獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫) [Kindle]

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著者 : 上橋菜穂子
  • 講談社 (2013年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (218ページ)

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獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • これまた堪らない1冊。書いてくれてありがとう、という気持ちです。涙が出るというか、胸が苦しくなる切なくなる話ばかり。あとがきにもありますが、これは完全に大人向け。エリン、イアル、エサル達の回想にどっぷり浸るお話し。図書館戦争の別冊1、2を思い出すような。甘くて苦いお話し。
    エリンとイアルの抑えつけながらも惹かれあう様やエサルの生い立ちやまさに隠さざるを得ない心と衝動の記憶。敢えて文字にするなら、濃密という言葉か。タイトルもまさに、という感じ。刹那・秘め事・綿毛。一瞬をその時をただただひたすら大事に思うエリンとイアル。すべてを自分の中に隠し通すエサル。そして、次の世代へと託す綿毛。読めて良かった。

  • エリンの考えに共感できないところは多々あったけど、物語の世界にじっくり浸れて楽しい時間を過ごせた。
    長かったけど最後まで飽きずにグイグイ読ませる力のある本。
    すっかり身近に感じるようになった登場人物の過去やその後を外伝という形で知ることができたのも嬉しいおまけだったなあ。

  • 主に恋の話。
    この世界観を構築した作者の思想が興味深い。

  • 本編で全て余白に詰まっていたことがこの外伝で描かれています。本編を読んだとき、あえて描かれていない余白の深さや伝わり方にとても感動しました。
    作者は、物語としてのもっとも美しい臨界点を崩さないためにこの外伝に描かれている物語はあえて書かなかったと、あとがきに書かれていました。

    「中学生のころ、漫画家の萩尾望都さんが、「雑と達者」「効果と手抜き」もわからない人について嘆いているのを読んでどきりとしたことがあります。ある作品に何かが足りないと見えた時。それが「手抜き」であるか「効果」であるか、む抜ける目をわたしは持っているだろうかと思って怖くなったのでした。そのとき、作品の過不足を見定められる目を持たない限り作家にはなれないだろうな、と思ったのを今も覚えています。」
    ーあとがきより抜粋

    今回外伝という形で、女としての性をどう生きるのか、父親になることへの男性としての戸惑いや心情の変化について丁寧に触れられていたように感じました。
    「雄雌が交わって実を結び、次代を育む花もあれば、自身が養分をしっかりと蓄えて根を伸ばし、その根から芽を伸ばして、また美しい花を咲かせる植物もあるのだ」
    ー本文より抜粋

  • 完結編まで読み終わったので、ハードカバー重かったけど借りてみた。

    ま、あってもなくてもいいかなって感じ。文字通り外伝。
    エリンが母になるまでの経緯と、エサルの若かりし頃のロマンス(?)話。
    エリンの話は2巻と3巻をつなぐ役割があったとして、エサルの話は必要なのか?ちょっと疑問。

    さっと読めて苦にはならなかったんで☆3くらいかなと。

  • 「獣の奏者」外伝。
    女の生き方編。
    やっぱりファンタジーだって忘れる濃さ。

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