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- / ISBN・EAN: 4548967050202
感想・レビュー・書評
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ホビットの1作目、以前観たときも面白かったけど久し振りに観たらめちゃくちゃ面白かった…!もしかしたら以前観たのは劇場公開版で今回のはエクステンデッド版だったのかも。因みに2と3は未見なので来週再来週と観る予定。
元々、ホビットと指輪の洗礼を子供時代に受けておらず、そのせいかファンタジーが苦手。私よりひと世代上はTRPG世代なので、大概トールキンやラヴクラフトを好きだったりします。
映画版LOTRは昔観てて、3作目は劇場で観てるのだけど、みんなが良い良いと言うのがなんのこっちゃわからず…あんまり面白いと思えなかった。
ホビットの方が新しいので、映像自体が良くなっているのもありますが、LOTRよりもホビットの方が好みかも。あと、映画をよく観るようになり色々と気づけるようになったからかもしれません。以下箇条書きに。
・もう完全に忘れてたけど『思いがけない冒険』って拉致、嫌がらせじゃねえか!ガンダルフひどいwが、ひきこもりのビルボを外の世界に連れ出す話。
・ドワーフ御一行様は白雪姫の7人の小人の影響なのかと。多すぎて名前覚えられない。あとガンバの『冒険者たち』ってやっぱりかなり影響されてるなと。
・ドワーフは国がなく流浪するユダヤ人ぽいと思ったらやはりそうみたい。エルフや魔法使いなど種族に階級を感じるのは、やはりイギリスがそうだからかな。ラダガストはサルマンに嫌われてるけど、スラブの神が元ネタだそうでその点からも感じます。
・トロルの名前がウィリアム、バート、トムと英国的な名前だったりコックニー訛りだとかは風刺なのかと思う。
・ラダガストがナウシカぽくて良い(逆か)。セバスチャンに爆笑。
・以前観た時にも爆笑したのだけど、会話の途中でサルマン大先生をガン無視する人たちw。まあLOTRですでに後日談が描かれてるしね。
・ゴブリンを惨殺しすぎでひどいw。人んちの玄関で勝手に野営して家に落ちてきたドワーフ御一行様の方がどう考えても悪いだろ…。
・最初はビルボに感情移入して観てたけど、やっぱりゴラムが一番自分に近く思えて泣ける……。心を病んで二重人格になってる(ということもすでに忘れていた)。
なぞなぞ対決シーンでのゴラムの表情が素晴らしすぎてさらに泣く。
・そしてゴラムはビルボと対になる、鏡写しの存在。ビルボの将来の可能性のひとつがゴラム(ということも以前はよく理解できてなかった)。
・追記で、他の方たちのレビューを読んだけど、これゴラムが主役でしょ?って私は思うんだけど…。
・ラストバトル、ドワーフどもははよトーリンを助けろや!w
・そしてトーリンのツンデレっぷりときたら…。エージェントスミスにマップを渡すシーンも、お前最初から渡す気満々だっただろ…とw
・単純にマーティンフリーマンが好き。『銀河ヒッチハイクガイド』が大好きなので。しかし『シャーロック』は観てない。マーティンフリーマンの私服もカッコよい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長い映画の、初めの3分の1だと思うと、ほんとに面白くなる前のとこなのは仕方ない。
そもそもロード・オブ・ザ・リングが大好きなので、映画化してくれただけでほんと嬉しいです。
ガンダルフが老いていて、でも動きキレキレでかっこいい。
ドワーフは地味だけど、これから、これから。 -
THE HOBBIT: AN UNEXPECTED JOURNEY
2012年 アメリカ+ニュージーランド 169分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:マーティン・フリーマン/イアン・マッケラン/リチャード・アーミティッジ/エイダン・ターナー/ケイト・ブランシェット/ヒューゴ・ウィーヴィング/クリストファー・リー/イライジャ・ウッド/イアン・ホルム
