あそびあい(1) (モーニングコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ああ、切ないなあ。
    好きでセックスもしてる娘なんだけど
    誰とでもセックスしちゃう。

    P15
    「例えば小谷は…
    オレが他の女としても
    なんにも感じない?」
    「したい人とすればいいじゃん?
    新しいテク覚えてきたらあたしも
    気持ちいいし」

    P33
    「…まさかこれから他の男のとこ行ったり
    しないよね?」
    って訊きそうになったけど
    うっとうしがられるのが怖くて
    やめた…

    至極まっとうな彼氏と
    貞操観念のない、地味めなんだけど、
    罪悪感もない、ビッチな彼女。
    こういう女性って時々(一定数)いる。
    同類の彼なら上手く行くかもしれないが
    普通の男性では苦しくてしようがない

    でも人を好きになるのに
    理屈はない。
    好きになってしまったものはしょうがない。
    彼女も受け容れてくれてるわけだから…

    さあどうなるんでしょう?

    答えは自ずと出てくる気がする

    こういう場合、
    彼女より彼氏の方が、
    いろいろ悩んで、答えを模索して
    失望や絶望や救いや悟りや諦めを経験して、
    得難い人生の深いところを知ることに
    なるんだと思う

    それと彼のこと好きな
    彼女の友達とか…
    ああ、こう考えると
    この手の女性は知らず知らず
    周りの人間を傷つけてるなあ

    たしかに
    彼女の友だちが怒ったとき
    「飲みもの買ってくる前に、
    ドーナッツ食べようとしてごめんね」
    とかトンチンカンな謝り方したり…。
    そういうズレがあるから
    誰とでもセックスできちゃうのかも知れない

    誰が良くて、誰が悪いとか
    なぜそうなったとか、
    善悪や是非とか幸不幸とか…
    そういうフィルターを通さないで
    そういうもんなんだと、カオスのまま
    進んだら良いんだと思う。
    苦しみは価値判断にあるから

    そうすれば、
    諸行無常とか、諸法無我とか、
    煩悩とか、慈悲とか
    (僕は宗教、興味ないけど)
    そういう真理とか、深いところに
    気づける気がする

    人生ってそういうものなのかも

  • 1-3巻読了。アメトーークのラブコメ漫画芸人であつくプレゼンされてて興味を持ち。誰ともつきあわない小谷と小谷を好きになってしまった山下の関係。小谷の親友の横井がいいなあ。あと山下の男子校に通う友人の宮田も。「お前の正しさに価値なんてねーよ(略)自分の気持ちがどこ向いてんのかとことん考えて行動し続けるしかねんだよ そんで----その出た結果だけに価値があんだよ!」なんてなかなか高校生いえないよ。「あたしも山下もまだまだ育つよ まだまだ…変わるよ」ということばが、変わってきたふたりとこれからのふたりを象徴しているようで。

  • -

  • こんな女の子いるのかなー。でも現実にいるかもーと考えてしまう。そんな女の子一筋で大好きという男の子も珍しい。

  • 1巻でおなかいっぱい。
    1周まわってヒロインが1番純粋。

  • 小谷さんと交流のある「おやじ」が
    汚ったないおやじじゃなくてホッとしている。
    そんな清潔感のない人と交わっているのが分かったら
    こういう類のものは「感情」を中心に読むことができなくなって正直読めたもんじゃない。
    あくまでも中心は「感情」のゆらぎであって、
    「家庭環境」に依存してしまっているものではないので読みやすい。
    かといって小谷さんの性質は親から受けた影響が関わっているのでなかなか中身は濃いと思う。
    友人の横井さんの展開が気になります。

  • 地味ビッチという新ジャンル

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著者プロフィール

青森県出身。アフタヌーン四季賞2005年春『メチル・ビッグバン』佳作、2006年春『フライト オブ カラーズ』準入選、2007年春『黄色い家』審査員特別賞を受賞。2008年「マンガ・エロティクス・エフ」(太田出版)にて読み切り短編『くすりをたくさん』で商業誌デビュー。以降、「コミック・ビーム」(エンターブレイン)で短編を数本掲載(この短編をまとめた単行本『パラダイス 新田章作品集』はエンターブレインより発売中!)。2012年、月刊「モーニング・ツー」10号にて『あそびあい』を読み切りで掲載後、大反響により月刊「モーニング・ツー」2013年4号より本格連載開始。2015年5号にて完結。本作は、「このマンガがすごい!2015」(宝島社)で「オトコ編」にランクイン、その他たびたび雑誌に取り上げられ話題に(単行本全3巻発売中)。そして2016年に『恋のツキ』を月刊「モーニング・ツー」2号よりスタート。2018年にはテレビ東京でドラマ化もされNetflixにて全世界で配信。

「2019年 『恋のツキ(7)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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