種の起源(上) (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • いわゆる『ダーウィンの進化論』の
    現代語翻訳本です。
     
    こういうものに評価をするのは横暴な気がしますが
    取り敢えず『☆4つ』をつけておきました。
     
    『論文』というよりは
    『エッセー』といった方がいいかもしれません。
     
    執筆時点ではわかっていないことが多く、
    『今後の研究に委ねますよ』的な部分が
    実は多かったりします。
     
    『生物』に興味ある人は
    Kindleで無料でゲットできるので
    一度読んでおくことをおすすめします。

  • 読もうと思った理由
    生物の由来について知りたいと思ったから

    自然淘汰、生物の進化について割とわかりやすく書かれていて読みやすかった。生物は創造説が当たり前だった時代に自身のフィールドワークを踏まえていろんな根拠を交えて語られていてその勇気も強く感じられた。

  • いろんなところで進化論を偉そうに語ってきたが、実はまだこれを読んでいなかったので、ちょうどUnlimitedにあったので読んだ。

    原書は改行も少なく長い文章がだらだら続くとのことで、新訳の作業はお疲れさまでしたとしか。

    おかげで大変読みやすい。厚いわりにそんなにはつまづかないで読める。

    「ダーウィンの進化論」は皆さん学校で習う通り、一言でいえば「突然変異と自然選択」となる。このうち「突然変異」がDNAのコピーエラーや遺伝的浮動だと分かるのはずっと後の話。ダーウィンはこのへんどう認識しているのかが気になっていた。

    ダーウィンの見解は、「とにかく変異は起きる。観察結果からこれは揺るがない。メカニズムはまだ分からな」に尽きる。

    なので、「突然変異と自然選択」は紛れもなくダーウィンの進化論である。

    自然現象を観察し、そこから理論を導き出す姿勢は完全に科学。分からないことは分からないとしているため、後の視点から「誤っている」と指摘できる事項は、160年も前の本なのに驚くほど少ない。科学における名著と言われるのはよく分かる。

    さらに、ダーウィンはあくまで進化について語っていて、「社会的ダーウィニズム」に広げるつもりはまったくない。その後の世界で起きたいろいろな誤謬は、この本をよくよく読まずに都合よく解釈した人による。

    上巻でダーウィンはハチやアリの不妊の雌について、頑張って自然選択で説明しようとしている。もちろん、よい働きバチ、働きアリを産む女王と雄に自然選択が作用した、で正しい。しかし、ではなぜ不妊の雌が姉妹たちの世話に熱心なのかまでは語られない。

    リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』でようやく、この辺の謎に対する答えが示されている。遺伝子をより多く残す、という観点からは働きバチ、働きアリは自分の子供より姉妹(この中に次世代の女王もいる)を世話する方が理にかなっているということ。

    2冊の本の意外な関係を目の当たりにした。

  • 仮説や具体例を用いながら、当時主流とされていた創造説を否定し進化論を提唱するという内容。業界用語的なもの使われており、わからない部分もあったが、専門家でない人にもわかるように書かれていた。自然淘汰というと生物同士が互いに争っているというイメージがあったが、定義としては生きるのに有利な性質が保存されるというものだった。内容は新しく知るものばかりであったが、すべては自然淘汰に帰結するということは理解できた。が、しかし難しい...

  • 恥ずかしながら実は読んだことが無かったので。

    いや、これがおよそ150年前に書かれたか、と思うと驚嘆。
    ダーウィンの本質は観察眼と記憶力を持ったプロのナチュラリストなのだろうなぁ。

    いわゆるダーウィニズムを論考で唱えただけでなく、現在の生態学・進化学の世界で課題になっていることが、みごとに予見されているのが二重に驚き。

  • ダーウィンの進化論といえば一般によく知られており、誰でもその概要は説明できると思うが、実際に「種の起源」を読んだ人は少ないと思う。
    種の起源が書かれた時代には、植物や動物の品種改良は盛んにおこなわれており、ある特徴を持つ個体同士を人為的にかけ合わせればその特徴が固定され、次世代へと受け継がれることは経験的に知られていた。しかし、この経験則と進化論の間には、それが自然界で行われるのか?さらに今地球上にいる種は単純な遺伝の法則のみで作られてきたのか?など疑問の余地がある。この疑問にひとつずつ答えて行くのが本著。
    この時代には、進化や遺伝の概念などももちろんない。創造説が常識であった時代に、進化論という突飛な説わかりやすく伝えようとするというダーウィンの努力がうかがえた。

  • 世界の真理の一つと言える、ダーウィンの「進化論」
    異端とも思われたその考えを世間に表わしたのが、この「種の起源」

    あくまで限られた事例を紹介しながら、『簡略化された』形式で、自然淘汰の法則を説明します。
    当時の技術では発見できていなかった、遺伝の法則などの論述には弱点を含みつつも、そこでダーウィンの立てた予想の多くは現代では証明されています。
    難解、と言われ、敬遠してきたのですが、いざ読んでみると、難解は難解ですが、ある程度進化論について知識があれば読み解けると感じました。

  • 一度は読まねばならない本。ようやく読んだ。下巻を読中。

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