エンダーのゲーム〔新訳版〕(下) [Kindle]

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  • 異星人に対抗するため子供達にエリート教育を施す話。
    エンダーという天才を育てるために他は利用するのは実際ありそう。
    ただ子供である必要はなかったと思う。

  • ①天才戦略家エンダーは軍が休みなく強制してくる無茶な課題をすべてクリアして、ついにバガーの母星を舞台にした最終決戦に臨もうとする。一方遠く離れた地球では、あと二人の強烈な天才、すなわちエンダーの酷薄な兄ピーター、慈愛あふれる姉ヴァレンタインが、政治的なインフルエンサーとしてネット界に君臨、最終的に世界の覇権に手を伸ばそうとする。
    本書の最大の魅力がなんといっても、この三人のガキどもの超天才ぶり。よくある、「お話の都合上ハナから設定されたキャッチコピーだけの天才少年」などではなく、こいつらの日常会話を聞いているだけで、末恐ろしくなるほどの神童・・・いや、すでに立派な怪物たちだ。ここで作者は単にこいつらを年齢不相応に大人びて描いているだけでは決してない。あくまで彼らは子供という、発展途上の一個の人間であり、そんな人間特有の葛藤・不安・ストレスを抱えていた上での天才として描かれている。この点、彼らの言動に非常に説得力があって、読みごたえもあるのだ。
    ②最終決戦においてエンダーはバガーの母星を破壊、バガーを絶滅させる。エンダーの軍人としての役目はこれで終わり、エンダーはバガーの星系を巡る長い旅に出る。そんな最中、立ち寄ったひとつの惑星で彼はバガーがエンダー本人宛てに残したあるものを発見する。エンダーはそれを受け取ることで物語は、次の大いなる展開を予感させて終わる。
    地球人が仇敵のエイリアンを打ち破るというSFなどいくらでもあるが、打ち破った本人が「死者の代弁者」として自分の余生をエイリアン再生に捧げようというこのアイデアは秀逸。このガキ、やはり我々の想像のはるか上を行ってしまっている。

  • 主人公が目の前のことから貪欲に学ぶ姿勢がすばらしい。自分の立ち位置をメタに認識して状況や大人を批判しながらも、できることを行動にうつす。小学生のときに読みたかったな。主人公が天才で何でも乗り越えていく点は大人には物足りないと思う。FBのザッカーバーグも愛読する。

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