自分の中に毒を持て(文) (青春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代りに〝歓喜〟という言葉を使う。  危険なこと、辛いこと、つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。それは生きがいであり、そのときわきおこるのがしあわせでなくて〝歓喜〟なんだ。」

  • 魂が揺さぶられた。男女の章は、とても心にしっくり響いた。

  • 「自身の生に感動するには、死に対面するほかない。」
    「保身のための安全な道ではなく、不安や恐怖を感じるような危険な道を選ぶ。そんな覚悟を決めて、自身の思うまま、本能のまま生きれば、情熱が湧き、人生を謳歌できる。」

  • 個人的に・・・

    国語の教科書になっていてもいいのになーと
    思いました。

    自分と闘う力が湧いてくる言葉が溢れている。
    ガツンとくるけど優しい感じ。
      
    特に恋愛観は共感。

    何度でも読みたい良書

  • 岡本太郎の言葉を聞いていると、さすがにやる気がみなぎってくる。人生は刹那の連続。
    その刹那を大切に出来ないことは、本当にもったいない。
    自分も相手もありのままで美しいし、偽ることはもったいない。

  • 常識に縛られて、自分のやりたいことを我慢する必要はあるのか? 人はどのように生きるべきなのか? 著者の人生論が詰まった1冊。

    「この本に背中を押された」と安藤美冬さんが言っていたのを思い出して、読んでみた。彼のことは「芸術は爆発だ」と言った、くらいしか知らないのだけれど、本当に、かなり変わった人だったんだろうなと推察できる。生まれつきにそうだった、ずっと周囲との違和感を持っていたと言っているけれど、やはりご両親の育て方なんだろうか。「子ども」として扱われたことがなく、「人間」として接していた、というのはかなり特殊な関係のように思える。良し悪しではなく、やっぱり環境が人をつくるのだろうな。

    前半は、何か迷っていたりするとたしかに励みになる。いくつもメモをして、読み返そうと思える箇所があった。

  • 岡本太郎さんのことを、よくしらず、
    とにかく爆発しまくっている、天才本なんだろうな、
    とおもっていたのですが、
    力強さの中にも、優しくて、繊細さのある本でした。

    ”いかにも岡本太郎さん”がしっかり味わえる中にも、
    ”何かすごい決定的なことをやらなくちゃ、なんて、思わずに、
    チッポケらシラ.なことでもいいから心の動く方向にまっすぐ行くのだ”
    というような、親しみのある励ましもかかれています。

    あと、岡本太郎さんが、こんなに戦っていたことが驚きました。

    精神的な事以外にも、
    ”30歳をすぎた、パリ帰りの男が、19、18の若者達と一緒に初年兵訓練を受け、徹底的にしごかれた”
    時の話なんて、意外で興味深く読めました。

  • Kindle書籍より。 内部から、言葉で揺さぶられる感覚。本質をえぐりだす鋭い論調。 社会的な立場、安定、評価を気にするあまり、本来の自分を殺して生きる現代人への警鐘。なにかを判断するとき、その基準が自身ではなく、他人の視点ばかり気にしてはいないか。疑問を持ちつつも、そうなるように適応してしまった自分。気がつけば、そのとおりになっている。 過激な発言ばかり取り上げられる著者だが、その裏にある真意にどこまで迫れただろうか。 「この悲劇的な、いやったらしいまでの生命感を、感じとらない人は幸か不幸か…」

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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