ホーリー・モーターズ (DVD)

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監督 : レオス・カラックス 
出演 : ドニ・ラヴァン  エディット・スコブ  エヴァ・メンデス  カイリー・ミノーグ  ミシェル・ピコリ 
  • キングレコード (2014年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003823986

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ホーリー・モーターズ (DVD)の感想・レビュー・書評

  • \*\ 白いリンカーンリムジンの楽屋にて… /*/






    レオン・カラックスならではのパフュームが散りばめられた本作。 同監督の盟友:ドニ・ラヴァンの怪演が光っている。 年増の美女セリーヌがお抱えの運転手。 白いリンカーンリムジン(Type=タウンカー120インチストレッチ リムジン??)の広い後部座席がオスカーの、さながら楽屋なのである。     彼の演技の依頼主の素性は明かされぬまま物語は進む・・・   「Let My Baby Ride」という曲を彼がアコーディオンで弾きながら闊歩していくシーンの実にスタイリシュなこと。シビれる!  彼に続け!言わんばかしに次第に奏者が増えての行進になっていく。 これは1つの音楽PVにしたい程。 この長回しでの撮りの見事さは鳥肌ものだ。     墓地にて行なわれている撮影会。そこでのモデル(エヴァ・メンデス)をかっさらって逃げるシーンの冒頭では日本映画の、何と「ゴジラ」のあの有名な旋律がBGMで使われている。 カラックス監督のウィットに拍手! どことなく「キングコング」へのオマージュにも感じられてしまった。        終盤の依頼である「サマテリーヌ」(※「ポンヌフの恋人」で登場している、パリジェンヌ御用達らしいデパート)という廃業したデパートでの逢いびきシーン。ここではカイリー・ミノーグが登場し「Who were we?」という歌を熱唱するミュージカルに転ずる。 このシーンもまた、ある意味衝撃的であるのでご注目!       ラストの依頼のファイルには《自宅》《妻と娘が待っている》のタイトル。 セリーヌから今日の報酬(ギャラ?)と共に、家の鍵が手渡される。 同 じような白い家並みが、私には《ホーリー・モーターズ社》での白いリンカーンリムジンの配列と重なって見えた。 その家へと歩いて行くオスカーの耳に、家から流れてくる歌がとまる。 その歌詞もまた本作のコアにふれてもいるようで… そこで出迎えてくれたのは・・・?  営業を終え照明の落とされた広大な車庫で、何台ものリンカーンリムジン同士が、互いにライトを点滅し合って語りり会うシーンもどこか人間の井戸端会議のようで印象的だ。            /*/短いようでいて長い人生。長いようでいて短い人生。 人はみなどこかで、自分が自分であることに疲労困憊、猜疑を感じているのかもしれない。そして心の隅のどこかで新しい自分を見つけようと、あがいてしまう瞬間があるのではなかろうか。     『この世は舞台。人は皆、役者』と称したシェイクスピアの想いが 静かに本編に折り重なってくるのを感じる。 しかし…そこに待っているものは『現実に次ぐ「げんじつ」に次ぐ「ゲンジツ」』本当の自分からの逃避、別な自分への憧れ。時に純粋、時に堕落した「魂」の夢想と彷徨。      レオン・カラックス監督と怪優ドニ・ラヴァンここに在り!《なりすまし人生の奇術》が時に不気味に、哀しげに、且つリアルに体現されていく演出は見事の一語。  心ゆくまで存分にどっぷりとカラックスワールドに陥って 自らの人生の鏡面現象をも体感できそうな…? 得体の知れない魅力が散りばめられた作品に惹き込まれるのが似合うそんな秋の夜長、久々に「酔いしれる」という感覚になれた秀作であった。 /*/

  • かなり難解。色んな人物を(多分依頼されて)演じている男の話。
    節々での会話の中で、伏線をつけられているような意味深なものを感じながら
    それをまとめあげられずに終わった。
    でも訳も分からず惹き付けられた。不思議。。
    もう一回観たい。
    解釈はかなり分かれるに違いない。
    「美しさとは、見る者の目の中にある」から。

  • 視線に対して演じること、自分に対して感じること。

    映画論のような映画で批評家向け。
    面白くはなく、テーマも単純だが、解釈の余地があり、そこを楽しむ映画。

    自分というものを殺し、役割を演じることでも、その中から自分という感情に向き合うことができる、そんな風に感じました。

  • いやいや、これは素晴らしい映画でした。
    オスカーって何者なんでしょうか?ホーリーモータースって一体…
    一日を通して時に悲哀に満ち、時に狂気の沙汰、時に謎めいていて一体どれをどう解釈していいのかわからない。だけど、どの作品にも引き込まれてしまうのはレオスカラックスの魔法とでも云えばいいでしょうか…
    こんなにも独創的で、美しくて、哀しくて、力強い作品そうそうお目に掛かれない。意味なんて分からなくても大丈夫。引き込まれてしまえばいい。映画だから、全て虚構でいい。これこそが映画だと私は思う。一人の俳優が無限のドラマを演じている。凄い作品でした。

