さよなら渓谷 [DVD]

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監督 : 大森立嗣 
出演 : 真木よう子  大西信満  大森南朋  鈴木杏  井浦新 
  • キングレコード (2014年1月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003823351

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さよなら渓谷 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 不幸になるために一緒にいる。
    幸せになりそうだから一緒にいれない。
    全てを受け入れられても、
    安心したくないし、そうしてはいけない。
    最後は何となく希望があって良かった。

  • 2013年 日本
    監督:大森立嗣
    原作:吉田修一『さよなら渓谷』
    出演:真木よう子/大西信満/大森南朋/鈴木杏/井浦新/新井浩文
    http://sayonarakeikoku.com/

    大森監督はおそらく人によって激しく好き嫌いの分かれる作風だけれど、個人的にはとても相性が良いようで、今作ももれなく良かったです。レイプ加害者と被害者の歪んだ関係、贖罪と愛情の境界。ちょっとキム・ギドク的テーマでしたが、ほどよく理解しやすく昇華されていたんじゃないでしょうか。

    観客としては、いびつすぎる主演カップルの心情に感情移入することは難しいし、とくに女性は真木よう子演じるかなこの過去については想像することさえ苦痛な場合もありますが、そこで有効なのが、彼らを取材する記者として登場する大森南朋&鈴木杏ちゃんのコンビ。「なぜかつての加害者と被害者が一緒に暮らしているのか?」という謎を一緒に追う立場=観客の視点代理として、ベタだけどわかりやすい設定だったと思います。原作未読ですが、そこは原作者の構成の上手さでしょうか。

    真木よう子はハマり役でした。しいて欠点をあげるならナイスバデーすぎて薄幸感がうすれるとこくらい(笑)。大西信満、あんまり知らない俳優さんですが、それで逆に役者本人を意識せずにドキュメンタリー感覚で見れたかも。大森南朋は、もはや上手くて当たり前。鈴木杏ちゃんは「軽蔑」や「まほろ~」での背伸びした役柄は合ってなくて微妙でしたが、こういう普通の女の子役だとやっぱり上手いですね。井浦新のDV夫役にはびっくり。

    ラストの解釈は人それぞれでしょうけれども、個人的には救いはあったと思う。そもそも、レイプ加害者は彼一人ではなく複数人だったわけで、他の3人は知らん顔でのうのうと人生を謳歌してるわけですよ、でもその中のたった一人でも、罪を償いたいと思い、その罪の意識から逃れられないことで被害者同様苦しんでいるとしたら(もちろん自業自得ではあるのだけれど)、それだけでもヒロインにとってはささやかな救いとなり得たのではないか。出会いかたさえ違えば・・・と思わなくはないけれど、しかし最後に記者が投げかけた質問の答えは、もはや明白だったと思います。自分は絶対に陥りだくないけれど、そういう愛のかたちもあるのでしょう。

  • 内容としては、とてつもなく重く、暗い話。
    女からみて辛いけれど、男性からみても、おそらく辛いと感じるのではないだろうか。だからこそ、男女どちらもみてみる価値はあるんじゃないだろうか、と思う。
    映画自体の結論は出てないし、誰も救われていない。けれど、ハッピーエンドかバッドエンドというどちらかで終わらせる必要はないと思う。実際にみて、考えることこそが本質ではないだろうか。
    話の内容は人の心を沈ませるようなものであったけれど、風景が大変あざやかであったため、その2つの対照的なものがどちらも際立たせていた。そして、話の内容の重さを増したり軽くもしていたのではないかと感じた。

  • こんな関係あり得るんだろうか。
    これが正解じゃないとしても、心穏やかに見えたから、このまま幸せになっていいんじゃないかと思ってしまった。
    でも、自分が彼を許すということ自体、許せないのかもしれない。いや、もしかしたら最後の彼女の選択はある意味許したということなのかも。
    原作の方が細かい心情がわかるだろうから読んでみたいけど、ひたすら悲しいからどうしようかな。。

    渡辺の妻の態度が軟化したのは疑問。
    そして真木ようこのスタイル半端ない。が、相変わらず演技上手いのか下手なのかよくわからない人だな。暗い役以外のを観てみたい。

  • 真木よう子の妖艶っぷり・・・!

