- Amazon.co.jp ・電子書籍 (365ページ)
感想・レビュー・書評
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両親の離婚で別れた家族が、一年に一度集う夏休み。
父・賢と練、母・千鶴子と千華子は血のつながった親子ですが、千鶴子は練の実母ではありません。
他人行儀の、少しよそよそしさの混じった再会が、今年はどこか違う。それぞれに義務と弱気と優しさと後ろめたさの混ざり合った微妙なバランスを保ってきたはずなのに…
そんな危うい状態にいる彼らが、G国で軍事的、政治的なクーデターに巻き込まれます。前夜、千鶴子の衝撃的な発言により家族が崩壊しかけている最中での出来事でした。練と千華子はヘリコプターから何もつけずに、真っ逆さまにジャングルに落ちます。落ちたところが密林だったおかげで蔦や木の葉に絡まりながら助かるものの、どの方向へ進めばいいかわからないまま、ジャングルをさまようことに。
練が14歳とは思えないサバイバル知識で、困難を乗り越えていきます。
前半はアンバランスな家族関係に胸がぎゅっとなり、後半は生き抜くため進む姿にどきどきさせられます。
「元」がつくとはいえ、子どもの気持ちを全く考えない(ようにしている)千鶴子に嫌悪感しかありませんでした。
千華子とは血がつながっているけれど、恋は盲目、ここで再婚できなかったらとそればかり焦っているようです。振り回された子どもはとても傷ついているのに。
家族はどうなるのか、生きて再会できるのか。
遺跡で出会った不思議な少年の目的は何なのか。
先が気になり、頁を繰る手が止まりません。 -
中米のG国でクーデターに巻き込まれた日本人一家。子供達はジャングルに放り出されマヤ文明の遺跡の中で不思議な少年達に出会い、彼らの儀式、成人式に参加する。サバイバルの描写とか面白かった。
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いまいちタイトルの訳が分からない。