ホビット庄のビルボ・バギンズは、ある日突然魔法使いのガンダルフに率いられた13人のドワーフの訪問を受ける。彼らはかつて先祖たちの暮らした「はなれ山」と竜のスマウグに奪われた宝物を奪還すべく旅立つところで、ビルボはなぜか彼らの旅に同行することになり…。
ホビット三部作がアマプラでやっと無料になったので今更ですが観賞。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のほうは映画館で複数回見てさらにめちゃ長いバージョンのDVDボックスを持ってるのだけど、そこまで熱狂してたわりにホビット三部作は映画館で観なかったダメファンです。
さて、あらすじはほぼ原作通り。トロルと戦い、裂け谷訪問、ゴブリンの洞窟での戦い、ビルボはゴラムと出会い指輪獲得、オークとワーグに囲まれ木に登ったところで鷲たちが助けてくれるまでが第一部。
正直に言うと、『ロード・オブ・ザ・リング』ほどの盛り上がり、面白さはありません。もちろん丁寧に作ってあるし、ファンへのサービスは満点。60年後のビルボの回想形式でスタートすることで、冒頭ちらりとフロドも登場。このあと彼の旅が始まっちゃうんだよなあと思うと切なくなるし、音楽もホビット庄の場面や指輪登場場面では前シリーズの曲をアレンジして使ってあって胸アツではありました。
とはいえ、指輪~のほうは原作全10巻分の長大な物語で、三部作としてあれだけ長尺使っても、まだまだ多くのエピソードを削らなくてはならなかったけど、『ホビット』の原作は児童文学で上下巻2冊分。指輪~と同じく三部作にするほどの尺は逆に原作のエピソードだけでは足りず、削るどころか付け足されている。そのせいで非常に冗漫になっており、ぶっちゃけ三部作にせず1作でさくっと終わらせたほうが名作になったかも。どのみちファンは、スピンオフ的な気持ちでしか見ないのだし。
映画化決まったときに原作再読して予想はしてたけど、そもそも本作は登場人物に華がない。13人のひげもじゃドワーフは、正直ちょっとイケメンをキャスティングしてあるトーリンと、一番若いキーリ以外は見分けがつかず。ビルボはビルボで申し訳ないがとても地味。旅立つ年齢がフロドはずっと若かったし、イライジャが演じたことでホビットとはいえ美少年だったけど、ビルボはそこまで若くないし、演じてる俳優さんもおじさん。超絶美形エルフと人間のイケおじ二人、美少年ホビットというメンツだった指輪の旅の仲間とは映画的な華やかさが全然違う。加えて、本作は女性がほとんど登場しない。恋愛要素もないし、美女で目の保養もできない。
裂け谷で、なつかしのエルロンドの他に原作では登場しないガラドリエル様(と、なぜかサルマン)が登場したのはファンサもあるだろうけど何より女性キャラの登場場面がほぼないための付けたしでもあったと思われ。とはいえ魔法のように急に消えたり、テレパシーでガンダルフに話しかけるなど、ちょっとご都合主義的な使い方をされており、もうちょっとなんとかならなかったのかなとも思う。
原作では名前がちらりと出るだけの茶色の魔法使いラダガストが結構出番あったり、トーリンの宿敵としてオークの首領アゾグ(ホビット原作には登場しないが、『指輪物語・追補編』に登場)が設定してあったり、それはそれで映画的な面白さのために必要だったろうとは思うけれど、そこで尺かせがれてもなあっていう…。
というわけで、指輪~のほうでお馴染みのキャラとの再会は嬉しいものの(ゴラムですら懐かしい)、独立した映画としては、そこまで魅力を感じなかった。何度もいうけど、見た目の華はもちろんのこと、ひとりひとりにそれぞれの背景があった旅の仲間に比べて、ドワーフたちは13人いても個人のドラマがあるのはトーリンのみなので、キャラものとしても魅力がない。なにより主人公ビルボにそこまで魅力がないので、大仰な映画にするには吸引力が弱いのだと思う。とりあえず残り二作も見ます。 -
トールキンは「見える人」だったのでは、という噂、初めてネットで(スピリチュアル系のサイトで)見かけた時は「おもしろーーーーーい!」と大ウケした。
本当にそうだといいなぁ。
