どんな本でも大量に読める「速読」の本 【電子書籍版 特典付】 [Kindle]

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  • 大和書房
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感想・レビュー・書評

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  • たくさんの本を読んで、知識のストックをつくること。
    文字を音声化しないで食堂のメニューのようにインプットすること。
    繰り返し速読することで少しずつ情報を入れていくこと。
    何度も同じ本を読み返して理解を深めること。

  • 速読の本の中では一番実践的で具体的だった
    読書の速さは自分の中にストックされた知識量に比例し、それを増やすことで速度を上げていく方法。
    ストックする知識を増やすといっても、他の本を読んだり本以外の知識を身に着ける必要はなく
    1目次を複数回早く読む
    2あとがき まえがきを複数回読む
    3見出し等の大きなくくりで複数回読む
    4前のステップから広げていく形で複数回読む
    ただ、自分の読むタイプの専門書では分厚すぎたりするためか、アウトプット前提の読み方のほうがしっくりくる気がした。
    まだ完全に試し切ったわけではないので、どこかのタイミングで試してみたい。

  • 高速回転、音読みしない、理解しない

  • 概要
    速読する上で重要なことは、知識・情報・経験などのストックで、速読力を式にすると「速読力=速読技術×知識・情報・経験などのストック」となる。同じ本を繰り返し読むことでストックが蓄えられて、そのストックを使って速読する。①早く読むからストックが蓄えられる→②ストックが蓄えられるからさらに速く読める→③速く読むからさらにストックが蓄えられる(速読の複利効果)。これを「高速大量回転法」という。

    メンタルマップ
    ・速読を身に付けて今よりもっとたくさんの本を読めるようになりたいから
    ・速読に興味があったから
    ・そもそも速読は効果があるのか
    ・速読の具体的な方法
    ・今よりもっとたくさんの本を読めるようになりたい

    雑感
    ・著者の主張である「高速大量回転法」は分かりやすく実践しやすい速読法だと思う
    ・速読は速読技術よりストックの方が重要
    ・ストックは理解を助けると同時に誤解を生み出す元
    ・本を読む前に目的をきっちり決め過ぎない
    ・速読を推奨してる人のイメージがこの本に出てくる「レバレッジ・リーディング」  
     みたいな考え方の人ばっかりのイメージだったが(ものによるけど読書ってそういう
    のじゃないやん?)、著者は「本に攫われる」という表現に賛同していたりと、読
    書のロマンチックな部分にも言及していて共感できた

  • いつも思うのですが、「速読」の定義があいまいだと思います。
    一般の人は、速読に憧れもあり、通常の読み方の数十倍の速さで読めて、内容も理解できることと思っているはずです。
    つまり、一回読んで内容も記憶できるというスーパー速読を期待しております。
    実際は、一回読んで記憶できる人なんていないので、速読法と記憶法を分ける必要があり、とある大御所先生もそうおっしゃっています。
    なので、いわゆる一般人が期待する「速読」を分解すると
    ・通常の数十倍速く読める
    ・内容を理解できる
    ・内容を記憶できる(これは速読法ではなく記憶法に分類すべきかも)
    になると思います。
    私は、これが全てできることを「速読」と呼びたいのですが、そんな先生はまずいません。
    しかし、「速読」ができると本を書いている自称「先生」は不思議とたくさんいます。
    しかも、笑っちゃうことに、速読の本を書いているくせに、上記のことをデキる人はF1レーサーなので普通のドライバーの人は諦めましょうとか、自分ができないのを露呈しているくせに、なぜか「速読」の本を書いています。

    この先生は、ネットでの対談を見たことがあるのですが、人柄もよく、一般人が本を吸収するにはどうするかを述べており、良心的だと思います。
    が、私の定義する「速読」ではありません。
    この先生が提唱するのは、「速く、繰り返し読め」と言うことです。
    つまり、「速読法」ではなく、「学習法」について述べているのです。

    学習法としては、私も大賛成で、凡人はこうするしかありませんし、東大に入った人も、同じ本を7回読みましょうなどという本を書いています。(ま、この著者も東大卒ですが・・・)

    簡単に言うと、自分の中にストック(知識)がなければ、速く読めないし理解もできないということです。

    でもですね、資格を取りたいという人などを除外すると、一般人が期待する「速読法」とは、何枚もある企画書や、新聞記事とか、すでに知識がある内容のものだけど、量が多いので速く読みたいということだと思うんです。

