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- / ISBN・EAN: 4527427657052
感想・レビュー・書評
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いつから親目線で観るようになったのだろう。大竹しのぶと小林薫の演技で、涙がしょっぱいことを思い出した。
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南大東島といっても、台風のニュースでよく耳にするくらい。島内に高校がないため、子どもたちは中学を卒業したら島外の高校へ行くしかない。この映画の舞台はなかなか新鮮です。
2人暮らしをしていた父と娘に別れの時が来る。確かに小津安二郎の映画との共通項が見つかります。ただドラマとしては、娘の進路に焦点が当たるばかり。残された父親の悲哀を十分に描けていれば、もう少し心に残る映画になったかもしれません。
三吉彩花は逸材だと思うし、本作でもとても魅力的だったのですが、多くのキャストが地元の住民を起用しているだけに、三吉彩花はどうしても浮いていて、東京から来た転校生みたいなんですよな。そこがどうしても気になりました。
BS松竹東宝にて。 -
小林薫の言葉が少ない演技。
沖縄の男の雰囲気がなんとも言えず醸し出される。
おかあさんの大竹しのぶ。
いじらしく、翻弄される母親。
娘の髪を結うところが、なんとも言えずいい。
三吉彩花。色も白く、すらりとして、
沖縄の娘には見えないのが残念だが、好演。
まっすぐで素直な性格がうまく出ている。
唄もおさえ気味でよかったが、
先輩の唄の方が あきらかに すごかった。
南大東島。沖縄本島から360Kmはなれている。
クレーンで、つられて、乗船する。この風景が実に大東らしい。
高校はなく、中学を卒業すると本島の高校に進学する。
北大東の子に淡い想いを抱くが。
それでも、離れているのだ。
小さな島での 小さな物語を丹念につくりあげた。
沖縄の作品の中でも 秀作。 -
日本、と一口で言っても、いろんな環境や状況や文化、価値観があるんだな…。
都内では、一時間かけて学校に通うのは普通の範囲内だけれど、沖縄の人は、通学一時間だと大変だと思うんだ。
主演の女の子が、あの家族の中では際だって垢抜けているので、はじめは違和感を感じていた。他の島の子たちと比べても、色が白すぎだし。でも、演技が良いので、すぐに気にならなくなった。
あ、でも学校の友達の子の方が好み。猫みたいでかわいい。
邦画でも、こういう見応えのある映画があるんだね。評判の良い変わった設定の映画を気軽に見に行って、思わぬ異文化に触れたわ。 -
あらすじ説明からしないと感想なりレビューは書きづらいかも。
南大東島に住む子供達は15歳になると島を離れなければならない。島には高校がない。
沖縄本島から360キロ離れている。台風の通り道になっているか、台風中継でしか名前を聞かない。私に取ってはあまり馴染はないけど同じ日本。少なくなくはない。
中学卒業後の進路の選択肢は、進学(専門学校も含めて)、就職と色々とあるかと思う。どの選択肢を選んでも島を出なければならない。島の子らにとっては、それは当たり前で当然の事なのかもしれない。私が15歳の頃だったら想像つかない環境かも、
新たな旅立ちに対して過去や思い出を捨てるのではなく、島に預けとく そんな感じがしました。
緩やかに優しい時間が流れていきます。本人にとっては早い時間なのかもしれません。
主演の三吉彩花が三線を弾きながら島唄を歌う。心に響きます。小林薫も無口で不器用ながら温かく子供を見守る姿も良いです。
子供達がフェリーで旅立つ。見送る島民の1人が「このうち何人が島に戻ってくるだろう。」という言葉が心に残りました。 -
とてもよかった。
多良間島とはまた違うのだろうけど、子供も、大人も、島の人たちの心の動きが、うまく表現されていた。
島の人が見ても、きちんと感動できる映画という印象。
15の旅立ちをドキュメンタリーで扱うのも、見応えがあると思うけど、映画だと、ドキュメンタリーでは踏み込めないところまで描ける。
それは、それぞれの家族が抱える、家庭の事情。
社会の一番小さな構成単位は家族で、全国どこでもそうなんだけど、離島はそれが本当に色濃い。
島民みんなが家族みたいということは、本当の家族は、もう自分の一部のような、つながりの深さ。
それが、丁寧に描かれていた。ドキュメンタリーとは違う、映画だからこそ描けるものだと思う。
面接や、島唄を歌うシーンで、旅立つ優奈をど正面から撮っていた。まっすぐ撮りすぎ、と最初思ったけど、話していることや
唄い手の心がストレートだから、これで画的にいけるんだなと感心。
全体の構成がよかった。紆余曲折がありながら、全体のテーマはストレートで、それが大げさではなく、ストンと伝わってくる。父の心も、母の心も、優奈の気持ちも、複雑ではあるけど、家族を思う心はまっすぐで、島の人という感じで、とてもよかった。
小林薫さんは、本当の島の人みたいに見えた。 -
なんだか泣きそうになってしまった
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泣けたなーー。
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2015年4月26日