旅立ちの島唄~十五の春~ [DVD]

監督 : 吉田康弘 
出演 : 三吉彩花  大竹しのぶ  小林薫 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.52
  • (5)
  • (7)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657052

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いつから親目線で観るようになったのだろう。大竹しのぶと小林薫の演技で、涙がしょっぱいことを思い出した。

  • 南大東島といっても、台風のニュースでよく耳にするくらい。島内に高校がないため、子どもたちは中学を卒業したら島外の高校へ行くしかない。この映画の舞台はなかなか新鮮です。

    2人暮らしをしていた父と娘に別れの時が来る。確かに小津安二郎の映画との共通項が見つかります。ただドラマとしては、娘の進路に焦点が当たるばかり。残された父親の悲哀を十分に描けていれば、もう少し心に残る映画になったかもしれません。

    三吉彩花は逸材だと思うし、本作でもとても魅力的だったのですが、多くのキャストが地元の住民を起用しているだけに、三吉彩花はどうしても浮いていて、東京から来た転校生みたいなんですよな。そこがどうしても気になりました。

    BS松竹東宝にて。

  • 小林薫の言葉が少ない演技。
    沖縄の男の雰囲気がなんとも言えず醸し出される。
    おかあさんの大竹しのぶ。
    いじらしく、翻弄される母親。
    娘の髪を結うところが、なんとも言えずいい。

    三吉彩花。色も白く、すらりとして、
    沖縄の娘には見えないのが残念だが、好演。
    まっすぐで素直な性格がうまく出ている。
    唄もおさえ気味でよかったが、
    先輩の唄の方が あきらかに すごかった。

    南大東島。沖縄本島から360Kmはなれている。
    クレーンで、つられて、乗船する。この風景が実に大東らしい。
    高校はなく、中学を卒業すると本島の高校に進学する。
    北大東の子に淡い想いを抱くが。
    それでも、離れているのだ。
    小さな島での 小さな物語を丹念につくりあげた。
    沖縄の作品の中でも 秀作。

  • 日本、と一口で言っても、いろんな環境や状況や文化、価値観があるんだな…。
    都内では、一時間かけて学校に通うのは普通の範囲内だけれど、沖縄の人は、通学一時間だと大変だと思うんだ。

    主演の女の子が、あの家族の中では際だって垢抜けているので、はじめは違和感を感じていた。他の島の子たちと比べても、色が白すぎだし。でも、演技が良いので、すぐに気にならなくなった。

    あ、でも学校の友達の子の方が好み。猫みたいでかわいい。

    邦画でも、こういう見応えのある映画があるんだね。評判の良い変わった設定の映画を気軽に見に行って、思わぬ異文化に触れたわ。

  • あらすじ説明からしないと感想なりレビューは書きづらいかも。

    南大東島に住む子供達は15歳になると島を離れなければならない。島には高校がない。


    沖縄本島から360キロ離れている。台風の通り道になっているか、台風中継でしか名前を聞かない。私に取ってはあまり馴染はないけど同じ日本。少なくなくはない。

    中学卒業後の進路の選択肢は、進学(専門学校も含めて)、就職と色々とあるかと思う。どの選択肢を選んでも島を出なければならない。島の子らにとっては、それは当たり前で当然の事なのかもしれない。私が15歳の頃だったら想像つかない環境かも、


    新たな旅立ちに対して過去や思い出を捨てるのではなく、島に預けとく そんな感じがしました。


    緩やかに優しい時間が流れていきます。本人にとっては早い時間なのかもしれません。


    主演の三吉彩花が三線を弾きながら島唄を歌う。心に響きます。小林薫も無口で不器用ながら温かく子供を見守る姿も良いです。


    子供達がフェリーで旅立つ。見送る島民の1人が「このうち何人が島に戻ってくるだろう。」という言葉が心に残りました。

  • とてもよかった。
    多良間島とはまた違うのだろうけど、子供も、大人も、島の人たちの心の動きが、うまく表現されていた。
    島の人が見ても、きちんと感動できる映画という印象。
    15の旅立ちをドキュメンタリーで扱うのも、見応えがあると思うけど、映画だと、ドキュメンタリーでは踏み込めないところまで描ける。
    それは、それぞれの家族が抱える、家庭の事情。
    社会の一番小さな構成単位は家族で、全国どこでもそうなんだけど、離島はそれが本当に色濃い。
    島民みんなが家族みたいということは、本当の家族は、もう自分の一部のような、つながりの深さ。
    それが、丁寧に描かれていた。ドキュメンタリーとは違う、映画だからこそ描けるものだと思う。
    面接や、島唄を歌うシーンで、旅立つ優奈をど正面から撮っていた。まっすぐ撮りすぎ、と最初思ったけど、話していることや
    唄い手の心がストレートだから、これで画的にいけるんだなと感心。
    全体の構成がよかった。紆余曲折がありながら、全体のテーマはストレートで、それが大げさではなく、ストンと伝わってくる。父の心も、母の心も、優奈の気持ちも、複雑ではあるけど、家族を思う心はまっすぐで、島の人という感じで、とてもよかった。
    小林薫さんは、本当の島の人みたいに見えた。

  • なんだか泣きそうになってしまった

  • 泣けたなーー。

  • ラストの唄う姿が、少女の美しさ!って感じ。
    そこだけ記憶に残りそう。

  • 2015年4月26日

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1979年生まれ。映画監督。井筒和幸監督に学ぶ。同監督作品『ゲロッパ!』の現場に見習いとして参加し、映画の世界へ。その後『パッチギ!』『嫌われ松子の一生』などの制作に参加。監督作品に『キトキト!』『旅立ちの島唄~十五の春~』『江ノ島プリズム』、TVドラマ版『びったれ!!!』などがある。

「2016年 『バースデーカード 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×