    なかなか感情移入のムツカシイ映画。
    重い。ずっしりのしかかる。


    そして思う。
    幸せになったらええやん、と。

    まあそうなることへの恐怖と
    それを許してはいけないという気持ちが
    あるんだろうけども。

  • 原作読んで間もない中鑑賞。

    男女がともに住む過程、丁寧で雰囲気壊れてなくていいな。
    男役、しゃべりだすと棒読みのようでややがっかり。

    真木よう子、ロングで振り向いた姿は
    はっと息をのむ美しさ。

    記者の妻を抱くシーンは興ざめ。
    二人の気持ち分かってないだろうに、自分の妻は大事にするぞってなんだろう。
    そんなの原作にあったかな。

  • 原作が面白かったので映画も観てみました。
    原作を読んだときはあまり感じなかったけど映像で見るとやっぱりレイプ被害者と加害者が一緒に暮らして幸せになりそうだから別れるって言う事に違和感が。
    完全なる飼育シリーズのように被害者が加害者を好きになる事はゼロとは言わないけど。
    私は逆にこの加害者のように被害者にこんだけ詫びようとする人がいるかな?って所に疑問でした。
    男の人は根底に「たかが1回」と思ってる節が少なからずある気がするから。

  • ダメだ、あまり共感できなかった。感想もすごい書きづらい。
    一緒に不幸になるってところが印象的だけど、どうも理解できず。

  • レイプ被害者が加害者が幸せになるのは許せないと同棲し、セックスまでするというのは、あり得るのでしょうか?挙句に、通じ合えるようになると、幸せになりそうだからと、去って行くのは虚構ですね。そんな脚本ですが、そんなこともあるかもと思わせる真木よう子の演技は見応えありました。

  • うーん、そうか。結局逆説的だけれど当事者同士しかわかりあえないし、わかりあうこともきっといやだろうし。二人で幸せになることなんてありえないことなんだろうし。レイプの描写を最小限に抑えたのがよかったな。あの最小限ですごく多くのことが伝わってきた。
    そして最後の記者の究極の質問。二人はきっとそういう問いを問われずとも心のどこかで考え続けて生きていくことになるんだろうなあ。

  • とにかく重苦しい内容で、特に、女性としては耐えられない作品だ。
    内容が悲惨過ぎるので、印象には残るが、映画手法としては凡庸な作品。
    ラストの問いかけ提示もありきたりで、逃げている。
    演出としては、とても古典的で、そこそこまとまって上手にできているが、内容の衝撃の割には何の新しさもない。
    原作と、主演の真木よう子の存在感、この二つに助けられている感じがしました。

  • ★真木よう子の演技は評判どおりに良く作り込まれていた。でも、寡黙であまり台詞がないがその佇まいが、気持ちを推し量らせて止まない、魅力は大西信満にもあった。若かりし頃の過ちが社会からの制裁によるものというよりは、自分の中から湧き上がるものが主だけに、たちが悪い。幸せを感じる習慣が無くなった者は、幸せが近づいてくると、そこに幸せがまた喪失してしまうことの恐怖に駆られてしまう。勿論、幸せのなかにいても、常に、その恐怖と背中合わせにいる。これを克服するには、幸せをを自ら失うことの恐怖が、幸せを消失してしまう可能性を上回るように安定的に持ち続け、今の幸せにしがみつくように仕向けるしかないのかもしれない、それができない真木よう子。
    ラストシーン、大西信満が大森南朋の質問を受けての表情のアップ、観る者に様々な想像を迫るカットだった。
    数年前のスーパーフリーの事件を思い出した。
    2014.02.11

  • 真木よう子の肉体の作り込みは素晴らしいし、斜め後ろから背中越しにおっぱいが映るカットの神々しさは半端じゃないが、登場人物の誰もが何を考えているのかがわからなくて、、、

    トータルさっぱりわからない映画だった。

    「レイプされた女性」を全部受け入れることができるのは加害者男性だけ、ってのは事実だとしても残酷だし、そういう一部始終を追っていた大森南朋が最終的にやることが「俺は奥さんを大事にしよ〜っと」って。
    そういうことじゃないでしょ。。

    最後に大森南朋が投げかける質問もまた残酷で。
    結局、男を犯罪に走らせる(少なくとも犯罪に走った人生を後悔はしない)真木よう子の「魔性」が後味として残ってしまうんだけど、こういう余韻を残していい映画だったんだろうか?
    そういう意味だと、真木よう子の身体が美しすぎるのは、この作品ではノイズだったかもね。。

  • シネ・リーブル神戸にて鑑賞。

    原作読んでから観るか、かなり迷って今回は初めて映画から鑑賞した
    吉田修一作品。

    もっと言うと、核心的なストーリーをあらかた知ってしまってからの、
    だったので、原作読むのも、ましてや映像にしたものの、果たして最後まで受け止められるか、
    とても悩んだが、結果観てよかった。

    どちらかというとテイストは「悪人」寄り。

    でもちょっと違う。

    男と女

    幸せのかたち。
    不幸のかたち。

    あまりに余韻が強すぎて、この時点ではうまく消化できないが、

    幸せになったって、いいじゃないか。


    とんでもない映画を観てしまった!
    真木よう子以外に誰が彼女の役をできただろう…。
    そういえば。ふと「ゆれる」を思い出していた。
    あれもそういえば橋だった。渓谷だったっけ。
    渓谷の似合う女。渓谷と言えば、である。
    「ゆれる」の彼女とは、つい最近まで気づかずにいた。
    すごいな、真木よう子。
    「ベロニカ~」は演技こそすごいけど、ストーリーが残念だったから、
    やはり脚本×監督×役者の出会いって、よければよいほどその可能性が無限ということを改めて感じる。

