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感想・レビュー・書評
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《精一杯頑張った人間が
最後に辿り着く場所が
焼野ケ原なんかであってたまるものか!!》
宗谷名人との記念対局。
零は、指した直後に悪手と気付くが、その後、最善手のみを指し続ける。できるだけ対局が長く続くように、終わらないようにしたということかな。
その後の沈黙の感想戦も、静かに戦う2人を省庁しているように思えました。
柳原棋匠の戦いは、長く続けた者だけが出せる凄みを感じました。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老棋士の戦い
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いい夜だねぇ・・・
私 こういうのがいいな・・・
こういうのが大好きみたい
何を心地良いと感じるか。
それは人によって違う。
でも人は他人に認められたいという欲望を持つから、
他者が高い評価を与えるもの、
他者に羨ましいと思わせるものを、
自分が心地良いと感じるものと
混同してしまうことがよくある。
実はちっとも欲しいものではないのに、
手に入れても虚しいだけなのに、
必死になって手を伸ばす、守ろうとする。
他者に認められたいという欲望を手離せば、
自由になれるのだろうか。
でも自分が欲しいと思うことだって、
そのほとんどは何かしらの欲望から生まれる。
欲望をそぎ落とし、
すっかり無くして生きることができたら、
素晴らしいと思う。
同時に、欲望のない人生なんて、
意味があるのだろうかとも思う。
僕らは欲望に駆り立てられ生きるし、
欲望とともにしか生きられない。
欲望とどう付き合うかの問題だ。
時には欲望に呑まれてしまうことだってあるだろう。
それでも欲望をゼロにしようとして、
できなくて自己嫌悪するよりは健全な気がする。
自分が欲しいものは何か。
他者の声ではなく、心からの自分の声で、
本当に自分が望むものを見つけたい。 -
桐山VS宗谷名人戦in盛岡( ´ ▽ ` )ノ
静謐で透明な世界で交わされる果てしなく清浄な戦い。感動的だった( ´ ▽ ` )ノ
そして(我が地元)仙台・白い嵐編( ´ ▽ ` )ノ
ほんととことんリアルで、二人がどこをどう歩いてるのかメートル単位ではっきり分かった( ´ ▽ ` )ノ
徹底して調べこんだんだね( ´ ▽ ` )ノ
続いて(なんと表紙も飾っている)柳原棋匠VS島田名人戦を描く焼野が原編( ´ ▽ ` )ノ
上にひとり取り残された者の悲愁、迫りくる終焉への慄き、皆から寄せられる期待・羨望という重責、あがきの美学。カッコよかった( ´ ▽ ` )ノ
将棋中心の巻だったけど、ちほちゃんのその後のフォロー、川本家流煮玉子(実際試してみた人、何万人もいるんだろうな)等々もしっかり描きこまれているところが「3月のライオン」の「3月のライオン」たるゆえん( ´ ▽ ` )ノ
面白かった( ´ ▽ ` )ノ
(以下続刊)
2020/11/12
#1431 -
宗谷名人との記念対局。「静かで明るくて何もこわくない所にいた」その場に居合わせたいとは思わないけれど、そういう対局ができた零は幸せもんだし、彼の努力の結果なわけだし、なんかすごいな。「ーずっと考えてた。俺から将棋をとったら何が残るんだろう…」一方で柳原棋匠の戦い。定年退職のない世界において、かつ日々勉強の世界において。なぜそんな恐ろしいことを考えられるのだろう。「ーだとしたら俺はひょっとしてこの「重さ」のおかげでここまで逃げずに来れたとも言えるのか…」たすきが…涙なしには読めなかった。
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おじいちゃんも必死。誰もが必死。神様がついてくる、のシーンは素晴らしかった。