- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988142995520
感想・レビュー・書評
-
ポリオで手足を動かせない主人公マークが、障害者の性処理専門のセラピストであるシェリル(既婚者)との交流を通じ、いわばかけがえのない「性」を発見してゆく物語。
それははじめ「交流」ですらなかった。
シェリルはそれまでの経験をもとにセックスの快楽を教えようとするのだけれどうまくいかずにマークは苛立つ。
シェリルがマークの独特な肉体を新たに知るにつれて、一方これまでにない経験をしつつあるマークは彼女に心を差し出す。
こうしてなにか愛のようなものの循環が始まりそうになった、あるいはすでに始まっていた……
マークはとっくにアイロニーというものを卒業してしまっている。何かを真剣に批判することのバカらしさを知っている。それゆえのユーモアが、本作を浸している。
信仰(心)とセックス(肉体)とがすごく近しいものであるという真理であると同時に、冗談。その二者択一を避けるということが、生を肯定するということなんだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脇役とされる人たちがとても素敵。
この物語の外にある、彼らの人生を見てみたくなる。 -
出演者は皆善人。僕が同じ環境ならば、あんなに素敵な生き方は出来なかったと思う。
健康な自分の有り難さをちゃんと噛み締めて後悔のない人生にしたいですね。 -
身体障害者の性、セックスセラピストが先行する作品だが、障害者の普通の生活や恋愛が丁寧に描かれているとも思う。
セラピーを受けてみたいとも思ったが、そこは本質ではないのかもしれない。もう少し丁寧に人と向き合うような。 -
名演技の主人公二人から
優しさと聡明さがあふれています。
ユーモアも秀逸。 -
ウィリアム・H・メイシーがよい。
ヘレン・ハントも。
愛って、セックスってなんだろうね。 -
身体障害者も性欲を持つという当たり前のことを描いた邦画として「おそいひと」を覚えているけれど、あれは結構シリアスサスペンスホラーみたいな描き方で、今作はかなりポジティヴな描き方でテーマに向き合っている。
最初のミーティングに行ったときに、突如太った女性が自分の性体験を淡々と語るから「えっ、いや、えっ…!」とか「いや、その役割あなたじゃないでしょ!」と突っ込みたくなる衝撃。
セッションのシーンも、初めて性的に身体を触られる、触る感覚。その時に音楽が流れる。とても綺麗なシーンだと思った。シェリルはクライアントの記録をつけるとことか、その後を助けることを目的とするとことか、性に対しちゃんと知識をもって向き合うとこがプロである。
神を信じない者もイクとoh Godはいいですね。
ラストもすごくよくて、とても気に入りました。