ナガサレール イエタテール [Kindle]

著者 : ニコ・ニコルソン

• 太田出版 (2013年3月6日発売)

感想・レビュー・書評

[chinobooさんの感想 · 2018年10月6日]

東日本大震災の津波で家が流された作者さんが、家を建て直す（実際にはリフォーム）までのエッセイ漫画。

今さらながら読ませていただきました。
とても大変だったであろう経験を、面白おかしく味付けして、とても読みやすくしてくれてありました。くすっと笑いながらも、重要な情報がたくさん含まれていて、読むことができてよかったです。

[kyokoさんの感想 · 2016年5月22日]

東日本大震災で実家が流されてしまってから、家を建てるまでのご自身の体験を描いたマンガ。ニュースや報道だけでは伝わってこない、現地の実感にあふれている。こっちに移り住んでしまえばいい、と言うのは簡単だし、私も身勝手ながらそう思うこともあるけれども、そう、簡単には、いかないのだよねぇ…ということがすごく伝わってくる話でした。
笑えるポイントをしっかり交えつつも、現地ってどうだったのか、仮設住宅に暮らすということの実態、家電などたくさんのものを用意してもらっても素直に受け取れない気持ち、そういうのをこちらも正直にそのままに受け止められた、ような気がします。だからどうというわけではないのだけれど、そうなのだよね、と。批判するでもなく、意見するでもなく、受け止めることが大切なのかなと。
あの震災で、普通の人はどうしてたのか、という一例であるこういったマンガが出ることの意味は大きいかなと思うのです。

[Tomokuiさんの感想 · 2014年3月1日]

宮城県にある実家が311で津波で流され、その後家を建て直すまでを描いたエッセイ漫画。津波に飲み込まれた実家の方々はもちろん、その後のあれこれに対処せねばならなかった作者さんも相当に大変だったと想像できるけれど、ギャグっぽいタッチであまり重くはならず。ほぼ全額を保険金で何とかできたのもその理由一つだろうけど…。

鈴木みそさんの「僕と地球が震えた日」みたいな手応えを求めると少し物足りない。