3月のライオン 6 (ジェッツコミックス) [Kindle]

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  • 白泉社
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感想・レビュー・書評

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  • 《ーーーそうだ 彼女は
    ただ 辛がっているんじゃない
    怒っているのだ
    それも
    腹の底から 煮えくり返る程に》

    新人戦決勝戦と、ひなたの修学旅行。
    誰かのために、勝つための欲が出てきた零は、これまでとは少し違う、強さを手に入れた気がします。
    弱っている時に京都まで来てくれるなんて、そしてケータイなしにちゃんと会えるなんて、ほんとうに嬉しいだろうなぁ。。

  • ひなの強さ

  • 年をとってから振り返ると、
    中学生や高校生時代の悩みなんて、
    取るに足らないことだったと思う。
    その時は深刻で、
    世の中が終ってしまうほど悩まされたのに、
    もっと大変なことがあると知る。
    ただ大人になった後の悩みだって、
    客観的にみたら大したことがないのかもしれない。
    ただその時々、心が囚われ閉じ込められるだけだ。

    だから中高生が感じる悩みが、
    大人ののものに対してちっぽけだとは言わない。
    長い目で見ればどちらもちっぽけだし、
    その時で見ればどちらも深刻なものだ。
    そして同じく、大人の恋愛に対し、
    中高生の恋がままごとだとは限らない。
    中高生であっても、魂の震える交流はある。
    お互いの存在価値をぶつけ合う想い、
    というものはあり得る。

    この物語の二人は、恋愛経験に乏しい。
    互いに恋愛とすら認識していない。
    それでも二人の交流は眩しい。
    二人は魂を賭け日々を懸命に生きる。
    だからこそ傷つきもする。
    自分を傷つける行為を
    軽く笑い飛ばすことができない。
    真剣だからゆえ、深く深く傷つく。
    自分と闘い、世の中の理不尽と戦う。
    独りだ。
    圧倒的な独り。
    だからこそ魂が共振する。
    深いところで結びつく。
    二人を見守りたい。

  • いじめとかこーゆー本筋と一見関係ない話は死ぬほど嫌いなんだけど,零の成長につながる必要不可欠な話と考えるとアリ.それでもいじめの描写は見てて辛くなる.

    新人戦スタート.リーグ戦では対局できなかったため,二階堂は零に勝ち上がろうと発破をかける.

    ひなたへのいじめが深刻化.担任は以前と同じようにひなたを非難.零の元担任もヒートアップ.家族はひなたを守る.そんなこともあり,零はなんとしても新人戦で勝ちたい.

    準決勝で零はイライラ王子を倒したが,二階堂は負けてしまう.新人戦連覇中の相手が体調悪化を狙った手を使ったから.現地でそのまま入院.そこで初めて二階堂の病気について知る零.

    そんな気持ちも背負い,あっさりと新人戦で優勝する零.

    修学旅行前に腹痛を訴えていたひなたの腹痛が胃痛であることに気付き,ダメ元で京都へ.ぶじひなたの元にたどり着くと,ひなたは零に泣きつく.

  • これが出版されたのが2011年ということに驚いた。約10年前じゃん.....。桐山と二階堂の話がメイン。その間にひなたの苦悩も描かれている。
    先崎学のコラムが読むやすく将棋勉強中の身にとって面白い。

  •  桐山新人王戦( ´ ▽ ` )ノ

     そっちもそっちだけど、何より気になるのはひなちゃんのいじめ問題(>_<)
     あらゆる視点から考えに考えぬき悩みに悩みぬき、作者さん、そりゃ夜うなされもするだろうと同情……(T_T)
     圧巻でした( ´ ▽ ` )ノ
    2020/07/27
    #1070

  • 絶賛、零君大暴走な6巻。恩は義をもって返す。その決意はちょっとあれだったけど、停滞してた将棋のほうも結果一歩前進できそうな勢いで。人は明確な意思を持った時思いもよらぬ力を発揮するもんだよね。と、つくづくしみじみ。いっこいっこ出来る事をやった先にはそれをやった人にしかわからない未来がまってる。だから、頑張れ零君。負けるなひなちゃん。

  • -

  • 桐山くんの不器用な頑張りがひなちゃんが最も辛い時間を助ける瞬間が美しい。

  • みんなどうしてそんなに強い。精神が。
    仕事だから?それしかないから?

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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