英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想 [Kindle]
- 英会話エクスプレス出版 (2013年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (258ページ)
感想・レビュー・書評
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めちゃしっくり来た本。こういう本との出会いがうれしい。日本語と英語の間のモヤモヤを言語化してくれる。
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独学でも成果が出る勉強法。英文法の背後にある自然さ。英語学習を継続するコツ。イメージリンクでよくわかる
(2013年)
— 目次 —
はじめに
第1章 英会話習得の心構え
第2章 英語を理解するために必要なこと
第3章 英会話の習得に必要な時間を確保する
第4章 英会話イメージリンク
第5章 結論を表す動詞のはたらき
第6章 結論と説明のつなぎ方
第7章 時制 その1 現在形
第8章 時制 その2 現在形、過去形
第9章 英語の原始的構造
第10章 モノの表現方法(冠詞と名詞)
おわりに -
自分には合わなかった。途中で読むのをやめた。
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Kindle版にて読了。
英会話をスキルやテクニックとして習得するよりも前に、ネイティヴはどのような発想やイメージをもって英語を喋っているのか、その背後にある思考への理解を深めることで英会話習得の成果が上がりやすくすることを目的に書かれた本。
著者自身は、ネイティヴでもなければ英語についての専門の研究者でもありません。
本著の内容は、著者自らが英会話を上達させるために学習を行う中で文献を調べたりして立てた仮説に過ぎない、と断り書きしているところが面白いところです。
この本を読むと、我々が中学や高校で学んできた英語の勉強と云うのは「どのようにすれば英語の文章を日本語に訳すことができるか」についての学習に過ぎなかったのだ、ということを痛感させられます。
英語の文を日本語に翻訳する場合、基本的に「後ろから前に」訳していくことが多くなります。
が、考えてみれば当たり前のことですが、ネイティヴが英語で話す場合には「後ろから前に」なんて順番で文を組み立てているわけがない。
普通に「前から後ろに」単語を並べて英語の文を組み立てながら喋っている。
その時に、どのような発想やイメージで単語を選択しながら並べているのか、その感覚を想像するつもりでいないと英会話は上達しないわけですね。
例を挙げると、学校の授業で習う「形式主語のit」というのがあります。
<div style="padding-left:10px">It is hard to write off Japanese luxury cars.</div>
我々は学校で「it = to write off Japanese luxury cars」である、と習いますが、ネイティヴはそんなイメージは持っていない。
ネイティヴは「it = hard」と捉えているだけだ、と。
これって大切な視点だと思いました。
それから時制について。
日本人がなかなか習得しづらいものとして「現在完了形」というのがあります。
著者は、「have + 過去分詞」を理解する上で重要なのは、haveは現在形であるということだと云います。
現在形なので、あくまで「presentのことを述べている」という感覚であり、現在に焦点が合っている表現であると説明されます。
これまで数多の現在完了形についての説明を聴いてきましたが、初めてしっくりと腹に落ちる理解が出来た気がします。
あと、冠詞についても、日本人の英語学習では「名詞に a や the を付ける」と教わりますが、語順からしてこれもおかしい。
ネイティヴは、まず冠詞によって外枠や輪郭を述べてから、中身である名詞を表現しているのだ、と。
「なるほど」という感じでしたが、このあたりは岩波新書の「日本人の英語」の孫引きですね(この本の次に読みました)。
これ一冊で英会話が上達するというわけにはいかないでしょうが、本著に解説されているイメージを持っているのと持っていないのとでは、英会話への取り組みは全然違うだろうなとは思いました。
ただ、度々出てくる、ジェスチャーでネイティヴの感覚をイメージする手法はよくわかりませんでしたが(却ってわかりにくいような…) -
英語を学ぶ文法などのルールも大事だけど何よりも英語の雰囲気に自然さを感じることなんでしょうね。
英語の文をイメージでとらえていくというのはとてもわかりやすくて良かったです。 -
タイトル通り習得方法が書いてある。ジェスチャーのところは納得感少ないかな…「文法は間違えてるけどネイティブに近い発音で話す」はたしかにな~って思った。