    大西さんほぼはじめてだったから、過去の作品気になりすぎる!
    ので調べてみてまた、驚いた。そうか。「キャタピラー」の人か!!!
    目を逸らしてしまった作品・・・やっぱり観ろということなのだろうか・・・
    若松孝二監督が私を誘う・・・
    しかも「信満」と書いて「しま」。
    「千年の愉楽」にも出てたとは・・・


    大森さんと鈴木杏ちゃんコンビは、へルタースケルター以来抜群の安定感。大森さんは普段ダンディなのに今日は冴えない男っ振りがたまらない。井浦新と木野花さんのチームすーちゃん~(カフェ部)に、ここでこのような形で再会できるとは。かつえさーん(あまちゃんより)
    最近、新ってこんな感じで報われない役が多い気がする。とはいえ、「千年の愉楽」のときの死に様は秀逸。

    ちょい出なのに圧倒的存在感の新井くん。こう観ると、やっぱ「その夜の侍」のときが貴重な感じなのかも。いい眼差し。
    てか新井くんも「ゆれる」出てたっけ?!カムバックあたしの記憶!!

    【追記】
    大森 立嗣は大森南朋のお兄ちゃんで、
    『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『まほろ駅前多田便利軒』の監督

    http://onionmovie.jugem.jp/

  • 暗い話だったけど、引き込まれて目が離せなかった。
    形容しがたい複雑な感情が常に渦巻いていて、終わった時の後味は悪くは無いけど少し「苦い」感じ。
    幸せって何なんだろうな~という気持ちになった。

  • しあわせになりそうだったから
    一緒に不幸になると約束したから

    その台詞を聞いて涙が止まらなかった

    自分以外の誰かと一緒に不幸になるというのは、幸せになることよりも難しいのかもしれない

    かなこがいちばんに許せないのは、もしかすると幸せを選べない自分なのかと思った

  • なかなか苦しい話だった。
    自分も相手も不幸でないといけないという感情とは?
    私は幸せなことにレイプされるということがよく分からない。
    自分のことも責めてしまうのか?
    相手を憎むだけでは済まない何かがあるのか?

    結婚した相手(井浦新)がひどい。
    私としてはそこが1番の怒りポイントだった。

  • 集団レイプの被害者女性と加害者男性。
    二人の間に生まれた愛…

    普通では理解できない関係。

  • 15年前にレイプの加害者と被害者だった二人が夫婦生活を営む。。
    テーマがテーマだけに賛否両論で、なんとも重苦しい映画ですがこういう情念のある映画好き。

  • 吉田修一原作もの(悪人・パレード)は好きなんだけどこれはだめだった。水が合わなかった。
    性暴力は見てて嫌な気持ちになる。

  • 複雑な気持ちのままずっと。
    全てが触れたら傷がついてしまうようなロープで絡まっている。
    前の旦那さんに責められるシーンが露骨で辛かった。

    最後の温泉でビールを飲むシーンなんて、
    幸福そのものなのに。


    目線と表情の熱量がすごかった。
    辛くて、本来なら知らなくてよい世界なのだろう。
    だけど、
    映画としては好き。見てよかった。

  • 途中からつまらなく感じた。ストーリーは興味深いのに何故だろう。恐らく真木よう子と私は相性が合わないのだろう。尾崎を演じた俳優さんは抑えた自然な演技が良かった。

  • リアリティを作り出せていない。
    独りよがりな妄想。

    無理矢理物語にするために生み出された人もどきが現実を闊歩していて気持ち悪い。

    レイプの加害者と被害者の同棲という着想は良かっただけに残念。

  • 被害者の苦しみは消えるものではなく、
    加害者は悔いたとしても理解者にはなれず、常に赦しを請い続けなければならない。

    「私より不幸になってよ。私の眼の前で苦しんでよ」
    「死ねって言われたら、俺死ぬから」

    西川美和の評を借りれば、「痺れるほどに孤独で、また、泣けてくるほどに懐かしい」真木よう子のまなざしがこの映画のすべてといえる。
    二人が体を重ねることの意味、それは何だったのか。ということと同義かもしれない。

    真木よう子史上に残る名演はもちろんのこと、
    若松孝二作品や『赤目四十八滝心中未遂』で稀有な存在感をみせた大西信満(しま)もまた言葉にはならない心情の機微を演じてみせる。
    監督のおとうと大森南朋も下腹部を露わに様々な悲哀を滲ませてた。

  • さようなら真木よう子

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