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- / ISBN・EAN: 4571390733701
感想・レビュー・書評
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映画の半分以上をティッシュ箱片手に泣きながら見ていた気がする。
知らない間に暖かい涙が出てくる作品だった。
夫婦の会話のひとつひとつが良い。
こんな風に愛し愛されるだなんて、どれだけ幸せなんだろう。
「こんな事言われてみたい」や「結婚って良いなあ」がいっぱい詰まった作品。
孫娘の女の子の可愛いこと可愛いこと。
おじいちゃんはあんなに頑固なのにね。
合唱団のおじいちゃんおばあちゃんも、皆さんお洒落で愉快で素敵。
心に沁みて、心に灯る作品。
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ロンドン。無口で気難しいアーサー(テレンス・スタンプ)は隣近所でも有名なガンコ者で、息子との関係もギクシャクしていた。唯一、笑顔を見せるのは、最愛の妻マリオン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)に対してだけ。
病弱だが陽気なマリオンの趣味は、ロックやポップに挑戦するちょっと変わった合唱団“年金ズ”で歌うこと。
そんな“年金ズ”にある日、国際コンクールのオーディションに出場するチャンスが巡ってくる。喜ぶマリオンだったが、なんとガン再発の告知が……。
練習に行けないマリオンのたっての頼みで、妻の代わりに渋々合唱団の門を叩くアーサー。
美人なのに恋愛ベタな音楽教師エリザベス(ジェマ・アータートン)や、個性派だらけの仲間との出会いは、アーサーの毎日を思いもよらない方向へ導いてゆく。間近に迫るコンクール。マリオンがアーサーに伝えたかったこととは……?そして、自分の殻に閉じこもっていた72歳のアーサーを待ち受ける新たな人生のステージとは……?
72歳の頑固じいさんが、愛する妻のため一世一代の大決心!ガンコじいさんとコーラスが生きがいのお婆さんの夫婦愛、コーラスによって自分を解放することの喜び、「年金ズ」が歌う名曲の数々、ユーモラスな傑作ドラマ映画です。 -
DVD・字幕で視聴。
笑いあり涙ありの心温まる映画でした。
対照的なアーサーとマリオン、だけどとってもお似合いな夫婦。
アーサーのことを全て見抜いているマリオンと、不器用ながらもマリオンを心の底から愛しているアーサーの姿がとても魅力的でした。良いところも悪いところも全部含めてお互いの事が好きなんだなぁと思いました。
脇を固める年金ズのキャラも濃くて、彼らがいることによって、物語が重くなり過ぎず、かといって安っぽさも無く、良い案配に仕上がっていると思いました。
ラストのアーサーのソロは思わず泣いてしまいました。
アーサーと息子の間を繋ぐ孫も欠かせない要素です。 -
素敵な空気の作品でした。
良かった~!
頑固で偏屈な夫アーサーと、癌に侵された妻マリオンのお互いを想う気持ちにジーンとしました。
妻が入ってる合唱団はかなりファンキーでしたが、先生も団員も皆さん素敵。あんなおばあちゃんになりたいです。酸いも甘いも噛み分けたファンキーさ…憧れます。
何故、先生はおじいちゃんおばあちゃんが合唱する曲にあんな選曲なんだ?と思いましたがとってもかっこいい。年金ズというグループ名もいい。
マリオンがアーサーに向けて歌う「トゥルーカラーズ」も、アーサーが亡くなったマリオンに向けて歌う「ララバイ」もとても沁みてうるうるしました。「トゥルーカラーズ」はメロディーの美しさにやられていましたが、あんな歌詞なんだ…良い曲。そしてハーモニーの美しさよ。。年金ズ、歌うまい。
アーサーのテレンス・スタンプも、マリオンのヴァネッサ・レッドグレーも素敵でした。
マリオンのも、アーサーのも、年金ズの皆さんや先生も、息子も孫も…愛が溢れていました。
笑って泣いて、でも湿っぽくなりすぎず感動も押し付けすぎず、良い時間でした。 -
序盤から涙腺決壊しました……。
「泣ける映画」=「良い映画」っていう価値観が大嫌いなので、いつも「それは違うよ」って言っている。そもそも人によって泣きのツボって全然違う。
自分の泣きのツボは、家族もの、おじいちゃんおばあちゃんものなので、この映画には完全にその秘孔を突かれてしまった。俺はもう泣いている。
