私の財産告白 [Kindle]

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  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  • 一般庶民が成功するために必要な事が書いてある本。
    記載内容はどれも当たり前の事ばかりだが、これを実行できる人は少ない。

    【一生涯絶えざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分染み込ませることである。】
    成功するために必要なことは結局これ。
    そもそも【思考】がしっかりしていないうちは成功することはないだろう。と再認識できた。
    読んでて面白い本ではあるが、目新しい事は書いてないので⭐︎4。

    以下、読書メモ。


    ・株式のお話から始めるとすると、「二割利食い、十割益半分手放し」という法で押し通した。

    ・好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。

    ・健康も大切、教育も大切、しかし、世間でその中でも最も大切だと早合点している財産だけは全く不用で、それよりももっと大切なのは、一生涯絶えざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分染み込ませることである。

    ・子孫を本当に幸福ならしめるには、その子孫を努力しやすいように教育し、早くから努力の習慣を与え、かつできるだけ努力の必要な境遇に立たしめることであると、これまた同じところへ結論づけに至ったのである。

    ・人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せされるものである。

    ・失敗なきを誇るなかれ、必ず前途に危険あり。失敗を悲しむなかれ、失敗は成功の母なり。禍を転じて福となさば、必ず前途に堅実なる飛躍がある。
    失敗は社会大学における必修科目である。

    ・事業というものは、儲かるものでなければ成り立たない。儲からなくてただ有意義というのでは、結局長続きしないで、せっかくの有意義が有意義でなくなる。
    儲かる上に有意義ならなおさら結構だが、なんとしてもまず事業は儲かることが先決問題だ。
    しかし、この儲けを独り占めしようなどと企てては結局失敗である。
    儲けるのはみんなで儲けなければならぬ。またみんなで儲かるようなものでなければ、いい事業、いい会社にはならない。

  • ボクの好きなオーディオブックで紹介されていたので読んでみました。
    結論からいっちゃうと、知識としては必要なかったかなと。
    お金持ちになるための黄金ルールは不動産の価値観含め今では通用しないものがおおく、使えそうなものは著者も認めていましたが、ごくごく「当たり前なこと」です。

    いっぽうで、人間的な部分は学べることは多かったようにも感じます。

    例えば、

    ・子供のときに、贅沢に育った人はあとで必ず貧乏するし、
    その逆もしかりということ。

    ・人生の幸福は、現在の生活自体から見て、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定されるということ

    ・使う者は使われる者の身になってみることが大事だということ。

    ・子どもは褒めて伸ばすということ
    (当時のような平気で子どもに平手打ちをしていた時代でこの考えをまっとう出来たのはほんとに尊敬します)

    ・努力は泥臭くすれば天才をも凌駕するということ。
    ( 今日の仕事は今日終わらせる。
    明日の仕事も今日中に。
    明後日の仕事も今日やれたら負ける道理なし)

    このような人間性を磨くような内容に関していえば
    説得力があって感銘を受けた部分がたくさんありました。
    生き方はこれらを知っているか知っていないかで大きく変わると感じました。

  • 「人生即努力、努力即幸福」を伝える内容。
    新しい知識が得られるというよりも、ひたむきな努力が幸せに伝わるというみんなが知っているけど、あまりやってない人生の過ごし方を語る。

    実際筆者が行なっていた月収4分の1天引き貯金
    等は財産を作る上で良い方法だと感じた。
    職業道楽化に向けて、努力していきたい。

  • 昭和初期の本だし。。と斜めに読み始めたものの物凄い学びが多く結局ほとんど読み切った。。現代にはフィットしない概念ももちろんあるものの、とはいえ根本の原理原則は変わっていないんだと思わされる。財産形成については非常に学びになった。

    以下メモ

    1. Save one fourth of your regular income and also save all of your extra income.

    2. Save money even if you have to reduce your standard of living. The first goal is 4 million yen.

    3. Keep a household account book. To save right way, keep a household account book to look the current situation and plan for the future.

    4. Build a snowball core with your main and side jobs, and make it bigger with investments. The money you save will not become a large amount if you leave it as they are. To build them larger, investment is crucial. The important thing in investing is to wait for the right time to come with patient.

    5. When it comes to Invest in stocks, take a profit at 20%. No matter how much the price rises, take a 20% stake when it reaches 120% of the principal. And if the principal has more than doubled due to an unexpected rise, take aside only the principal amount, that means only half of the total amount. The other rest of half money is kinda free money, so leave it alone.

    I had stubbornly decided not to do short-term stock trading, but after reading this book, I found that it is indeed impossible to make a large property by putting aside some investment trust. Still, as it is an area I have not studied enough, I would like to learn a little more about short-term stock trading.

  • 給料の1/4を天引き貯金する、子孫に美田を残さず、、、、と当たり前の事が書かれているが、その言葉に重みと説得力がある。職業の道楽化もなるほどと思ったが、世の中のほとんどの人はそのレベルまでは達していないと思う。著者の意見はもっともで素晴らしいが才能、運があってのこそだったと思う。
    そのような運には恵まれていないもの、凡才の私にも大いに参考になる本であった。

  • 人生哲学の本。
    職業の道楽化、人生即努力、努力即幸福など印象的。世渡りする術の大切さも改めて実感した。

  • 蓄財の方法は自分はよくわからないのであるが、人生訓として学ぶべきところがある。

  • この本を引用している成功本を読みすぎたせいか
    新味が感じられないのと、財産の告白ではあるが1/4を貯蓄以外そこから教訓を導けなかった

  • 節約して支出を減らす。
    本業のほかにアルバイトをして収入を増やす。
    収入の四分の一を天引き貯金。
    貯金を「雪達磨の芯」にして運用する。

    金持ちへの道はシンプル。

  • 先生素晴らしい。ハッスル爺さん(失礼ながら)!!

    絶対身近にきたら熱量高すぎてちょっとうざがられるだろうけど、内容的にはとてもすごい。

    現在のFIREの先駆けが日本にもあった!
    要は、やると決めた心一つなんですね!!先生!

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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