- Amazon.co.jp ・電子書籍 (310ページ)
感想・レビュー・書評
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小川さん20代の時の代表作とも言える初短編集。奔放な想像力に圧倒される表題作もいいけれど、何より「漂った男」(星雲賞受賞作)が秀逸。水の惑星に墜落し、「火星の人」どころではない極限状態に置かれたパイロットのサバイバルストーリーが胸を打つ。最後の1行に痺れた。
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老ウォールの惑星が強烈です。
すごくわくわくしました。 -
SF短編集。
◆ギャルナフカの迷宮
何もないゼロから、あるいはマイナスから人間関係を構築しやがて社会が生まれていく過程を覗き見ることができる。
非常に興味深く、淡々とした語り口ながら心惹かれる物語。 -
野尻抱介が続いたので今度は小川一水。
小川一水的な人間性に対する楽観主義がどれも感じられる。
お気に入りは「漂った男」。
絶望的な状況でも希望を失わないあたりはかなり小川一水。
その意味では「ギャルナフカの迷宮」も同じ系統。
表題作の「老ヴォールの惑星」は地球生命体とはまったく異なる異星生命体が生まれるあたりが一番盛り上がる。
ホーガンの「造物主(ライフメーカー)の掟」を思い起こさせる。
「幸せになる箱庭」は小川一水としては珍しく若干ラストがブラックだけど、それでも人間賛歌は忘れない。
やっぱり小川一水は面白い! -
BLAME!アンソロジーで著者を知って興味を持ったので。
漂った男 >幸せの箱庭 >=ギャルナフカの迷宮 > 老ヴォールの惑星 の順で好みです。 -
短編集。一話目と四話目がものすごく面白かった! 特に四話目のラストは、がんばれがんばれー! ってこっちまで応援に力が入ってしまった。