかけてやはり惜しい気はする。
それでもけっこう満足感の得られる一本に仕上がっているかと。 -
2016/5/21
あやのごう。 -
事前知識なしで、あらすじだけ読んで観たが良かった。静謐に切り込んでくるストーナーなBGMがイカす。ただシナリオは、登場人物が多すぎて薄味になってしまった気もする。
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最後誇大気味にし過ぎたのが全体の雰囲気と不調和を生んでいて残念
いや、あれはもしかして、所長も狂って行っているという描写なのかな
映像も演技も絵の撮り方もイマイチ
劇中の絵と全体の底を流れる流れは静かで良かった
絵の撮り方さえもっとよければ -
大滝と響子が惹かれあう過程がいまいち掴めなくて
最後までしっくりこなかった
キャスティングもストーリーも悪くないと思うのに
最後までしっくりこない作品だった
【シャニダールの花】予告編
https://www.youtube.com/watch?v=gBy7GzAVTNQ -
綾野さんと伊藤さんが好きで、興味を覚えて観てみた。
これは好き嫌いが別れるのではないかなと思った。
設定は興味深く、役者陣も素晴らしいと思うのだが
話のまとめに至るまでが非常にユニークかつ説明が少なく
結局何が言いたいのかわからない、どういうラストなのかわからない、
と感じる方も多いと思う。
どちらかに統一して、もう少しわかりやすくするか
もっと説明を入れないなどしても良かったのではないかと個人的には思った。
綾野さんの演技の引き出しの多さは本当に凄いなと思う。
この大瀧はごく普通の、良い人でも悪い人でもない普通の男であり
そんなひとりの男が仕事で関わった女性に恋に落ち
忘れられずに日々を過ごしていく描写は響くものがあった。 -
見終わったあと、なんとも言えない気持ちになりました。
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白衣姿の綾野剛につられて見たんだけど、もうちょっと雰囲気映画にしたらよかったのに……という個人的な感想。半端にサイエンスで半端にファンタジーな感が否めない。「人に花が寄生する」っていう発想は良いのに演出もストーリーも微妙。コマ割りとか全然意味なかったし正直なにをしたかったのかがサッパリ……。
結局どうにも収集がついていないというか、着地点をどこにしたいのかが分からなかった。 -
石井岳龍監督作品というのと
人に寄生する花にまつわるお話しという斬新な題材。
キャストは今をときめく人ぞろいで
予告編に惹かるものがあったので見てみた。
アート映画にはしたくなかったとの監督の弁。
見る人を選ばないエンターテイメントとして成立が必須とも。
SF的舞台での恋愛ストーリー。
今をときめくキャスト各々の演技は素晴らしかった。
加えて斬新なテーマと恵まれた材料。
しかしながら退屈だなぁ感じてしまう。
話題のキャストの存在感が中和してくれて
なんとかエンディングにたどり着いた感じです。
SFであり、セリフ劇としたのは意図したものらしいが
朗読劇のような淡々さと陰鬱な雰囲気の映像に
ノッペリとした感じがしてしまった。
坊主にくけりゃ・・・になりますが
所長役の古舘寛治さんが苦手な私。
いつもその存在感に違和感を感じてしまいます。 -
役者陣が好きで、かなり期待して観たからか?
肩透かし感ハンパなし・・・。
映像も美しいけど、何を伝えたいのか詰め切ってないのでは?と思うほど、メッセージが伝わらない。
花に人が狂わされて行く恐怖感とか表現がイマイチだし。イロイロともったいない作品。