難解な本を読む技術 (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 期待しすぎた感。

  • ○読書は技術である。
    ○「わかる」とはどういう状態になることを指すのか、ということです。
    ○様々なパターンで構成されている本の内容を「わかる」ためには、どのようなことに注意しなければならないか。、
    ○同化読みの基本的方針は、疑わないということです。
    ○「自分が知りたいこと」が議論されている本を、最初から購入すべきです。
    ○「必要になったときに、必要な知識を習得する」というのが最も効率的な方法。
    ○私たちの時間は限られています。「読むべきでない本」を読んでしまうことによる時間の損失は、私たちが思っている以上に 甚大です。
    ○自分にとってベストであるとは、自分の理解しうる範囲の上限を少し超えたところに位置している本であり、かつ、その分野の中で名著とされている本であるという意味です。
    ○読書の順番は意外と重要です。できるだけ「良い本」から順に読んでいくことによって、読書の技術は効率的に上昇していく
    ○「読みたいときに読む」「読みたいところから読む」という原則をしっかりと守ることが必要です。
    ○「全体の見取り図/地図」は、必ず必要になる。
    ○知識は、それを格納するための容器が準備されているときに効率的に習得される。
    ○何度も出てくる重要な単語。
    ○こまめにページ番号を記載しておく。
    ○「二度目:詳細読み」の場合は、読むときには読むことに専念して、あとでもう一度振り返って読書ノートにメモをとるという形式のほうが好ましい。
    ○まったく理解できず、ただ文字面 を追っているだけの読書になった。
    ○書籍とは、ある分野において研究 研鑽を続けてきた著者が、その研究の集大成として世に問いかけているものです。
    ○私たちが獲得できるのは、「特殊な能力」なのではなく「技術」です。
    ○二度目の読みではできるだけ先に進まず、立ち止まって同じ箇所とその前後を何度でも繰り返し読みましょう。
    その部分で使われている用語の理解が不十分
    その部分で使われている論理関係の理解が不十分
    その部分で扱われている問題の理解が不十分
    ○「問題」とは、その部分が、「何のために」「何を解決しようとして」「どこに到達しようとして」論を展開しているか、ということを言います。
    ○著者が言おうとしていることを図にする必要がある。
    ○わかりにくい用語に遭遇したら、その周辺に対になる用語がないかどうかを探してみる
    ○その主張が「その専門領域では当然のこととされており、特に説明の必要がない」とされている場合です。
    ○「この部分は、実際に図を描きなさいということだな」と気づく必要があります。
    ○「開いている本」においては、読者は、適切な区分ごとに「自己決定」していくという読みを強いられているということです。
    ○人というものは、基本的に「自分のことにしか興味がない」
    ○「できる人間ほど、やっているところを見せる」
    ○私たちの読書は常に、知識の体系を自分の中に作り上げるという作業の一段階でしかない。
    ○無駄と思われる部分、ダメな部分、害になる部分、もしくは、当面は必要のない部分などは、読まないに越したことはありません。
    ○最初に「どのくらいの期間をかけるのか」の見当をつけるのはとても重要。
    ○完璧な理解というものに達することは、決してできない。
    ○私たちはできるだけ「ゴミ」のような情報を自分の頭の中に入れないようにする。
    ○「どこかで見たぞ」と感じる瞬間が訪れたとき、それを読書ノートにメモしておきましょう。
    ○理解が完全なレベルに達することはないのだということを、肝に銘じておく必要があります。
    ○本読みとは、単に知識を吸収する行為を指す概念ではありません。テクストとして表現されたものを、現代に生きる人間が未来を創造するために再解釈し、再度その現代的意義を創造するという営みが「本読み」です。
    ○基本的にスピノザを読み始めるにあたっては解説書などからではなく直接、『エチカ』などのスピノザ自身の著作に挑戦するのがよい。
    ○あくまでもこの本の中での、特別な用法の宣言だからだ。
    ○『自我論集』(ちくま学芸文庫)
    ○読書の醍醐味を味わうことのできる「名著中の名著」であると言える。
    ○「指示語は必ずもとに戻す」のが鉄則である。
    ○翻訳者もそれを意識しているので、わざわざ仏語を併記しているということに注意する必要がある。それは、「これは普通の日本語ではないですよ」もしくは「これは、専門用語ですよ」という「注意書き」である。
    ○『主体の後に誰が来るのか?』(
    ○一つの項目を読み終わったら、そこに何が書かれていたかを反芻し、自分が考えたこと、感じたことを読書ノートにメモしていく。そのとき、ひっかかりを感じた概念もあわせてメモしておくことが大事である。
    ○長谷川宏の「ヘーゲル『精神現象学』入門」、古東哲明の『ハイデガー=存在神秘の哲学』

    この読み方を実践しようとしましたが、挫折しました。やはり、自分の読み方を形にするしかないのかな?

  • 貸出状況はこちらから確認してください(電子書籍ではありません)↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00221409

  • ドゥルーズとかラカンとかフーコーとかウィトゲンシュタイン、思想系の難しい本を読むときの技術を紹介。読書ノートを作ったり文献リストを作ったり、確かに効果ありそうな技術が紹介されている。論文読みにも応用できそうなテクニックもいろいろある。
    とはいえ、どれも時間と労力をかけて取り組まなくてはいけない手法で、気軽に実践するわけにもいかない。例えば大学のゼミで読むとか、そこそこしっかり読み込みたい人向けな印象。
    もうちょっとカジュアルに、寝っ転がってお菓子食べながらくらい感じで読みたい人向けの読み方はないものか。

  • S019.12-コウ-406 300044138

  • 通読の仕方
    ・比較的読みやすいページ、難解なページをメモ
    ・わからない概念や用語があったらメモし、?マーク
    などなど

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻教育心理学専修卒業。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。早稲田大学大学院理工学研究科電気工学専攻電子通信工学専門分野博士後期課程単位取得満期退学。フェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教授。著書に『現代思想のコミュニケーション的転回』(筑摩書房)『世界をよくする現代思想入門』(ちくま新書)『難解な本を読む技術』『私のための現代思想』(以上、光文社新書)など。

「2022年 『哲学史はじめの一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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