勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (211ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本人も本書の中でシャイと言っているように、今作は前作に比べて全体的にそんな印象でした。
    個人的には猫関連の話はぐっときました。

  • われわれは既成事実というものを忘れて、倫理的に良識的に、我々がいま直面していry社会のあり様を考え直してみる必要がある。

  • 未だに四十肩にも五十肩にもなったことがない私。
    そうか、そんなに激烈に痛いものなのか。
    この先もなりたくないなあ。

    さて、私は怒るべき時にきちんと怒る人が好きだ。
    普段はもちろん温厚でいい。何ならちゃらんぽらんでもいい。
    だけど、怒るべき時にへらへらしていたり、見て見ぬふりをする人は大嫌い。

    沖縄で、少女が米兵に凌辱された。
    そのような事件を二度と起こしてほしくはないという少女に、日本政府はうわべの言葉だけで遺憾の意を述べる。

    ”凌辱された少女がぼろぼろの体をひきずって、泣きながら歩いた真暗なさとうきび畑の道を、一緒に歩こうとした人間はいなかった。”

    浅田次郎は少女とともにさとうきび畑の道を歩く方法を模索する。作家として。
    責任ある日本の大人であるということはどういうことなのか。
    考え考えして読んだ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×