コンピュータはなぜ動くのか 知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識 [Kindle]
- 日経BP (2003年6月2日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (425ページ)
感想・レビュー・書評
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Z80マイコンの仕組み、オブジェクト指向プログラミング、TCP/IPプロトコル、公開鍵暗号、XML等を薄く広く、かつ実践的に(マニアックに)解説した書。理系人材向けの "今さら聞けない" シリーズといった感じ。オリジナルは2003年発行なので、AIやアジャイル開発などは触れられていないが、基礎は一応網羅されている。電子ブックで読むのはちょっとつらかった。
コンピュータの仕組みは元々きちんと理解できていなかった。本書を読んで、改めて自分の理解の浅さを痛感した。でもまあ、理解してなくても問題なく使える訳だし、雰囲気ぐらいは掴めたかな。
プログラムを書いたことがないので、「プログラムの流れは、まるで掛け軸に描かれた山水画のように美しいと思いませんか?」、という感覚には残念ながら共感できなかった。
そういえば、データ形式として"XML"という言葉をよく聞くのだが、世界標準の形式というくらいの認識しかなくて、どんなものか理解していなかった。「XMLは、タグでマークアップを行うための書式(スタイル)を規定している」、「どのような種類のタグを使うかを決めることで、新しいマークアップ言語を作り出せる」、「XMLの用途は「主にインターネットで交換される情報に意味付けする」ということ」等の解説を読んで、何となくわかった気にはなったが…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PCがあまりにも日常過ぎて、PCの中身がどのように動作しているのか、について考える機会は少ない。
FacebookからExcelからMailまでPC一つでできることからわかるに、中身はとっても難しいのだろう。。。と思っている人がいたら一読をおすすめしたい。
本書はチューリングマシン(Turing Machine)の理論を学ぶことろ目的としていない。本書はもっとも実用的な内容、つまり具体的にPCの中身は何で構成されていて、それぞれがどのような働きをしているのか、ということを説明してくれる。
有用なのは前半部分であり、後半は少しタイトルから外れる気がする。
たとえば、データの暗号化やXMLの話はかなら入門的であり、これらを知りたい人は本書ではなくもっと適切な書籍があるだろう。
前半部分はハードウェアの結線やデータのやり取りの方法を具体的に説明しているのでわかりやすい。
ハンドアセンブルは、ぜひ読んで理解してほしい内容である。
著者も指摘しているように、最近の言語はメモリーアドレスに関する理解がなくとも、それほど困らずCodeを組むことができるが、やはり本質を知るほうが応用も効くし、多言語を理解する際に理解が早くなる気がする。
ということで、C言語から(アセンブリから?)始めるほうがプログラミングの王道のような気がします。
ポインタって何?構造体とは?ということを理解するのに四苦八苦していた学生時代を思い出します。