乱反射 [Kindle]

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著者 : 貫井徳郎
  • 朝日新聞出版 (2013年12月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (608ページ)

乱反射の感想・レビュー・書評

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  • 落ち込む話だ…疲れた…面白いけど!他人事じゃダメ。

  • 2作目の貫井徳郎作品。
    氏の初期の代表作とされ、日本推理作家協会賞受賞作。貫井徳郎
    という作家を知るには最適な本、と思われる。が・・・。

    ・・・ひたすら、重い。
    イヤミス好きの僕だから、読後感の悪い作品はこれまで何十冊も
    読んできたのだが、この物語のソレは他と完全に一線を画す、
    全く違う種類の重々しさ。そして、もしかしたら自分も既に
    加害者なのではないか?という被害妄想に取り憑かれてしまう。

    単純に言えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」系のお話。
    かなりネタバレになるので詳しくは書かないが、様々な人がしで
    かした些細なモラル違反が、悲惨な事件の遠因となってしまう、
    という内容。小さなモラル違反にはつまらないながらも理由が
    あるのだが、一読しただけではこの理由に全く納得出来ない。
    なぜ、人間として当然の事が出来ないのか。と。
    ・・・この作品の恐ろしいところは、大多数の読者をまずそう思わせ
    てしまう構成力と、最終的にその全員を奈落の底に叩き落とす
    「気付かせ」の部分。読後、ハッキリと戦慄した。

    もしかしたら僕らはもう、誰かを殺しているかもしれない。
    下手をすれば全ての人のトラウマになりかねない、恐ろしい作品
    である。ただ、ミステリーとしてのレベルは相当高い。気合いの
    続く強い人、ないしは聖人君子にお薦め。
    残念ながら、僕は当分再読出来ないな、コレは。

  • タイトルが秀逸過ぎた。
    後味が良いのか悪いのか、いや悪いよな、
    こんな風に残るんだもんな、と困ってしまった。

    しかし、みんな「こう」なのかな? 今って。

  • これはキツい話だった。
    「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないけど、些細な連鎖が辛い結果を。。。

  • ある強風の日、根腐れしていた街路樹が倒れ、幼児が死亡する。
    風が吹けば桶屋が儲かる、のような因果の連鎖が父親の執念によって明らかにされる。

    不潔恐怖で街路樹の調査を怠っていた調査員、街路樹にフンをさせていた老人、苦情が出ていたにも関わらずフンを放置していた市役所員、街路樹の保存運動をしていた主婦、専門外を理由に救急受診を断った医師、車庫入れがうまくできず渋滞を引き起こした女性、空いているからと深夜に軽症で受診をする大学生などの自分勝手な行動が次々と明らかになるが、自分もその程度の不道徳な行為は日常的に行なっていたことに父親は思い当たってしまう。

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