機動戦士ガンダム III (角川スニーカー文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • やけにファンタジックな第三巻。そう思ったことを細々と書こうと思ったが、あとがきで著者が語っていることに集約されると感じたので一言で済ますことにする。
    「ニュータイプ」というものになんとか形をつけようとしたが、うまくいかなかった。そういうことなのだろう。

    この物語は真摯に読まれたのだと思う。
    ファーストよりのちのガンダムは100%肯定しかねるものがほとんどなのだが、小説版三巻を真っ向から受け止めて是としたからそのように作ったのだろうと、今ならば思わなくもない。

    物語は三巻でしょっぱい展開になりいい加減なカンジに終わってしまったが、シーンのキレとでもいうべきものは文字でも映像のごとく鋭く、脳裏に浮かぶ。
    『リーンの翼』や『オーラバトラー戦記』も今読めば別の感慨を抱けるのかもしれない。

  • びっくりの展開でした。

  •  アニメーションとはいよいよ話の展開は変わってしまう。なんといっても主人公が途中で戦士をしてしまうというのは、あまりに突拍子もない展開だった。本当に作者が読者視聴者たちにおもねることなく自分の書きたいように書いた小説のようだった。

  • あとがきにて著者が「自分の不明を恥じる」とまで述べた完結編。
    仰ることは理解できますし、これだけの作品ですからアニメの視聴者の方に気を配らねばならぬことも道理でしょう。
    しかし「あえて言おう! これは小説であると!」
    …書かなきゃ良かったか…?
    と、とにかく僕が言いたいのは、小説版の読者はきっと異なる読み方をしたでしょう、ということ。
    つまり何故「Zガンダムの小説版を本作の続編としなかったのか」。
    そして「こちらこそ正伝、と本読みのちっぽけな虚栄心を満たしてくれなかったのか」。
    それ程に完成された三部作でした。
    完璧。

  • シャアはいつも置いて行かれるな。ララァに、アムロに、ブレックスにカミーユに。そして政治的な部分をやらされる。望む部分もあるのかもしれないが、損な役回りだ。そして本書の展開を見ればなおさら、ニュータイプとしての能力よりも指導者としての能力の方が勝っていると確信してしまう。

    しかしまあ、ペガサスブリッジにおける兄妹のやりとりは微笑ましく、感慨深いものがあった。

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著者プロフィール

とみの・よしゆき 「機動戦士ガンダム」シリーズの総監督にして原作者。多くのヒットアニメシリーズを手がけているほか、ノベライズ、オリジナル作品も含めて50冊以上の著作がある。

「2010年 『リーンの翼 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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