    で、この本は「速読法」ではなく、「学習法」なので、上記を期待していると、それに関しては何も書いていないので裏切られます。

    ということで、分からないところを飛ばして読むことができないので成績が悪いことに気が付かない、まじめな学生さんなどにおすすめできる本だと思います。

  • 自分ですでにやっていた読み方だった。

  • 【勉強法に通じる読書術】

    ゆっくり、音にして読むよりも、音にしないで高速で読む。
    ゆっくり一回読むよりも、高速で何度も読む。
    理解して覚えようとして読むよりも、繰り返し何度も読んでストックにする。

    国家試験を著者の勉強法で受験、そのメソッドは正しかったので、復習を兼ねて読んでみた。
    読書したいけど時間がないという言い訳じみたことはやめて、受験勉強も読書も楽しむことにする。

  • フォトリーディングについて抱えていた疑問と、それが無駄ではないとの確信を与えてくれた良書。
    高速大量回転という読み方をこれからは採用する。

    全体を見てから細かいことを理解するという、脳の特性を、実際に高速大量回転をしてみて理解できた(「不幸な国の幸福論」加賀乙彦著にて)。

    下記にハイライトをした個所をコピペ(kindleの機能):

    11件のハイライト | 7件のメモ
    ハイライト(黄) | 位置No. 176
    速読できるようになりたい」と思うのであれば、速読技術を学ぶよりも、とにかく本を読むことなの
    です。
    ハイライト(黄) | 位置No. 244
    。「見るだけで理解できる」ためには、その本の内容に関するストックが必要であることが隠されて
    いるのです。これが、多くの人が速読に幻想を抱いて、かつ途中で挫折する要因です。
    ハイライト(黄) | 位置No. 266
    つまり、 「ストック(知識・情報・経験など)が多い人ほど本を速く読める」 のです。
    ハイライト(黄) | 位置No. 364
    この「わかろうとせず、音にしないで見る」ということが、速読技術の核心であり、めざすところな
    のです。
    ハイライト(黄)とメモ | 位置No. 415
    しかし「速く読めば脳の潜在能力が開発される」とか「ただ見れば潜在意識にはすべてダウンロード
    される」といった説明で、技術さえ習得すれば速読できるようになるという幻想を与えているのはや
    りすぎでしょう。
    そう信じてた!ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
    ハイライト(黄) | 位置No. 417
    ストックの重要性から目をそらし、速読技術一本で突っ走るために、「こんな読み方では理解できな
    い」といって速読を挫折する人が出たり、「速読なんて浅い読み方だ」といった批判が出てくるので
    す。
    ハイライト(黄) | 位置No. 470
    最初の1年は理解を伴わなかったわけですが、その間にも知識などのストックは急速に蓄えられまし
    た。そして、だんだんと蓄えられたストックのおかげで、気がつけば、わかろうとしないでも、理解
    もできて速く読めるようになっていたのです。
    ハイライト(黄)とメモ | 位置No. 474
    しかし、これがいつのまにか「わかろうとしないで見る」という速読技術だけが一人歩きしていった
    のが、今の「速読」です。ストックやそれを蓄えるための「本を読む」重要性は表に出ないまま、い
    わば「速読技術法」となっていったのです。
    なるほど!そう言うビジネス化なのか。
    ハイライト(黄)とメモ | 位置No. 510
    その発想の転換とは、「繰り返して読む」ことです。同じ本を繰り返し読んで、その本に関するス
    トックを蓄えながら、そのストックを使って速読するのです。
    この発送の転換はコロンブスの卵だ!
    ハイライト(黄) | 位置No. 609
    速読勉強術』(すばる舎刊、2010年にPHP研究所より文庫化)に
    メモ | 位置No. 935
    高速大量回転の要約。
    メモ | 位置No. 1021
    シェークスピアなどの古典に良いかも。
    メモ | 位置No. 1228
    イェーイ(*^ー゚)b フォトリーディングが読書のさまたげになる要素だと思ったが、本書を読んでそうではないと
    じかくできた。
    メモ | 位置No. 1394
    なるほど!
    ハイライト(オレンジ) | 位置No. 1535
    p

  • 速読とは何か。それは沢山の本を読んだ『知識のストック』による理解力の速さだと言い切っているのが良かった。そこらに出回っている速読本の幻想を打ち砕き、もっともらしい内容だったので、非常に参考になった。さあ、本を読もう!

