老ヴォールの惑星 [Kindle]

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著者 : 小川一水
  • 早川書房 (2013年8月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (109ページ)

老ヴォールの惑星の感想・レビュー・書評

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  • 野尻抱介が続いたので今度は小川一水。
    小川一水的な人間性に対する楽観主義がどれも感じられる。
    お気に入りは「漂った男」。
    絶望的な状況でも希望を失わないあたりはかなり小川一水。
    その意味では「ギャルナフカの迷宮」も同じ系統。
    表題作の「老ヴォールの惑星」は地球生命体とはまったく異なる異星生命体が生まれるあたりが一番盛り上がる。
    ホーガンの「造物主(ライフメーカー)の掟」を思い起こさせる。
    「幸せになる箱庭」は小川一水としては珍しく若干ラストがブラックだけど、それでも人間賛歌は忘れない。
    やっぱり小川一水は面白い!

  • BLAME!アンソロジーで著者を知って興味を持ったので。
    漂った男 >幸せの箱庭 >=ギャルナフカの迷宮 > 老ヴォールの惑星 の順で好みです。

  •  どれも面白かった。誰にでもおすすめ出来る短篇集。「ギャルナフカの迷宮」「老ヴォールの惑星」「幸せになる箱庭」「漂った男」の四篇を収録。
     「ギャルナフカの迷宮」は、社会学SFとでも言おうか。閉じ込められたフィールドの中でサバイバルしていくという設定は、貴志祐介『クリムゾンの迷宮』を想起したものの、その方向性は違うものになっていて興味深かった。『クリムゾンの迷宮』では敵対者への対抗手段が乏しかったが、「ギャルナフカの迷宮」では武器そのものが限られており、また協力が難しいという状況が用意されているため、敵対者との力の差は少ない。タイムリミットもなく、「資源の限られた世界でいかにして生きていくか」に焦点があてられているように思う。特に、後半からは「いかにして生きていくか」という部分が強調され、それがサバイバルの状況設定、ひいては物語の結末に結びついていくのが面白い。
     「漂った男」も「ギャルナフカの迷宮」同様に、資源の限られた閉鎖環境でいかに生きていくかが問題となるお話。しかしこちらでは主人公が他者の協力……、つまりは「社会」を制限された状況で、である。命の危険はないものの、文明に慣れた人間がそれを失った環境でどのような行動をするのか。「ギャルナフカの迷宮」が(ごく小さなスケールで)文明を復活させる話だとすれば、「漂った男」はそれを失う話である。私も子供のころは人形劇(プラスチックのウルトラマンだったり、ガチャポンで出てくるモビルスーツだったりで)をやっていたので、とうとう何もやることがなくなったら自分の体を使って人形劇を始めるかもしれない。自分が同じような状況に置かれたら……。とはいうものの、自給自足可能な場所に地震で閉じ込められたりしない限り、そんな機会はなさそうである。社会的に孤立することはまあ、年をとってくればあるいは……。

  • 短編集。一話目と四話目がものすごく面白かった! 特に四話目のラストは、がんばれがんばれー! ってこっちまで応援に力が入ってしまった。

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