くっそベタな映画も実は好きなので、たまに観るとすごく良かったりする。例えば『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』『最強のふたり』『しあわせの隠れ場所』…等々。
あとイギリス映画って好きなので、わりとマメに観てる方だと思う。『リトルダンサー』とか大好きだけど、あれも序盤のおばあちゃんのシーンでもう泣いてしまう。
あとこの映画は『フルモンティ』なんかにもやっぱり近い感じがするなーと思う。
テレンススタンプがよくてですね…ゾッド将軍の人だよーって言っても今通じないかもですね。
昔の『コレクター』って映画とか、気持ち悪い役だけど紫色のスーツでめちゃくちゃカッコよかった。大体そういう悪役とかをしてたようなイメージ。
今ご存命のおじいちゃん俳優だと、パッと思いつくのはテレンススタンプ、マイケルケイン、クリストファープラマーとかかなー。
あと最近まで知らなかったのだけど、モーターヘッドのレミーキルミスターって何年か前に亡くなってたんですね……。
ほんとにベタだけど、とっても良い映画でした。(ゆえにストーリーには一切ふれません。)録画しておいた『世にも怪奇な物語』をそろそろ観ようかな。 -
ストーリー展開は平凡でオチも読めるのに、ずっと涙が止まりませんでした。
ひとりで観てよかったと思えるくらいに涙涙でした。
夫婦が長い間一緒に培ったものを彼らの言葉や仕草がうまく表現していたし登場人物がみんな楽しそうで、しあわせそうで、そこにもぐっと込み上げるものがありました。
最後のシーンでもひとしお泣いて、心が温かくなりました。私もこんな素敵な人生を歩めたらいいな、隣で一緒に歩いてくれるひとが現れたらいいなと思えました。
素敵な映画です。 -
名画座で鑑賞。
本日三本立ての大穴。
老夫婦を主軸とした音楽映画。
合唱コンクールがクライマックスですが、「オーケストラ!」の様な本格的音楽映画では無い。しかし高齢者と音楽と言う絶妙な組合せから観る前から泣けるんじゃないかな~と危惧していましたが、やっぱり泣ける!
夫婦役はテレンススタンプとヴァネッサレッドグレープなんだけどどちらも上手い。中盤ヴァネッサが独唱するシーンが有るのだけれど、シンディローパーの「トゥルーカラーズ」、これが見事にテレンスに向けた内容になっていて(勿論そういう演出なんですけれども)泣けます。
途中でヴァネッサはガンが再発して亡くなってしまいます。前半たっぷりテレンスの頑固爺い振りが描かれているので妻が参加していた合唱団に入るまでの紆余曲折も面白い。最後の最後のコンクール場面でのテレンスの独唱はビリージョエルの「ララバイ」、これがヴァネッサへの返曲になっている、ここで涙線は決壊です。
予想外に健闘した合唱団は3位入賞し、妻がいなくなってからはソファでしか眠れなくなっていたテレンスがベッドで熟睡している。
そこに疎遠になっていた息子と孫娘から留守電が入り「おじいちゃん、かっこ良かったよ!」の声が流れエンディング。
いや~思い出すだけで涙が出そうです。いい映画でした。 -
何を始めるにも遅いことはないというメッセージの映画ですが感動的でした。
テレンス・スタンプのいけ好かない頑固おやじぶりが板についています。 -
頑固な老人が主人公。
奥さんが亡くなり、子供ともうまく行っていない主人公が、周りとかかわりをもっていく。前向きな内容。
演出として、必要以上に、ドラマチックにせず、さらりと明るく、それでいて人と人とのうまく行かなさをきちんと丁寧に描いているのが好感を持てます。
ただ、出てくる人が、いい人だらけのこの映画を観て、おとぎ話に見えてしまった部分がある。
自分がまだ老人としてのどうにもならなさや、厳しさに対する実感をえられていないから、この映画の希望に気持ちが添えないのではないか。
また、頑固であること、不器用であることがほどけていくというテーマはなかなか複雑で難しく、短い映画の時間にエンターテイメントに描くには、このような表現が最適なんだろうとも思う。けれど、ドラマ性を求めてしまっているんでしょうね。
若い女性の先生との交流というよりも、老人たちとの交流で心がほどけていくってストーリーの方が好みかな。
劇中のモータヘッド、コーラスにもフィットしていて、このアレンジも意外といいなーと思った。
アシッドジャズのはやった頃に、コーデュロイもおしゃれにモータヘッドをカバーしていたことを思い出しました。
やはり、曲がいいんですね。