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感想・レビュー・書評
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タイトルどおり経済学の変遷を知るためには世界史の理解の必要性がよくわかった。お金、貿易、金融、財政というテーマで説明されているがテーマごとに時代は行ったり来たりするので流れの理解には注意が必要だ。お金とははじめは金貨や小判であったが紙幣が登場して以来その紙幣の価値が何によって決まるかということが重要かつ難しい。ゴールドラッシュ時代以降は豊富になった金によって価値を保証する金本位制が採用された。しかし世界大戦や世界恐慌を経るたびに金本位制は停止と再開を繰り返した。そして現在は変動相場制に落ち着いたわけだがこれらの金融ルールを決めるのは基軸通貨がドルになって以来いつもアメリカであった。結局は軍事や国力のパワーバランスで決まるのだと痛感した。また保護主義/自由主義の争いの歴史やバブル経済の失敗の経験を知ることで比較的に経済学は今どうすべきかを歴史から学びやすい学問であると思った。今後CBDCや仮想通貨は間違いなく歴史を変えると思うがこれまでの経験に基づいて判断していきたい。
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現代の経済の様々なトピックスを、歴史をたどり、そもそも何がきっかけでこうなってきたのかをわかりやすく解説。総花的なトピックではあるが、それぞれの解説は断定的ですっきりとしており、わかりやすい。
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歴史は繰り返されるんですね。
世界史と経済の関係について、少しは前進したと思う。
巷のニュースをもう少し冷静に受け止めねばと思う。