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感想・レビュー・書評
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2022/5/27読了。
新刊の『アグレッサーズ』が出たが、このペースで出されると既刊の内容が記憶の超空間通路の向こう側にいってしまっているので、ここから読み返さなければ……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クールな世界観で楽しめた。
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読んでいてアニメを見ているかのような感覚がするなぁ、と思ったら実際アニメになっているんですよね。アニメ受けしそうなシチュエーションだと思います。未知の異星体ジャムと人類との闘い…と思っていたら、どうも微妙にずれてきて…という展開は、なかなか面白かったです。
結局ジャムとは何者なのかとか、フェアリーやFAFや自体の謎や、雪風やコンピュータと人間との関係がどうなるのかといったことが、曖昧なまま終わりましたが、それはそれでありかなと思いました。
続編もあるようですが、どうなんでしょうかね。いずれ読むことがあるかもしれませんが、とりあえずは保留かな。
「ターミネーター」の時点では、審判の日を回避できていません。でもそれでいいじゃないですか。とりあえずの危機は回避できた。しかし将来にはもっと大きに危機が待っている、的な終わり方です。「ターミネーター2」は確かに傑作ですが、むしろ蛇足のような感じがないではないです。
そんな感じをこの作品から受けました。 -
久しぶりに、夢に見るほどの本でした。
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アグレッサーズを読む前に、30年ぶりくらいで通読。少しも古くなってない。てか、AIについては、むしろアップトウデートなくらい。すごい!
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地球人と未知の敵・ジャムとの戦闘において、データ収集を任務とする超高性能戦闘機の物語。
『妖精を見るには 妖精の目がいる』
この小説の冒頭、ストーリーに先駆けて登場する言葉だが、読み終わった後に再び目にすると、その暗示が実にしみてくる。 -
謎の異性体ジャムからの、地球防衛を目的として戦闘するフェアリィ空軍に関する短編集。それぞれのストーリーを通じて、主人公・深井の「人の存在意義とは」という問いへの答えが徐々に明らかになるのだが、どこか淡い恋愛小説を読んでいる気持ちにもなったのが不思議だった。
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Kindle
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超久しぶりに再読?
(改)なので始めて読むと言うことなのかもしれない。30年以上も前に読んだ切りなので、どう改編されたのかも定かでは無い。ああ、こんな話だったよね、という感じである。
AIが鉄腕アトムまで行くのにはまだまだ相当時間がかかりそうだが、戦闘に特化したAIであれば雪風まで行き着くのにそんなにかからないのではないだろか。 -
kindleで安く売っているのを見つけて続編『グッドラック』ともども購入。時間ができたので読み直した。
人間vs機械という普遍的なテーマを扱ったSFであるとともに、ジェット戦闘機のバトルを描いた航空アクション小説でもある。両者ともに深い知識と思索のもとに描かれていて読み応えがある。
<改>は2002年出版だが、もともとは1984年の作品というのだから驚く。衛星による測位システム、戦術データリンク、そして無人航空機。これらのアイデアは時代を先取りしている(調べれば萌芽的な情報は手に入ったろうがそれをフィクションに展開しようというのは相当鋭い「目」が必要)。
ほぼ唯一本作にかけている点はステルスの概念がないこと。21世紀に来襲するジャムはおそらくレーダーに映らないからもっとしんどい戦いを強いられるだろう。
なお、脳内に置いて作中の会話は概ね零が堺雅人、ブッカーが中田譲治の声で再生された。深井零「倍返しだ!」。