老人漂流社会 [Kindle]

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  • 主婦と生活社 (2013年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (88ページ)

老人漂流社会の感想・レビュー・書評

  •  高齢化社会が今後ますます進むにつれて独居老人の孤独死が増えることは想像に難くないが、本書で取り上げられたのは居場所を失って「漂流」することになった高齢者の状況だ。家族に頼れない高齢者が一人で生活できなくなったら、どこへ行けばいいのか? 残念ながら今の日本では、満足できるセーフティネットは存在しないようだ。

     まったくもって他人事ではないので、こういう話には関心を持たざるをえない。本書で取材されている何人かの高齢者は、元々家族を持たなかったわけではない。ほんの数年前まで家族5人で仲良く食卓を囲んでいたのに、突然の不幸な事情から離散し、家も失った人がいる。それは誰の身にも起こりうることなのだ。

     私自身が60歳になるのは17年後。それまでに社会制度がどう変わるか分からない。今よりはマシになるだろうと思うが、第二次ベビーブーマーである同世代はとても多い。果たしてそれを支えられるだろうか。支えてもらえるだろうか。

     ただ、逆に考えれば、早めに何か準備しておけば不幸が避けられるわけでもないなら、ビクビクしても仕方がない。まずこういう本で現状の恐ろしさを知っておき、節目節目で回避策を講じ、それでもダメになったら「想定の範囲内だね」と言ってしまうくらいの気持ちでいた方がダメージが少なくていいかもしれない。

  • 「歳をとることは罪なのか」という問いからこの本はできている。答えは決まっている「歳をとることは決して”罪”ではない」だ。しかし、罪ではないが老人は病院や施設をたらい回しさせられて漂流させられる。罪ではないが罰はかせられている。年金の額が少ない。家族がいない。理由はそれぞれあるが、一人で生きていくことができにくい社会になっていることはたしかだ。将来が不安だ。

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