バイバイ、ブラックバード [Kindle]

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 16
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感想・レビュー・書評

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  • 「とにかく、別れてほしいんだ」

    回想する。愛した5人の女性を。

    紅葉狩りとラーメン
    車とサンタクロース
    階上のキャッツアイ
    語呂合わせとカルテ
    地場とスキャンダル

    回送する。救えない男の人生を。

    「おまえにもね、同情はするんだよ」

  • 珍しくオープンエンドな終わり方。ばらまいたものの回収の仕方が相変わらず上手。

  • 「あのバス」に乗せられるまでの2週間、見張り役の怪人:繭美と共に交際相手(5人)に別れを告げに行くお話。

    破天荒な繭美と鈍感な星野のやり取りや、個性的な交際相手(キャッツアイ的な・・・)に終始ニヤニヤさせられました。

    読者に余韻を与えるこのラストも良いですが、最後の繭美の提案に乗っかった展開も読んでみたかった!

    ちなみに、この作品、未完のまま絶筆になった太宰治さんの「グッド・バイ」の設定(何股もかけている男性が、その関係を清算する為に女性の協力を得て一人ひとり訪ねていく)を踏襲していて、「繭美」の性格も「キヌ子」の影響を受けているのだとか。「グッド・バイ」も気になります

  • 伊坂幸太郎さんの本はだいたい読んだけど、その中でも伏線回収の綺麗さはトップクラスかと思う。

    5股の主人公星野が全く憎めないキャラで、最終章は気持ちいいくらいにスッキリする。

  • キックする。キックする。キックする。
    息を吸う。キックした。

  • マツコにしか感じられないんだよなぁ
    面白かったです

  • 伊坂幸太郎作品は、いい意味で、普段私たちが持っている常識をくつがえしてくれると思った。オーファーザーでは父親が5人いる話だが、この話では五股かけた男が主人公だ。なんて奴だと思うが、読み進むうちに主人公の人の良さが分かってきて、徐々に主人公に感情移入していけるようになる。それも、ごく自然にだ。主人公に何があって、バスに乗らなくてはいけないはめになったのか、バスに乗るとどうなるのか、主人公は助かるのか、謎が多く残るが味わい深い1冊だった。

  • 2011年6月21日に単行本を読了しているが、その時は感想を書いていなかった。今回WOWOWのドラマを見て、原作を確認したくなり電子書籍版を購入。かなり忠実に再現されていたと思う。
    繭美の役はマツコデラックスがいいと言う意見が多かったが、それでは圧倒的強さが足りなかった気がする。このキャスティングはなかなか良かった。
    あのバスとは何なのか、10回目のキックはどうだったのかと含みのある終わり方だが、読んだ人皆にハッピーエンドを予感させる優しさが伊坂作品にはあると思う。

  •  五股掛けてたクズ男の話なのに、誠実さが滲み出ている。こんな不思議さ、流石です。最後もいい。そうこなくっちゃ。

     それにしても、バスに乗って連れて行かれる所、どんな恐ろしい場所なんでしょう?

  • 5股していた男がそれぞれの女性に別れを告げに行く話。10股くらいしていたらもっと長く読めたのにと思うくらいおかしい話でした。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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