乱反射 (朝日文庫) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 誰にでもある小さなマナー違反が小さな男の子の生命を奪ってしまう。それぞれの言い訳は自分だけがよかったらいい。との気持ちが表れている。私にもそんなところがある。

  • とても面白く一気読み。一人ずつのささいな行動が積み重なってそれが小さな子どもを殺すことになるなんて…。我が身を振り返り、自分の心にひっかかるモラルのない行動はやめようと思いました。きちんと生きよう、そんな気持ちにさせてくれた本です。

  • 全くの他人の行動から全てが悪い方向へつながっていく。小説ではあるもののリアリティがありちょっとしたことが大きいことを引き起こしてしまうゾッとする内容。

  • タイトル通りの作品
    これがどう繋がっていくんだろうと気になって一気に読んでしまった
    身に覚えがあるちょっとした悪意ともいえないような悪意や怠慢が怖くなる
    わたしも気付かぬうちに人間の一人や二人手にかけているかもしれない

  • この作品に登場する人たちに対して感じる憤りや嫌悪感は、まさに粉々に砕け散った鏡の破片に乱反射した自分自身に対して感じるものそのものに他ならないのではないか。

  • タイトルが秀逸過ぎた。
    後味が良いのか悪いのか、いや悪いよな、
    こんな風に残るんだもんな、と困ってしまった。

    しかし、みんな「こう」なのかな? 今って。

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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