社会契約論/ジュネーヴ草稿 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • 解説部分のみ読んだ。

    「問い」を用意していたり、筆者や本の主張に「特別な関心」を持っていない場合においては、数十年以上前の名著については要約された入門書で十分だと思った。

  • 家族ができ村ができ国家ができたのには、原初の社会契約がある 。社会契約を結ぶことによって一見個人は不自由になると思われるが、実際は社会の中でのより大きな個人的な自由を手に入れるためのものであった。

    現代に生まれた私たちはつい今の社会が元々あったかのように思ってしまうが、本当は現代の状況は自然状態とは程遠いものである。色々な利益が個々人にあるからこそ社会は人工的に作られた。人類が何千年何万年もの間に考えて編み出したのが今の社会である 。このように社会に感謝し、尊重することをつい忘れてしまいがちだ。

    原初の自然状態では完全なる野生の自由が個人に与えられていた。この状態では個人の所有権などはなかった。つまり強いものが来たら土地を譲り、穀物を育てたいなどの高度な欲を持ってもどうしようもなかった。 このように一人一人が完全にバラバラの状態では自由だが、高度なレベルの欲を満たすには不自由だった。そこで個々人が集まって協力することで共通の利害を目指した。 これが社会契約である。これにより個人は所有権やより高度な欲を満たせるようになった。 不自由になることでより自由になったのだ。

  • 原著を読むことで、断片的に聞くイメージはやはり断片的なものでしかなく、ルソーが本当に強調したかったことを捉えられていたわけではなかったのだ、と改めて思った。

  • 評価なし
    理解が難しい

  • まだ難しかった。

  • 欲望だけに動かされるのは奴隷の状態であり、みずから定めた法に服従するのが自由だからである。

    賢者たちが大衆に向かって、大衆の言葉ではなく、賢者の言葉で語ろうとしても、大衆は耳を傾けないだろう。しかし人民の言葉に翻訳できない観念は、数え切れないほど多いのである。

    富の平等とは、いかなる市民も他の市民を買えるほどに富裕にならないこと、いかなる市民も身売りせざるをえないほどに貧しくならないことを意味するものと理解すべきである。

    富める者たちは節制の徳を示すべきであり、貧しいものたちは[自分の暮らしに]満足するという徳を示すべきなのである。

    国事について、誰かが「それがわたしに何の関係があるのか」と言いだすようになったら、すでに国は滅んだと考えるべきなのである。

    わたしたちは自由よりも利益を重視する。そして奴隷になることよりも、貧しくなることを恐れているのだ。

  •  解説に、ルソーは「全体のためにただ一人の人間が死ぬことを許さない」とあった。また一般意思は法によって表現され個別的であってはならないともある。それに反する政体が現れないように常に監視しなければならないのだが…。
     今一度、主権は国民(人民)しか持ち得ないことを改めて確認したい。

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