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感想・レビュー・書評
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たくさんの本を読んで、知識のストックをつくること。
文字を音声化しないで食堂のメニューのようにインプットすること。
繰り返し速読することで少しずつ情報を入れていくこと。
何度も同じ本を読み返して理解を深めること。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高速回転、音読みしない、理解しない
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概要
速読する上で重要なことは、知識・情報・経験などのストックで、速読力を式にすると「速読力=速読技術×知識・情報・経験などのストック」となる。同じ本を繰り返し読むことでストックが蓄えられて、そのストックを使って速読する。①早く読むからストックが蓄えられる→②ストックが蓄えられるからさらに速く読める→③速く読むからさらにストックが蓄えられる(速読の複利効果)。これを「高速大量回転法」という。
メンタルマップ
・速読を身に付けて今よりもっとたくさんの本を読めるようになりたいから
・速読に興味があったから
・そもそも速読は効果があるのか
・速読の具体的な方法
・今よりもっとたくさんの本を読めるようになりたい
雑感
・著者の主張である「高速大量回転法」は分かりやすく実践しやすい速読法だと思う
・速読は速読技術よりストックの方が重要
・ストックは理解を助けると同時に誤解を生み出す元
・本を読む前に目的をきっちり決め過ぎない
・速読を推奨してる人のイメージがこの本に出てくる「レバレッジ・リーディング」
みたいな考え方の人ばっかりのイメージだったが(ものによるけど読書ってそういう
のじゃないやん?)、著者は「本に攫われる」という表現に賛同していたりと、読
書のロマンチックな部分にも言及していて共感できた -
いつも思うのですが、「速読」の定義があいまいだと思います。
一般の人は、速読に憧れもあり、通常の読み方の数十倍の速さで読めて、内容も理解できることと思っているはずです。
つまり、一回読んで内容も記憶できるというスーパー速読を期待しております。
実際は、一回読んで記憶できる人なんていないので、速読法と記憶法を分ける必要があり、とある大御所先生もそうおっしゃっています。
なので、いわゆる一般人が期待する「速読」を分解すると
・通常の数十倍速く読める
・内容を理解できる
・内容を記憶できる(これは速読法ではなく記憶法に分類すべきかも)
になると思います。
私は、これが全てできることを「速読」と呼びたいのですが、そんな先生はまずいません。
しかし、「速読」ができると本を書いている自称「先生」は不思議とたくさんいます。
しかも、笑っちゃうことに、速読の本を書いているくせに、上記のことをデキる人はF1レーサーなので普通のドライバーの人は諦めましょうとか、自分ができないのを露呈しているくせに、なぜか「速読」の本を書いています。
この先生は、ネットでの対談を見たことがあるのですが、人柄もよく、一般人が本を吸収するにはどうするかを述べており、良心的だと思います。
が、私の定義する「速読」ではありません。
この先生が提唱するのは、「速く、繰り返し読め」と言うことです。
つまり、「速読法」ではなく、「学習法」について述べているのです。
学習法としては、私も大賛成で、凡人はこうするしかありませんし、東大に入った人も、同じ本を7回読みましょうなどという本を書いています。(ま、この著者も東大卒ですが・・・)
簡単に言うと、自分の中にストック(知識)がなければ、速く読めないし理解もできないということです。
でもですね、資格を取りたいという人などを除外すると、一般人が期待する「速読法」とは、何枚もある企画書や、新聞記事とか、すでに知識がある内容のものだけど、量が多いので速く読みたいということだと思うんです。
で、この本は「速読法」ではなく、「学習法」なので、上記を期待していると、それに関しては何も書いていないので裏切られます。
ということで、分からないところを飛ばして読むことができないので成績が悪いことに気が付かない、まじめな学生さんなどにおすすめできる本だと思います。 -
自分ですでにやっていた読み方だった。
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【勉強法に通じる読書術】
ゆっくり、音にして読むよりも、音にしないで高速で読む。
ゆっくり一回読むよりも、高速で何度も読む。
理解して覚えようとして読むよりも、繰り返し何度も読んでストックにする。
国家試験を著者の勉強法で受験、そのメソッドは正しかったので、復習を兼ねて読んでみた。
読書したいけど時間がないという言い訳じみたことはやめて、受験勉強も読書も楽しむことにする。 -
速読とは何か。それは沢山の本を読んだ『知識のストック』による理解力の速さだと言い切っているのが良かった。そこらに出回っている速読本の幻想を打ち砕き、もっともらしい内容だったので、非常に参考になった。さあ、本を読もう!