鷲と虎 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 表面的に解説するなら「男のロマンと美学、旗本の家に生まれたが故のサムライ気質」VS「外人傭兵から義勇軍へと乗り換えた米兵」が戦いを始める前の空中分解・・でした。

    読んだ時期が災いしてか、いつもながらの佐々木氏の綿密な資料駆使は熱く伝わってくるものの「エトロフ・・」「ベルリン・・」と比べると圧倒的に見劣りがした。
    何故だろう・・前者は三国同盟で一応は硬く結び合ったドイツとの流れが有ったせいか❓❓対する大陸中国侵攻はどう考えても大義が拙い・・日本のどす黒さのみ。南京虐殺の有無は別としても日本兵の残虐さと非人ぶりは今では有名。

    麻生の美意識、慕うマリカの設定は安っぽさしか伝わらず。どうしてもパイロットが飛ぶ前夜の有名なエピソードが脳裏に浮かぶ。

    一番がっくりしたのはラスト1940/7‥で終わり。佐々木氏の余韻余剰を設定するテクニック離れているものの、この作品では尚更「え~~何なの」という感じ。

  • 2014/3/25 Amazon 角川書店ビッグセールで購入。
    900円を420円で。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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