  • 速読力=速読技術×(知識・情報・経験などの)ストック

    「速読技術」:音にしないで見る+わかろうとしないで見る

    齋藤孝・明治大教授「読書は『知能指数』でするものではない。むしろ、本を読んだ蓄積でするものだ」『読書力』

    速読法の祖・韓国のパク・ファーヨップ『速読の科学』

    「高速大量回転法」:
    コロンブスの卵のような発想の転換→「繰り返し読む」同じ本を繰り返し読んで、その本に関するストックを蓄えながら、そのストックを使って速読する。

    「速読の複利効果」
    アインシュタイン、複利について「宇宙でもっとも強力な力」
    豊臣秀吉とその家臣の曾呂利新左衛門の逸話。

    ①速く読むからストックが蓄えられる
    ②ストックが蓄えられるからさらに速く読める
    ③速く読むからストックが蓄えられる

    「高速大量回転法」の具体的なメソッド
    ①目次、まえがき、あとがきなど、本の内容が要約された情報に範囲を絞って読む
    ②見出し、キーワードなどに対象を絞って拾い読み、飛ばし読みをする

    <原則>
    ①速く読むから理解できる
    ②1回目よりも2回目のほうが速く読める
    Cf. 擬似速読訓練
    →「高速」と「大量回転」の相乗効果

    「高速大量回転法」で、最初に目次やまえがき・あとがきに絞って読んだり、わからなくても本文を「高速」で読むというのは、適当な読み方のようで、全体構造を把握し「木ばかりではなく森を見る」という効果があります。

    筆者の公開実験、一ヶ月でCFP(上級ファイナンシャルプランナー)に合格。

    【30分で本を速読するメソッド】
    ①最初の2~3分で目次を5~10回転
    ②まえがき・あとがきを5~6分で10回転(この時点で本の要約ができる)
    ③本文は見出しの拾い読みから5~6分で3回転
    ④残りの15分で自分の気になった言葉・箇所を中心に回転読みする

    ノンフィクション作家佐野眞一「本当にいい本には、実は解答はありません。そのかわり、読者を考えこませます。本に解答はない。思い切った言い方をすれば、そうなります。解答がない本が一番いい本です。設問がたくさんある、問題が山ほど詰まっている、これはどうだろう、あれはどうだろうと思わせてくれる本が、実は一番いい本です」『だれが「本」を殺すのか 延長線』

    読書とは知識や情報の「ダウンロード」ではない。
    本に書かれた内容はそのまま脳にダウンロードされるのではなく、読み手が持つストックと反応します。

    東大で脳の研究をする池谷裕二博士によれば、脳科学の知見からいえるのは「記憶とは『失敗』と『繰り返し』によって形成され強化されるもの」『記憶力を強くする』

    「新しい情報を得るという意味では役に立たないかもしれないが、情報を見る眼の構造を変え、情報の受け取り方、何がそもそも有益な情報か、有益なるものの考え方、求め方を―生き方も含めて―変える。変えるといって悪ければ新しくする。新奇な情報は得られなくても、古くから知っていたはずのことがにわかに新鮮な風景として身を囲み、せまってくる、というような『読み』があるわけです」『読書と社会科学』

    「若い女性と老婆」のだまし絵。
    https://twitter.com/_ryh/status/410716087643156480
    これを読書に置き換えると...
    ①プリプロセッシング(事前処理)として『老婆』の姿を見つける
    ②『若い女性』の姿を見つける。
    ③『老婆』と『若い女性』の図柄をともに意識しつつ読む
    『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』

    《ブログ》
    だれでもできる! 速読勉強術 - Ameba
    http://ameblo.jp/kosoku-tairyokaiten-ho/

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著者プロフィール

宇都出雅巳(うつで・まさみ)

速読×記憶術の専門家。トレスペクト教育研究所代表。

1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立し、トレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立。35年以上にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の勉強法を確立。その勉強法を使って自らも資格試験に継続してチャレンジしている。TOEIC990点を獲得したほか、難関とされるCFP試験に一発合格。2021年には公認会計士試験にも合格した。そのほか、受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導、企業研修や予備校講師の指導も行う。NHK・Eテレなどメディア出演も多数。現在は監査法人に勤務。

「2022年 『2倍速で読めて、忘れない 速読日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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