  • 再鑑賞。
    カラックスの映画人生そのものであり、
    われわれの人生そのものでもある。
    今回は細部にぐっときた。
    メルドーのパートはあまり好きじゃないかなと思っていたが、
    モデル女の膝枕にどういうわけが胸が詰まる。
    また墜死体にぎょっとする。
    チンパンジーにぎょっとする。

    それにしてもこんな映画をとってしまったあと、どんな映画を撮れるというのだろう?

  • フランスの鬼才レオス・カラックス監督が13年ぶりにメガホンをとった作品。
    ある男が11通りの男になりすまし、様々な人物と関わっていく1日を描いた作品。
    難解...。理解に苦しむので、映像と流れを感じるに留めました。
    カイリー・ミノーグとか出てて懐かしい。

  • 人生は 愛と孤独の日々であることを美しい映像と世界観でみせた まさにカラックスな映画でした。
    観た後に取り残されるかんじ。
    孤独は美しい。

  • 巨大なリムジンに乗り、予め定められたスケジュールに添って延々と「なにか」を演じ続ける男の話。

    観客不在の中でなにかを演じるという、その行為の違和感、空虚さ。

    映画の美しい部分だけを抽出してただ貼り付けていったような、鮮烈でもの悲しいイメージ。レオスカラックスの美学や、監督人生の総括のようでもあった。

    物語というものは、どこまで説明しなくても物語として成り立つのか。再構築したり簡略化したりせずに、イメージをイメージのままに伝えるということ。観客に想像させるということ。

  • 13年ぶりかに、帰ってきたレオス・カラックス。
    この13年という月日を思わせるような緩い統合。
    あらゆる人生を統べるのは、白いリムジン。

    予告にある通り、オスカーとは誰か? いったい誰からのアポを受けて、あらゆる出来事に飛び込んでいくのか。
    人生代行者、という言葉が浮かんだ。
    「あなたの代わりに、人生の一場面を演じてみせます」という仕事。

    何はともあれ、期待以上の面白さ。

  • 「☆5!絶対観て!」みたいなのではないけど、面白い。
    TOKYOで強烈な印象を残したメルドが出る というだけで観たい!と思って観たが、期待を裏切らない面白さだった。
    ただ単に短編を集めたワケ分かんない映画になるのかと思ったら、設定もしっかりしていて、最後どうなるんだろう…と、ワクワクしました。

    まあ、すっきりはしないけど、おすすめです。

  • 「あの」レオス・カラックスが帰ってくる!という期待を鮮やかに裏切る作品だ。パリ中をリムジンで移動しながらその場その場で違う役を演じ続ける俳優を主人公として、独特のスタイリッシュな映像センスはそのままに、あるときはSF風、あるときは美女と野獣風、あるときはミュージカル、ホームドラマ風、サスペンス風、そして最後はアニメーション風と、いろんな映画から印象的な場面だけをとってきてつぎはぎしたよう。場面場面でもとめられる役を演じつづけて自分の人生が不明になってしまった主人公に人生の隠喩をよみとることは容易だが、もともと細かな心理描写よりも印象的な画面作りが得意だった監督のこと、きっと楽しんでつくったに違いない。それにしてもドニ・ラヴァンはやっぱりすごい俳優だな。

  • うーん、やっぱり私はフランス映画は苦手なんだなぁと確認させられた作品。たしかにテーマは何となく分かるし(ていうか、あんまりにも直球ど真ん中過ぎて、私は戸惑った)、またそれぞれのシーンの奇想も素晴らしいと思う。でも、この映画を見てワクワクしたかというと、その感じはない。それが成熟した文化であるといえばそうなのかもしれないが、やはり若さがなくて老いだけの作品というのは私には辛いんですね。

  • これはいったい何の映画なのか、評価の分かれる映画なんだと思う。
    オムニバスのような展開が、はじめはどこかおかしく、でもせつない。

    あのラストは、どうだったんだろう・・。

  • 率直な感想としては、「なんだこりゃ」です。

    レオス・カラックス監督の他作品を観ておくとより楽しめるのかもしれませんが、僕個人としてはそんなにタイプではなかったかな…

    設定は面白いなと思いました。

  • 私自身に美的感性が無いのかな、というのが正直な感想です。

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