上と外(上) (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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  • 南米の国のクーデターに遭遇した主人公家族
    ヘリから落ちたものの助かったれんとちかこは救助を期待し森の中を移動
    体調不良でちかこが倒れた時に現れた少年ニコに連れられ地下都市に入る
    王と呼ばれるジャガーと対決する成人式のメンバーが欠けたから入るよう言われるれん
    両親はクーデター軍から逃れ子供達の救助に向かう

  • 両親の離婚で別れた家族が、一年に一度集う夏休み。
    父・賢と練、母・千鶴子と千華子は血のつながった親子ですが、千鶴子は練の実母ではありません。
    他人行儀の、少しよそよそしさの混じった再会が、今年はどこか違う。それぞれに義務と弱気と優しさと後ろめたさの混ざり合った微妙なバランスを保ってきたはずなのに…


    そんな危うい状態にいる彼らが、G国で軍事的、政治的なクーデターに巻き込まれます。前夜、千鶴子の衝撃的な発言により家族が崩壊しかけている最中での出来事でした。練と千華子はヘリコプターから何もつけずに、真っ逆さまにジャングルに落ちます。落ちたところが密林だったおかげで蔦や木の葉に絡まりながら助かるものの、どの方向へ進めばいいかわからないまま、ジャングルをさまようことに。

    練が14歳とは思えないサバイバル知識で、困難を乗り越えていきます。
    前半はアンバランスな家族関係に胸がぎゅっとなり、後半は生き抜くため進む姿にどきどきさせられます。
    「元」がつくとはいえ、子どもの気持ちを全く考えない(ようにしている)千鶴子に嫌悪感しかありませんでした。
    千華子とは血がつながっているけれど、恋は盲目、ここで再婚できなかったらとそればかり焦っているようです。振り回された子どもはとても傷ついているのに。

    家族はどうなるのか、生きて再会できるのか。
    遺跡で出会った不思議な少年の目的は何なのか。
    先が気になり、頁を繰る手が止まりません。

  • 中米のG国でクーデターに巻き込まれた日本人一家。子供達はジャングルに放り出されマヤ文明の遺跡の中で不思議な少年達に出会い、彼らの儀式、成人式に参加する。サバイバルの描写とか面白かった。

  • いまいちタイトルの訳が分からない。

  • 練と千華子は中南米の国でこれからホテルに向かおうとしている。離れて暮らしている父親の賢が年に1回は妻子を呼び寄せて家族になる休日である。離婚した千鶴子は千華子と一緒に暮らしているが、練には毎週のようにメールが来る。生みの母親は小さいころに死んでしまったので千鶴子が母親であることには変わりは無い。このインカの末裔が住んでいるこの国は「木々の茂る所」と呼ばれているそうだ。この休日が彼らにとって大変な困難に出会うことになろうとは誰も知らなかった。

  • 2016/2/23 Amazonより幻冬舎電本フェスにて¥700を¥399でDL購入。
    2020/9/12〜9/18

    家族の問題と南米の地でのクーデター、密林における冒険譚と謎の遺跡。盛り沢山の内容。タイトルの意味は、ぼんやり見えてきているが、まだはっきりしない。下巻へ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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