こういう世界が本当に私たちの世界と重なり合うように存在していて、見える人には見える、って話、考えただけでおもしろい。
でも、私は見える体質じゃなくて良かったと思うけど・・・(超怖がりなので)
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2017/01/17 鑑賞
「東大の教室で『赤毛のアン』を読む」(山本 史郎 著/東京大学出版会)という本の中で、このホビットの物語が原文とともに大きく取り上げられていて、ビルボがどんなに滑稽でおかしいか、ということが非常に分かりやすく解説されていて、私がその本を読んでいた時はちょうどこの映画もほぼ完成間近と言われていた頃で、映画も見てみたいなぁと思ってました。
その本では、出発時にビルボがじたばたするシーンと、ゴラムとのなぞなぞ合戦のシーンが解説されていたのですが、映画を見てビックリ。
文字から思い浮かべた私のショボいイマジネーションなど吹っ飛ぶような、それはもう素晴らしい映像美。すっかり感動してしまった。
魔法の世界がこんなにリアルに体験できるなんて、ほんとにいい時代に生まれたなぁとつくづく思います。
本でも強調されていましたが、本編の『指輪物語』よりも明るくて楽しくてスカっとする感じです。
ロード・オブ・ザ・リングの方が憂いがあって私の好みではありますが、これはこれで良い。
ちなみに、原作者のトールキンは「見える人」だったんじゃないか、「あっちの世界」を見てきて描写していたんじゃないか、と一部のオカルトマニアやスピリチュアル系の人たちにささやかれていますが、ビルボたちの世界を一人の人間のイマジネーションが作り上げたと考えるよりもそっちの説明の方が納得いっちゃうくらいの壮大な世界だなぁと思います。
人間の想像力についてただただ驚かされます。原作も映画も両方に。 -
ドキドキしすぎて、見れないよー
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優しくて勇敢なビルボが大好き。
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2012年
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『指輪物語』を読むのに苦戦していたら、先輩が貸してくれたDVD。
先輩曰く「かっこいいよ。ハッピーエンドだし」と。
「かっこいい」かは、まだちょっとわからなかった。
登場人物が多いし、何やらよくわからないまま、進んだ感じ。
理解できない私が悪いのか…。
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ホビット族のビルボ・バギンズはある日突然魔法使いガンダルフに誘われ、恐るべきドラゴンに奪われたドワーフ王国を取り戻す為、危険な冒険へと旅立つ…。伝説的シリーズ“ロード・オブ・ザ・リング”の感動再び!圧倒的な映像美で魅せるスリリングなアクションと壮大なファンタジー映画の傑作! -
『ロード・オブ・ザ・リング』に続いてのホビット三部作の第一部で、とにかく映像がキレイだし、ずっとBGMが流れていて力作なのは良くわかりました。
カメラアングルとか小道具とかファンタジー映画のお手本のような作品。
ただ『ハリー・ポッター』もそうだけど、長編冒険ファンタジーは設定にハマれるかハマれないかなので、自分はどうも長くてイマイチなお話に思ってしまう。
古い時代の種族同士の争いはどちらが正義かなんて立場の違いだし、見た目が美しいほうが正義で見た目が悪いものは悪というのは今の価値観では難しいところでもあるし…。
基本は『ロード・オブ・ザ・リング』を観ていることが前提かと思いました。
そのほうが設定や小ネタがわかるし、ムダに長く感じるゴラムのシーンなどはファン・サービスかな…ということで耐えました(笑)
言葉少なでゆったりとした動きに気品のあるエルフの森の奥方さまは素敵なキャラで、見習いたいな…と思うし、登場人物たちの生き方から考えさせられることも多いのだけどね。