新装版 ハゲタカ2(下) (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ハゲタカシリーズ第二弾。一作目同様一気に読み切ってしまいました。
    鷲津の旧態、既得権益者、権力に挑む姿が本当にかっこいい作品です。

  • ビル・エヴァンスの「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」だった。

    〝釣りの神様は、穏やかな心の持ち主にしか授け物をくださらん。おまえは魚ではなく自分に負けているんだ〟

    自らが抜いた刀に全てを賭ける潔さ。自らの哲学を守るためなら鬼にも悪魔にもなる。そういう剛さを感じるんだよ」

    寄らば大樹の蔭を嫌い、自らの腕と知恵だけで生きぬく益荒男を芝野は感じていた

    「社会を制するものは二つある。一つは分かりやすさであり、もう一つは人の心を打つこと。我々はそれを目指そう

    どんな時代にもカリスマ的な経営者というのは必ず出現する。その手法やキャラクターは 千差万別だったが、共通点も多かった。まず何より、その人物が圧倒的に魅力的である こと、さらに仕事の虫であり、熱血漢で実行力がある。そして、持ち前の突破力で社員を 統率していく。

    気がつくと指がビリー・ジョエルの曲を奏で始めていた。売れないジャズピアニスト時代、安バーでのアルバイトで弾いていた十八番「ストレンジャー」

    Well we all have a face
    That we hide away forever.
    And we take them out and show ourselves
    When everyone has gone.
    誰でも、もうひとつの顔を持っている
    人目から永遠に隠してしまおうとする顔を
    傍らに誰もいない時
    そっと取り出してはひとりで眺めるもうひとつの顔……

    サムライというのは、死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いして いる。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いのないよう、どう生きるかを常に考えているのだ。それを政彦は言葉ではなく生き様として見せてくれるんだ。日光で二人で 散歩していた時にそう語ってくれたアランの言葉が忘れられない。だが、今の君は何だ ね。まるで死に場所を探し求めてさまよう亡霊のようじゃないか。サムライ魂はどこかに 置き忘れてきたのかね」

    当たり前のことを貫くだけです。そして絶対に熱くならない」

    この国(日本)では劇的な変化を警戒し、突出したものを抑え込む社会装置があるようだ 。 勝つために手段を選ばないものは必ずこの抑制装置によって制圧され、伝統に弓引く ものは伝統に復讐される。

  • 冒頭、半分ぐらいは読む巻を間違えたか?と思う展開。そーいや最初にでてたよね。
    スケールがさらに大きくなり、辛うじて現実感を保っている。話は面白いけど。

    アラーン!
    轢かれたんだが、引っ張られてる。
    上下でも……

    貴子の話いらなくね?

  • ハゲタカシリーズ。最後の方は米国大統領や日本の首相も駆け引きの材料となりスケールが大きくてあまりぴんとこなくなった。
    最後の引きの部分がまた次回作を見たくさせる。

  • ハゲタカ2の下巻

  • なかなか面白かったけど、勝ち方がむちゃくちゃ過ぎるのと(大統領を脅すとか…)何よりアランの死の謎と、日光のホテル問題も片付けてくれなかったので消化不良。上下巻で結構なボリュームあるんだし、一応それなりに完結させて欲しかったなぁ。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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