私の財産告白 [Kindle]

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  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  • 今日にも大いに示唆に富む資産形成の在り方に留まらず、組織の長、管理職としてどうあるべきかにも触れられており、大変参考になった。

  • 明治・大正を生きられた方の人生訓が詰まってますが、令和になっても原則は何ら変わらないのですね。
    シンプルで当たり前の事を当たり前にコツコツと積み重ねる。これに尽きます。このコツコツの積み重ねを楽しんで生きていたいと思います。

  • 勉強し努力をすること。
    下記のフレーズがすごくしっくりくる。 今なお衰えない教え。

    自分の値打ちが銀でしかないのに、金メッキでもいいから金に見せかけたい

    そんな思いは捨てる

    銀は銀なりに暮らせばいい

    さらに人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするなら、むしろ一歩ひいて銅や鉄の生活をすべき

  • 財産形成や仕事との向き合い方など、示唆に富んだ本だった。

  • 学校の教材として、取り上げて欲しい本です。
    多くの日本人が金融リテラシーを上げて、
    日本が豊かな国になる一冊だと思います。

  • 蓄財の方法や人間関係に関して、とても参考になった。
    「人生how to本」の中で、読んでよかったと思える一冊。

  •  ”もとより平平凡凡を極めた一平凡人の告白である”
     平平凡凡とはいうものの、財を極めた人間である。さぞ皆もうらやむ出会いや、普通では思いつかないような工作をしたのだろう、と思いきや、結局は・本業を含めた勤勉と倹約・収入の1/4を強制的に貯金しての蓄財・時節を見ての投資に尽きるということである。

     本書の目を引くところは、”財の成し方”だけではなく、”財の使い方”にも触れており、単に子孫に分け与えるだけでは子孫のためにならない、子孫を努力せしめる境遇に置くことが肝要である、と書いている。そもそも節約の対象はあくまで自分であり、周囲へは出すものは出さなければいけない。そして財を成した後は、社会的財産税として財を出すことを覚悟しなければいけない、但し、金を貸し借りは、決して行ってはいけない。

     投資しても、下がっても売らず、予想外に上がれば2割で手放し、2倍以上になれば、半分は売って半分はそのまま、リスクは分散して投資する。

     重要なのは、あくまで普通に考えてよいと思うことを、徹底的に行うことだ。

  • 凡人に勇気を与える

  • 今の世の中、おカネを貯めるノウハウ本は乱発されているが、もともと日本人は自分の財産を大っぴらにすることを嫌う。特に時代が古ければ古いほどそうだろう。しかし、昭和25年、80歳を過ぎて著者は自分の財産とそれを作ったプロセスを本書にて明らかにする。今につながる財テク本の「古典」ともいえる。

    著者が語る財産増殖法は「月給の4分の1を貯金に回してから生活せよ」、「節約と吝嗇は違う」などなど。さらに分散投資や本業とは別の副収入を勧めたり、特に奇抜なものではないが、こうした考えを著者が40歳、昭和の前にすでに確立し、実行していた先見性に驚かされる。

    さらに著者はおカネを稼ぐことは人生の幸福に繋がり、「人生の最大幸福は職業の道楽化にある」と語る。たいへんに同意。おカネを稼ぐ最大の手段である「職業」を道楽にできれば、それほど幸福なことはない。

著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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